題名のない音楽会 毎週日曜あさ9時放送

BACKNUMBER これまでの放送

2015.10.11

コンクール優勝者の音楽会

世界的コンクールで日本人として初めて優勝したチェリスト宮田大さん、ピアニスト萩原麻未さんのお二人をお招きし、なかなか聞くことのできないコンクールの仕組みについてお話し頂きました。スペシャルゲストは黒柳徹子さん。共に「コンクール優勝」の意味することを考えました。
♪黒柳徹子、宮田大、萩原麻未、沼尻竜典、日本フィルハーモニー交響楽団

出演者

黒柳 徹子  くろやなぎ てつこ
東京・乃木坂に生まれる。父はヴァイオリニスト、NHK交響楽団のコンサート・マスター。トモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業しNHK放送劇団に入団。NHK専属のテレビ女優第1号として活躍。その後、文学座研究所、ニューヨークのMERRY TARCAI(メリー・ターサイ)演劇学校などで学ぶ。アメリカのテレビ番組、ジョニー・カーソンの『ザ・トゥナイト・ショー』など、多くのアメリカのテレビ番組に出演。また、タイム、ニューズウィーク、ニューヨーク・タイムズ、ヘラルドトリビューン、ピープルなどに日本の代表女性として紹介される。日本で初めてのトーク番組『徹子の部屋』は40年目をむかえる。著作『窓ぎわのトットちゃん』は800万部というベストセラーの日本記録を達成。アメリカ、イギリスなどの英語圏、ドイツ、ロシア、中国語圏、アラビア語圏など世界35ヶ国で翻訳される。日本語版の印税で社会福祉法人トット基金を設立。プロの、ろう者の俳優の養成、演劇活動、手話教室などに力を注ぐ。ユニセフ(国連児童基金)親善大使としてアフリカ、アジアなどを訪問。メディアを通して、その現状報告と募金活動などに従事。日本ペンクラブ会員。ちひろ美術館(東京・安曇野)館長。東京フィルハーモニー交響楽団副理事長。日本パンダ保護協会名誉会長など。

萩原 麻未  はぎわら まみ /ピアノ
2010年第65回ジュネーヴ国際コンクールにおいて、日本人として初めて優勝。年によって1位を出さないとされる本コンクールにおいて実に8年振りの快挙となり、一躍注目を浴びた。広島県出身。広島音楽高等学校を卒業後渡仏し、パリ国立高等音楽院及び同音楽院修士課程、パリ地方音楽院室内楽科、モーツァルテウム音楽院を卒業。ホテルオークラ音楽賞、新日鉄音楽賞(現 新日鉄住金音楽賞)フレッシュアーティスト賞、第22回出光音楽賞、文化庁長官表彰など受賞歴多数。

宮田 大  みやた だい /チェロ
3歳よりチェロを始める。9歳より出場するコンクール、第74回日本音楽コンクールを含む、すべてに第1位入賞を果たす。’09年、第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人として初優勝。その後、国内外で演奏活動を活発に行っている。現在若手チェリストの第一人者。使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製ストラディヴァリウス“シャモニー(Cholmondeley)”である。第20回出光音楽賞受賞。
オフィシャルサイト http://daimiyata.com

沼尻 竜典  ぬまじり りゅうすけ /指揮者
リューベック歌劇場音楽総監督、びわ湖ホール芸術監督、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ音楽監督。1990年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。以来ロンドン響、モントリオール響、シドニー響、ベルリン・ドイツ響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、フランス放送フィル、パリ室内管等のオーケストラ、ケルン、ミュンヘン、ベルリン、バーゼル、シドニー等の歌劇場へ客演している。第1回出光音楽賞受賞。

日本フィルハーモニー交響楽団
1956年創立。“音楽を通して文化を発信する”日本フィルは、首席指揮者アレクサンドル・ラザレフを中心に質の高い音楽をお届けする「オーケストラ・コンサート」、音楽との出会いを広げる「エデュケーション・プログラム」、様々なコミュニティに貢献する「リージョナル・アクティビティ」という三つの柱で活動を行っている。

楽曲紹介

♪1:ミッション:インポッシブルのテーマ

作曲: L.シフリン
編曲: 伊賀拓郎
ヴァイオリン: 五嶋龍
チェロ: 宮田大
ピアノ: 萩原麻未
指揮: 沼尻竜典
演奏: 日本フィルハーモニー交響楽団

♪2:「ピアノ協奏曲」第3楽章

作曲: M.ラヴェル
ピアノ: 萩原麻未
指揮: 沼尻竜典
演奏: 日本フィルハーモニー交響楽団

♪3:「チェロ協奏曲」第3楽章より

作曲: A.ドヴォルザーク
チェロ: 宮田大
指揮: 沼尻竜典
演奏: 日本フィルハーモニー交響楽団

♪4:「ピアノ三重奏曲 第1番」第1楽章より

作曲: F.メンデルスゾーン
ヴァイオリン: 五嶋龍
チェロ: 宮田大
ピアノ: 萩原麻未

今日の格言

すべては奇跡によってなされたと見えなければならない。
~M.ラヴェル~