杉原有紀(すぎはら ゆき)
[ 噴水アーティスト ]
不思議な形をした指輪。上から水流を当てると…水の膜が蝶の形に広がった!
これは指輪型の噴水、その名も『ファウンテンリング』。生み出したのは、杉原有紀。国際的なデザインコンペで入賞した噴水アーティスト。
「大学生の時、キッチンでスプーンを洗っていたら水の膜ができて…
素敵だなと思ったのがきっかけです。」
他にも、水流を当てると水の膜がクモの形になる『スパイダーリング』も制作。水を形にするのは試行錯誤の賜物だという。
「足の部分がくっついてしまい、毎日水に当てては試作品を作り直すの繰り返しでした。」
遊び心溢れる杉原のミニ噴水。そこに込められた、デザイン・コードとは…
【噴水を持ち歩きたい】
「私が『ファウンテンリング』を作ったのは、噴水を持ち歩きたいからです。例えば、キッチンで洗い物をしている合間だったりお風呂だったり、水があるところならどこでも噴水を楽しみたいと思って作りました。」
この道20年。噴水の魅力にとりつかれているという。
「噴水には人をリラックスさせる効果があると思っています。落ち込んだ時、悲しい時に噴水を見ると心が癒されたりしますよね。」
女性ウケしそうなファウンテンリング。実は、購入者は男性が多いという。
「奥様の結婚記念日やお誕生日の特別な日にお求めになります。普段キッチンに立っている奥様へのねぎらいの気持ちがあるのかもしれませんね。」