タケダヒロキ(たけだ ひろき)
[ 水彩画家 ]
花や草などの植物をたくさん描き、完成したのは…一羽のスズメ。
作者は、植物の絵を連ねて生き物を描く水彩画家 タケダヒロキ。この技法を始めたきっかけは…
「例えば、サソリは毒があってちょっと怖いイメージがあるんですけど、植物で描くことでやさしい印象になると思います。僕の絵を見た人に“癒される”と言ってもらえるのが一番うれしいです。」
ティラノサウルスの絵には、そこかしこにバラが描かれている。
「ティラノサウルスの攻撃性とバラのトゲの攻撃性を当てはめて描きました。」
野性的な動物たちに、可愛さや癒しをまとわせるタケダ。
その作品に込められたデザイン・コードとは…
【蛇足】
「余計なものを足してあげることでさらにかわいい絵にしたいというのはあります。」
パグの絵には、瞳に花びら、鼻にマーガレットを加えた。
「どことなく困っているような表情に見えて、より一層かわいらしくなったなと思います。」
いかつい風貌のトカゲの頭に足したのは…
「頭から葉っぱが生えているように描きました。そうすることでおちゃめなトカゲになったんじゃないかと思います。」
いろいろなものを植物に変換するのがクセになったという。
「スポーツを観ているとボールが大きな花に見えたりすることはありますね。」