楽曲紹介
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1月31日の楽曲紹介

♪1:オペレッタ「天国と地獄」序曲より ギャロップ
作曲 : J.オッフェンバック
指揮 :  十束尚宏
演奏 :  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

オペレッタの最初期の作品とされている「天国と地獄」は、モンテヴェルディやグルックがオペラ化しているギリシャ神話「オルフェオとエウリディーチェ」のパロディ。愛する亡き妻を冥界に取り戻しに行きますが、神から地上に着くまで、振り向いて妻の顔を見てはいけないと約束させられます。オッフェンバックのオペレッタの方では、夫も妻も実は浮気をしていたり、最後に神が雷鳴を鳴らして無理矢理振り向かせ、妻を横取りしたりのドタバタで終わります。 そのラストで一同にぎやかに乱舞する曲がこのギャロップです。



♪2:オペラ「トゥーランドット」より “この宮殿の中で”より
作曲 : G.プッチーニ
訳詞 : 坂本鉄男
ソプラノ :  横山恵子
指揮 :  十束尚宏
演奏 :  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

フィギュアの荒川静香の金メダル曲「誰も寝てはならぬ」が有名ですが、これはトゥーランドット姫が、攻め込んできた男に惨殺された先祖の王女の恨みを晴らすため、異国から来た男には復讐すると誓う場面で歌われます。3つの謎をだし、それに答えられなければ死だと宣言します。高音域が多く音程もダイナミックに跳躍するなど、かなりドラマチックな歌唱が要求される曲で、日本ではこれを歌えるソプラノは多くありません。



♪3:オペレッタ「こうもり」より “侯爵様、あなたのような御方は”
作曲 : J.シュトラウスII世
訳詞 : 渡辺 護
ソプラノ :  小林沙羅
指揮 :  十束尚宏
演奏 :  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

オペレッタ黄金期に金字塔的作品で、仮面舞踏会で“こうもり”に扮したまま路上に置き去りにされた男が、自分を見捨てた友人に復讐する話で、その見捨てた友人のアイゼンシュタインを偽の仮面舞踏会に招待します。会場には、アイゼンシュタイン家の小間使いや奥さんが来ていて、グルになって復讐の片棒を担ぎます。この曲は、小間使いのアデーレが女優に変装して、ご主人さまをからかう歌です。



♪4:ミュージカル「学生王子」より “セレナーデ”
作詞 : D.ドネリィ
作曲 : S.ロンバーグ
編曲 : 青島広志
訳詞 : 青山起美
テノール :  錦織 健
指揮 :  十束尚宏
演奏 :  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

原作「アルト・ハイデルベルク」に、ドロシー・トネリーが台本・歌詞を、アメリカに渡ったハンガリー出身の作曲家シグムンド・ロンバーグが曲をつけた全2幕5場のミュージカルで、オペレッタとミュージカルの端境期にあり両方の要素をもっている名曲です。1924年にブロードウェイで初演、608回のロングランを記録し、2度の映画化もされています。
この美しい旋律はテナー歌手のレパートリーとしてリサイタルなどでは、よく歌われています。



♪5:ミュージカル「マイフェアレディ」より “踊り明かそう”
作詞 : A.J.ラーナー
作曲 : F.ロウ
編曲 : 挾間美帆
訳詞 : 岡 俊雄
ソプラノ :  小林沙羅
指揮 :  十束尚宏
演奏 :  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

ミュージカルのスタンダードで1956年にブロードウエイで初演され9年以上に及ぶロングランを記録しました。オードリー・ヘップバーン主演の映画として有名ですが、ミュージカルは舞台作品から映画となり、アメリカの一大娯楽産業になっていきます。作曲はウイーン出身のフレデリック・ロウで、ヨーロッパ的なエレガントな曲想は、今も全世界で上演されています。ロンドンの下町娘イライザが、言語学者ヒギンズ教授のもと上流社会の人間に変わっていく物語で、恋の喜びを歌う有名な曲です。



放送内容

 
Untitled Concert