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2021年12月1日

山本舞香(白藤奈緒 役)、板垣瑞生(黒瀬孝仁 役)、里村(原作)コメント

山本舞香(白藤奈緒 役)コメント

――本作のオファーを受けたときの率直な感想と、脚本を読んだ感想をお聞かせください。

 これまでラブコメもこういった役もあまり経験がなかったうえに、さらに今作はその中でも特に“きゅんきゅん”する作品だったので、最初は「私にできるかな!?」「奈緒役は、私でいいんですか!?」という不安はありました。でも脚本を読んでみると、コメディーでありながら、一人ひとりの感情が丁寧に描かれている作品だなと思い、現場でどのように撮影するんだろうと楽しみでもありました。

――原作を読んだ際、どのような印象を受けたか教えてください。

 これまでマンガを読んでこなかったので、縦に読むのか斜めに読むのかマンガの読み方もわからないぐらいだったのですが、『デキないふたり』を読んだら 「マンガってこんなに面白いんだ!」って初めて知りました。今はすごい続きが気になっています! 奈緒と黒瀬の不器用さだったり、互いに強がったり、それでいてピュアな部分があったり、とても可愛いなと感じました。

――白藤奈緒を演じてみていかがでしたか? 役作りでこだわった点や、ご自身との共通点、ギャップを感じた点などもございましたら教えてください。

 奈緒は自分自身と被る部分がすごくあります。好きな人に対して正面からぶつかっていけないから強く出てしまったり、口が悪くなってしまったり、その反動で「あー、言っちゃった…」と後悔したり…私もそういう経験をしたことがあるので、共感できてある意味やりやすかったですね。特に黒瀬は同期のライバルでもあり、トラウマの原因となった相手でもあるので、そういう強さは出していきたいなと思って演じました。それでいて奈緒は可愛いなっていうポイントも多いので、どうやったら可愛く見えるのか考えて、声のトーンを上げてみたり、私が普通に上目遣いすると怖くなってしまうので顎を上げてみたり…そういう点ではめっちゃ頑張っています(笑)。

――板垣瑞生さんと初共演された印象を教えてください。

 板垣くんはよく笑って、いつもニコニコしていてとても人懐っこい人だなと思いました。初めましての人でも気軽に話しかけてくれて、現場を明るくしてくれるんです。それでいて本番になるとバチンってスイッチが入って、真顔になって黒瀬になりきる。すごいなって思いましたね。

――キスをきっかけに物語ではある転換を迎える大事なシーンがありますが、撮影はいかがでしたか?

 原作でもあるんですけど、目隠しをされてキスをされるっていうシーンで、すごく緊張しました。しかも私は目を開けているから、相手が近づいてくるのがわかるんです。「ヤバいヤバいヤバい!来てる来てる!」って。あの“目隠しキス”は流行りそうですよね。ドキドキ感がすごいありますし、まさに“きゅん”ですよ(笑)。

――今作では地上波の他にTELASA版もあり、さらにモノローグ(=心情を語るセリフ)もあるなど盛りだくさんの内容になっていますが、その点はいかがですか?

 TELASA版はよりコメディー要素が強くなっていたり、地上波では放送されていない部分も描かれたり、モノローグが入ってくるなど、面白くなるんじゃないかなと感じています。TELASA版では特に黒瀬のコメディー要素が強く、可愛さが出ていたりするので、その分板垣くんは演じ分けるのが大変だったんじゃないかな。

――楽しみにしている皆さんへ意気込みやメッセージをお願いします。

 私自身もあまり経験のないラブコメディーの主演ということでプレッシャーもある反面、現場はめちゃくちゃ楽しく、キャスト、スタッフが一丸となって撮影させていただいています。この“胸きゅん”をぜひ年始に皆さんに見ていただき、さらに地上波版とはひと味ちがったよりコメディー要素が増したTELASA版も同時に見ていただけたら、二度おいしいドラマになっているので、楽しみにしていただけたら嬉しいです!

