富田雅則(とみた まさのり)
[ デザイナー ]
ベージュのネクタイをつけた女性。足元の靴も…同じ色のネクタイが!
「靴のネクタイは、その日の気分に合わせて赤や黒などいろんな色に交換できます。
靴をデザインする時は、“足元から人を笑顔にしたい”と思って作っています。」
この靴を作ったのは、デザイナー 富田雅則。
ユニークな靴が作りたいと勤めていた婦人靴メーカーを辞め、独立したという。
青いハイヒールには、意外なものを取り入れた。
「ヒールの部分が“ゴゴゴゴ”というカタカナの形になっています。マンガの擬音語をイメージして、歩きながら轟音(ごうおん)をとどろかせるイメージで作りました。」
奇抜なモチーフで靴をデザインする富田。その作品に込められたデザイン・コードとは…
【日常に馴染ませる】
「あくまでもファッションアイテムとして、コーディネートの中に取り入れられるものにしたいです。」
前から見ると、何の変哲もない黒いハイヒールには…
「靴のかかと部分に、矢印のようなしっぽをつけることで小悪魔をイメージさせています。
前から見ると普通ですけど、後ろから見ると“ドキッとする”そんな靴です。」
お花のような飾りがついたグレーのパンプスは…
「ライオンの口からお湯が出ているところをイメージした飾りをつけて、大浴場をイメージしました。
さらに、靴の素材もコンクリートや大理石のような柄を使って、大浴場の雰囲気を出しています。」
アイデアは尽きないという富田。しかし…
「せっかく良いパンプスやハイヒールができても、男の自分が履くことができない…
残念ですね。」