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角田 夕貴
[ ガラス昆虫作家 ]

2017.05.13

 

角田夕貴(つのだ ゆき)
[ ガラス昆虫作家 ]

棒の先に止まったトンボ…実はガラスで作られている。
生み出したのは、角田夕貴。ガラスでリアルな昆虫を作るガラス昆虫作家。

「昆虫の光沢感や羽根の透明感を表現するのに、ガラスは適していると思うんです。
昆虫の“美しさ”や“かっこよさ”をガラスで伝えていきたいです。」

ガスバーナーで色付きのガラスを溶かし、コンマ数ミリのアリの触覚まで表現する角田。
作る時に意識していることがある。

「標本として保存することができない姿を表現したいですね。例えば、蚊が血を吸っている時の赤色。その色合いが私はかっこいいと思ったので、それを作品で表現しました。」

虫への愛が詰まった角田の作品。そこに込められた、デザイン・コードとは…

【虫が嫌い】

「元々、虫を見るのも触るのも大嫌いでした。でも、“なぜ虫を気持ち悪いと思うのか”というのが知りたくなったので作ってみようと思ったんです。」

リアルに作ろうと、虫について徹底的に調べているうちに、気持ちに変化が起きたという。

「カマキリでも花に擬態する種類のものがいたり。
“知らないから気持ち悪い”と思うだけで、知れば知るほど面白みがあってとても魅力的な生き物だなと思います。」

嫌いな虫も知るうちに好きになった角田、しかし、好きな男性に関しては…

「知れば知るほど嫌な面が見えてきたりするということはありますね。」