板垣瑞生(黒瀬孝仁 役)コメント

――本作のオファーを受けたときの率直な感想と、脚本を読んだ感想をお聞かせください。

 主演が山本舞香さんと聞いて、とても興味がある方だったので、どんな方なんだろう、どういうお芝居をされるんだろうと、いろいろぶつけてみたいなと思いましたし、監督は大好きな作品『チェリまほ(=「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」)』の湯浅弘章さんで、ご一緒するのが楽しみでした! 『デキないふたり』という面白いマンガ原作に、山本さん、湯浅さんなどいろんな方たちが加わることでどういう化学反応を起こすのかワクワクしました。脚本では、表面上はクールな黒瀬とぶつかっていく白藤という2人の姿を、すごい面白く遊んで描かれていて、読んでいて笑っちゃいました。あとTELASA版ではより黒瀬のコメディー色が強いので、「ヤバい!ヤバい!」「どれだけここで遊びつくせるかな!?」と興奮しながら脚本に心を持っていかれましたね。

――原作を読んだ際、どのような印象を受けたか教えてください。

 この作品の出演が決まってから拝見させていただいたのですが、会社で恋愛するというドキドキ感もあり、ヒロインもケンカ腰で、男女お互いがケンカし合うっていうのが恋愛作品では珍しいと思って、まずそこがとても面白かったですし、楽しくやりたいなと率直に思いました。

――黒瀬孝仁を演じてみていかがでしたか? 役作りでこだわった点や、ご自身との共通点、ギャップを感じた点などもございましたら教えてください。

 黒瀬はクールでなかなか本音を出さないタイプで、僕はおちゃらけるのが好きですが根を隠す部分もあって共感できるなって思いました。恋愛でも前に踏み出せない黒瀬のように、自分にもそれに近い部分があって。僕は人とうまく接したり、性別関係なく「仲良くなろうぜ!」ってできるんですけど、いざ女性っていうものを意識した瞬間に「どうしよう!」ってなってしまうと思うんです(笑)。なので、黒瀬という役に対してギャップを感じることはそんなになく、むしろ「あ、ここは共通点だな」って感じることが多かったですね。そういう理由もありますし、キャストの方も素敵な人ばかりで、投げたボールに対してなんでも返ってくるので、とにかく演じていて楽しいです。

――山本舞香さんと初共演された印象を教えてください。

 山本さんは実際お会いしてみると、気の強い部分と女性的な部分もあるんだなと感じて、「白藤奈緒だな、この人は!」って、山本さんに白藤が重なりました。すごく優しい方ですし、現場でもガンガンしゃべって場を盛り上げて下さって、とてもエネルギーのある方なので、すごく安心感があります。

――キスをきっかけに物語ではある転換を迎える大事なシーンがありますが、撮影はいかがでしたか?

 集中していたからか、あまり記憶がないのですが、すんなりと撮影はできたと思います。それまでのシーンの流れからすごい自然だったなと。黒瀬は思わずしてしまったキスだったんですけど、僕自身もそういう気持ちになっていて、このシーンをこうしなきゃっていう目論見もなかったですし、なるようになってしまった必然のキスシーンだったかなって思いますね。そういう風に撮影に挑めたのは、黒瀬としてそこに立たせてもらっていたからだと思うんです。あと、原作に沿うような形でやらせてもらったので、このシーンは原作ファンの方にも喜んでもらえるポイントなんじゃないかなって思っています。

――今作では地上波の他にTELASA版もあり、さらにモノローグ(=心情を語るセリフ)もあるなど盛りだくさんの内容になっていますが、その点はいかがですか?

 黒瀬は地上波版ではクールな部分、TELASA版では柔らかい部分が描かれているのですが、抑える演技の後に次のカットで開放させる演技ができて、僕はその2つがあったからやりやすかったですし、楽しかったです! 2役を演じる感覚に近い、ぜんぜん違う人格に見えるレベルかもしれないです。でも、クールなままで、モノローグもなかったら、黒瀬の柔らかい部分などが伝わらなかったと思うので、解放する一面を見せられるのは良かったなって思います。

――楽しみにしている皆さんへ意気込みやメッセージをお願いします。

 年明け早々“きゅんきゅん”し過ぎて心臓に悪いドラマをお送りしてしまうのは、本当に恐縮なのですが(笑)、この作品を通して「2022年が素敵な年になりますように」という気持ちを込めて撮影していますし、「楽しんで頑張っていこう!」というメッセージが届くようなドラマになっていると思います。2022年を白藤&黒瀬と一緒に、いろいろ開放していっちゃってください!

里村(原作)コメント

 ドラマ化のお話を初めて聞いた時は「…夢かな?」とすぐには信じられず…時間の経過と共にジワジワ喜びを実感しております。山本舞香さん、板垣瑞生さんというフレッシュなお二人が奈緒と黒瀬を演じて下さると聞き、今から観るのが楽しみで仕方ありません。ドラマオリジナルの要素も入るかと思いますが、原作ファンの方もドラマからの方も皆さんが楽しめる作品になりますようにと願っています。私もいち視聴者として楽しみです!

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