堀貴秀（ほりたかひで）
[ クリエーター ]

SF短編映画「ジャンクヘッド」を制作したクリエイター・堀貴秀。そのストーリーは、未来の地球を舞台に、主人公であるサイボーグが人類滅亡の危機を食い止めるため奮闘するというもの。堀は初監督作品にして、フランスの『クレルモンフェラン国際短編映画祭2014・国際コンペ部門』で最優秀アニメ作品賞、さらに日本では『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014・ショートフィルム部門』でグランプリを受賞した。

「映画って大勢の人間で作るものだと思うんですけど、自分一人の力でどこまでできるのか挑戦してみたかったんです。勘違いかもしれないですけど、“自分は天才だ！”“才能がある！”と思っている人間じゃないと物づくりはできないと思います。」

4年の歳月をかけて、人形作りから撮影・編集までほぼ1人でこなした掘。ハリウッドも熱い視線を送るという堀のデビュー作品に込められた、デザイン・コードとは…

【コマ撮り】

「コマ撮りアニメですね。1秒間に24枚の静止画を1枚ずつ撮って、編集ソフトで繋げて動画にするんです。」

市販のカメラを使い撮影した写真はおよそ4万枚。1秒のシーンを撮影するのに、数日かかることもあったという。

「暗い中一人で作業していると孤独感がすごく襲ってくるんですけど、完成した映像を見ると達成感があります。命が吹き込まれる感じがしますね。見た人の記憶に残る、その後の人生の価値観を変えられるくらいの作品をいつか作ってみたいですね。」