瀬畑 亮(せはた りょう)
[ セロテープアート®作家 ]
つぶらな瞳のチワワ。なんと、セロハンテープだけでできている。生み出したのは、瀬畑亮。セロハンテープだけで作品を作る“セロテープアート®作家”。
「子供の頃にセロハンテープを丸めていたら、塊になったんですよね。その時に“丸めるだけで形になるんだ”という驚きが子供の僕にはすごくうれしくて、それ以来セロハンテープで作品を作っています。」
セロハンテープを押し固めたパーツを組み合わせ、モチーフの形を作る。
色づけに使うのは、非売品のセロハンテープ。
「テープメーカーさんにお願いして作ってもらっているカラーセロハンテープを使って色をつけています。」
セロハンテープメーカーと専属作家契約を10年以上結んでいる瀬畑。
その作品に込められたデザイン・コードとは…
【継続はアート】
「作品を通して、好きなことをやり続ける面白さを伝えたいです。」
制作に3年かけたという卵がモチーフの作品は、幅およそ1メートル。
「いっぱいセロハンテープを巻いているので、独特の光沢が出てくるんですよね。」
高さ2メートルまで巻き続けた制作途中の作品は…
「これは完成形を決めてないので、永遠に作り終えることがない作品として作っているんです。一生かけてセロハンテープで作り続ける僕の生き方を象徴した作品です。」
一日20時間以上巻くこともあるという瀬畑。巻き続けた末に到達する境地があるという。
「マラソン選手が走っていて、ランナーズハイっていうじゃないですか。
僕も巻き続けていると“セロハンテープハイ”みたいになって、限界を越える時がありますね。」