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上原 美紀子
[ パスタアーティスト ]

2016.12.17

 

上原美紀子(うえはら みきこ)
[ パスタアーティスト ]

額の中には立体的なピサの斜塔。材料はなんと…パスタ。生み出したのは、上原美紀子。15種類もの賞味期限が切れたパスタで作品を作る、パスタアーティスト。

「塔の部分は細長いロングパスタを使って表現しています。周りに飛んでいる鳥には、胴体の部分に貝殻みたいなコンキリエというパスタを使い、しっぽには米粒の形をしたリゾーニというパスタを使っています。」

パスタを見ているうちに、作りたいものが浮かんでくるという上原。
例えば、ねじれた形のツイストパスタは…

「ツイストパスタを見ていたら、パーマをかけた髪に見えてきたので、女性の髪の部分に使いました。他にも車輪の形をしたロッテレを見ていたら、お花の中心部分に見えてきたのでお花を作りました。」

パスタそのモノの形を生かした上原のパスタアート。
そこに込められた、デザイン・コードとは…

【二度味わえる】

「パスタを使うことで二度味わえると思いますね。“えっ!パスタなんだ!”って驚いて近くに寄って見たら、さらに驚きがあると思います。」

パスタだけで様々な表現を可能にする上原。
こちらの作品『コロッセオ』では、建物の奥行まで表現している。

「円の建物なので手前には太めのパスタを使い、奥の方には細いパスタを使っています。
太さを変えることで遠近感を出しています。」

パスタはあくまでも作品の材料なのだが…

「使うパスタの中には、グリンピースやブルーベリーなど面白い素材を使ったパスタがあるんです。そういうのを使っていると味見したくなりますね。」