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2025年8月29日

【総再生数1,200万超】脚本・福田靖が語る「大追跡」制作舞台裏──佐藤浩市も驚いた脚本の難題と意外な突破口

毎週水曜夜9時放送中の刑事ドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』が、ついに物語のクライマックスへ突入。昭和刑事ドラマの熱さと、現代的なデジタル捜査のスピード感を融合させた新しいエンタメとして、放送・配信ともに大きな反響を呼んでいる。配信総再生数は早くも1,200万回を突破し、SNSでも「自転車モンタージュ」「歩容認証」など毎話登場する新しいワードや名シーンが話題に。
8月13日に行われた「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~大感謝祭」では、キャスト陣から脚本への感謝や驚きのエピソードが続出。主演・大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒に加え、伊藤淳史、光石研そして遠藤憲一、佐藤浩市をはじめとする豪華キャストが口を揃えて脚本と絶賛した。

今回は、本作の脚本を手掛ける福田靖さんに、作品作りの裏側やキャラクターの描き方、そして最終章に向けた見どころについてじっくり話を聞いた。

Q.視聴率さることながら配信数も大変盛り上がっております。総再生数も1,200万回突破しました!

いろいろな面で楽しんでもらえていることは嬉しいですね…。

Q.8月13日に実施した「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~大感謝祭」でもキャストの皆様から脚本に対してもたくさん素敵なコメントがありました。

佐藤浩市さんからは「この狭いテーマで連ドラができるのだろうか…と最初不安を漏らしたことを謝罪したいです(笑)」や、遠藤憲一さんからは「刑事ドラマに八重樫のようなちょっとポンコツな役を出してくれて嬉しいです」、皆様からは「キャラクターを丁寧に書いてくださっているのとテンポが良くてやりやすい」等。

全体を通して、執筆に置いて意識されたことはなんでしょうか?

一番難しいだろうなと思っていたのは、キャラクターよりもSSBCという題材。どんなに事件のパターンを考えたとしても、最終的にデジタルエビデンスでSSBCのメンバーが解決に導かないといけないとこのドラマが成立しないといけないので、本当に難しかったです。ストーリーは考え付くのですが、どのようにSSBCにもっていこうか…を一番考えなければいけなくて。いくらキャラクターが面白くても犯人側にドラマがあったとしても、それよりなによりデジタルエビデンス…ここにもっていくこと。佐藤浩市さんが仰ったことはまさにそこですよね。なんとか書き終えれてほっとしています。

Q.視聴者は毎話新しさを感じて楽しんでいる様子でした。自転車モンタージュ…など新ワードがたくさんSNSでも反響がありました。

「自転車モンタージュ」にしても他のワードにしても、脚本上は『自転車モンタージュをする』とかきますが、僕には画はわからないんですよ(笑)。本当にスタッフの皆様のお手柄であり、助けられたなと思います。
第7話ででた「レーザーマイク」に関しては、現実の事件ではまだ使われてないと思いますど、物理的にはできる…みたいなことはわくわくしますし、ドラマだからできる演出だなと思いますよね。

Q.最初のご取材のときに、「キャスト・スタッフを大信頼しているので本当に安心してお渡しできる」というようなことを仰っていたのが印象的でした。実際本編を今ご覧になられて率直にいかがでしょうか?

最初の3話くらいまでは、結構力入って不安半分もありながら見ていました(笑)でもいつのまにか一視聴者になってとっても楽しんで見ています。
だいぶ早くから準備したはずなのですが、本づくりは怒涛のように作っていた気がしていて。なので、見る頃には僕自身がどんな話だったっけ?と思いながら見ていて(笑)
でもいい意味で、一回忘れないと同じようなことを書いてしまうといけないので、ちょっとだけよかったのかもしれません。

Q.お気に入りのシーンや話はありますでしょうか?

第2話の立てこもりの回。最後のファミリーレストランでのシーンですね。打ち合わせでも皆で沢山考えたことを覚えています。実際書いてみて楽しんでかけましたし、プロデューサー陣も面白がってくれましたし、映像もとても面白かったし、すごくいい感じに出来上がったなと思います。
服部GPから聞いたのですが、ぎりぎりまで第2話と第3話をチェンジするか悩んだそうです。でも第2話は“福田さんぽい”という理由でそのままにしたそうなんです。刑事もののセオリーとはちょっと違うシーン展開を面白がってくれたそうで。僕自身、実は視聴者として推理ものが得意じゃないんです。“犯人が分かった!”などとならないで割と騙されちゃうんです(笑)というのもあり、そもそも視聴者にそういう心理にさせたくないなと。第2話のファミレスシーンに関しては、まさか誰もあそこで自分の恋物語を語り始めるなんで思わないですよね(笑)先を読むことを拒絶してくれるような展開が面白いなと思って書きました。
考察モノにもしたくない、普通の刑事モノにもしたくないという気持ちで、一貫して、「何が起こってるんだ!?」と視聴者に思ってもらいたいなと思って書いたのですが、現状、SNSでも考察したりしている投稿は散見されないところをみるにちゃんと内容に没入してくれているのかな?と感じています。

あとお気に入りのシーンは…第5話の双子の回ですね。監督にも遠藤憲一さんの演技にも助けられました(笑)
(※田村監督が実際に双子)

Q.名波マウント、もぐもぐシーン、捜査一課長の記者会見、「はうっ」のようなシーンも話題になっていることはご存じですか?

まさかこんなに話題になるとは思ってもみなかったんです(笑)。これがドラマの面白いところですよね。創り手が意図せず、盛り上がるという現象。今後もし書かせて頂く機会があるとしたらそこに縛られすぎずにしないとなとも思います(笑)
実は書いていて、もう不要かな?と思ったりした今じゃ定番と言われるシーンもあったんです。でも意外とキャストの皆さんも演じられていて楽しんでくださっていると聞いてまた驚いたりしてました。まあでも、毎回毎回は出さないぞ(笑)という気持ちで書いてましたね。

(『逃げ切れると思うなよ』もイベントでキャーと歓声があがっていたと聞いて)
本当ですか(笑)やはり視聴者も一緒に創ってくれているような化学反応が面白いですよね。でも本当にその盛り上がりに圧を感じすぎてしまうので、塩梅を考えていかないとですね。八重樫さんの「はうっ」も遠藤さんが本読みで読まれなかったので「そうか~」くらいで思っていたら田村監督がすごくこだわってくださって。いい結果になってよかったです。

Q.先週の8話・今日の9話もとても怒涛の展開になります。視聴者がとても疑問に思っている“名波がSSBCにきた理由”も明らかになりますね。楽しみにされている視聴者の皆さまにメッセージを頂けると嬉しいです。

8話、9話と名波のSSBCにきた理由や久世官房長官のドラマにおける存在理由もわかってきて…ラストに相応しい内容だと僕は思っています。ど派手な内容ではないものの、満足してもらえる展開だと思いますのでぜひ楽しみにして頂きたいです。

キャストの皆様に関しては…たくさんお褒めの言葉を頂いていると聞いて嬉しい気持ちです。ただ僕としてはまだまだキャラクターを描き切れてないんです。手探りのまま終わった気持ちもちょっとあるので、機会があれば…もっとキャラクターをくっきり際立たせていきたいなと想いはあります。あと…各キャストの皆様の代表作のようなものになってくれたら嬉しいなと思っています。

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