村尾夏代(むらお かよ)
[ ダンボールクリエイター ]
小さくカットしたダンボールを何層も積み重ねて作ったのは…猫。生み出したのは、村尾夏代。ダンボールを積み重ね、動物などを作るダンボールクリエイター。
「ダンボールを重ねていくことで、平面だったものが段々と立体になっていくのが面白いなと思っています。動物の顔を表現する時は、微妙な凹凸をつけることで、顔らしい陰影がつくように作っています。」
平らなダンボールから立体的な作品を作る村尾。作品の大きさは、すべて手のひらサイズに作っているという。
「手のひらサイズにすると顔を近づけて見てもらえるんです。細かい表現まで見てもらえたらうれしいですね。」
作品を細部まで見てほしいという村尾。
その作品に込められたデザイン・コードとは…
【波目を美しく見せる】
「ダンボールの波目が美しく見えるように意識して作っています。」
そもそも、この作風を思い立つきっかけも…
「つぶしたみかん箱が重なっているのを見た時に、ダンボールの波目がすごく美しく見えて、
何か活かせないかなと思いました。」
目立つ場所に必ず美しい波目が来るように計算する。ラクダの作品は…
「こぶの部分に、きれいな波目がたくさん見えるように作っています。
他にも、ゾウの作品は鼻から背中にかけて、きれいな波目を配置しました。」
ダンボールならではの、こんな楽しみ方もある。
「波目の方向がそろっている部分を光に通して見ると、美しい波目模様をした動物のシルエットが浮かび上がるんです。改めて“ダンボールって魅力的だな”と思いますね。」