題名のない音楽会 毎週日曜あさ9時放送

BACKNUMBER これまでの放送

2016.12.11

女性指揮者の音楽会

今年は女性の躍進が顕著な年でした。そこで今回は、クラシック界における女性の地位について、数々の世界コンクールで入賞し、女性指揮者として国内外で活躍されている、三ツ橋敬子さんと考察しました。
♪三ツ橋敬子、伊藤恵、神奈川フィルハーモニー管弦楽団

出演者

三ツ橋 敬子  みつはし けいこ /指揮
東京藝術大学及び同大学院を修了。ウィーン国立音楽大学とキジアーナ音楽院に留学。第10回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールにて日本人として初めて優勝。第9回アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールにて女性初の受賞者として準優勝。併せて聴衆賞も獲得。第12回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。2015年1月、大阪交響楽団にて「カヴァッリーニ:ティンパニ協奏曲(世界初演)」を、同年9月に群馬交響楽団創立70周年記念オペラ「蝶々夫人」、16年1月に三枝成彰作オペラ「Jr.バタフライ」を手掛け、好評を博した。

伊藤 恵  いとう けい /ピアノ
83年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人初の優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン国立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送響、ベルン響、チェコ・フィルの定期公演に出演。日本ではN響他と協演。録音はシューマン・ピアノ曲全曲録音他多数。最新盤「シューベルト ピアノ作品集6」が15年度レコード・アカデミー賞(器楽曲部門)、第70回文化庁芸術祭賞レコード部門優秀賞を受賞。93年日本ショパン協会賞、94年横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。現在、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 /オーケストラ
1970年に発足。神奈川県の音楽文化創造をミッションとして、県全域を中心に幅広い活動を続けている。音楽教育にも積極的で、子どものためのコンサートを各地で開催。神奈川フィルのメンバーと児童・生徒との音楽的交流を通して音楽の魅力を伝えるとともに次代の神奈川フィルのファンを増やしていく取り組みとして好評を得ている。また、養護施設等を対象としたボランティア・コンサートなども毎年開催している。

楽曲紹介

♪1:「春の朝に」より

作曲: L.ブランジェ
指揮: 三ツ橋敬子
演奏: 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

♪2:「ピアノ協奏曲 イ短調」 第1楽章 より

作曲: C.シューマン
ピアノ: 伊藤恵
指揮: 三ツ橋敬子
演奏: 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

♪3:「ラ・ヴァルス」より

作曲: M.ラヴェル
指揮: 三ツ橋敬子
演奏: 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

今日の格言

作曲家になった女性はひとりもいない。それなのに、どうして自分がなれると思えるだろう?
~C.シューマン~