楽曲紹介
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10月26日の楽曲紹介

♪1:交響曲 第25番 ト短調 第1楽章より
作曲: W.A.モーツァルト
指揮: 佐渡 
演奏: オーケストラ・アンサンブル金沢

今回の名曲百選はモーツァルト「交響曲第25番」をとりあげました。生涯に書いた交響曲の中でも短調は、この「25番」と「40番」だけで、どちらも「ト短調」です。有名な「40番」に対して、こちらは交響曲「ト短調」とも呼ばれています。映画「アマデウス」でも印象的に使われていた交響曲第25番の第1楽章。ディベルティメントなどの曲想とは違う、疾走感あふれる冒頭部分をお聴きいただきました。


♪2:交響曲 第39番 ト短調 第1楽章より
作曲: F.J.ハイドン
指揮: 佐渡 
演奏: オーケストラ・アンサンブル金沢

当時の大流行作曲家ハイドンにも、ト短調の交響曲があります。「25番」を作曲する少し前に、ウィーンを訪れていたモーツァルトはこの曲を聴いていたと考えられています。喚起されて作曲したと考えられるモーツァルトと、このハイドンの曲とを聴き比べてみました。


♪3:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 第1楽章より
作曲: W.A.モーツァルト
指揮: 佐渡 
演奏: オーケストラ・アンサンブル金沢

モーツァルトは「25番」を作曲した後、しばらく短調の曲を作っていません。演奏家として忙しくしていた29歳の時に、このニ短調のピアノ協奏曲を作曲します。第2楽章がとくに有名なこの楽曲の第1楽章、冒頭部分(ピアノが登場する前まで)をお聴きいただきました。


♪4:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』 序曲より
作曲: W.A.モーツァルト
指揮: 佐渡 
演奏: オーケストラ・アンサンブル金沢

モーツァルトが32歳のときに書いたオペラ。この作曲当時、幼少の頃から宮廷で演奏家としてヨーロッパ各地を連れられ、育ててもらったモーツァルトの父親が他界します。序曲の冒頭は短調の重々しい響きで幕を開けます。


♪5:オペラ『魔笛』“復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え”より
作曲: W.A.モーツァルト
指揮: 佐渡 
演奏: オーケストラ・アンサンブル金沢

35歳で亡くなる最後の年に作曲されたオペラ。この作品に登場する2曲の「夜の女王のアリア」のうち、この2つめのアリアは短調で書かれています。今回はその冒頭部分、歌以外の楽想を取り上げお聴きいただきました。


♪6:交響曲 第25番 ト短調 第1楽章
作曲: W.A.モーツァルト
指揮: 佐渡 
演奏: オーケストラ・アンサンブル金沢

1773年、モーツァルトが17歳のときに作曲した交響曲。当時、宮廷音楽の潮流の中でなぜモーツァルトはこういう楽想の曲を作曲したのか。その後中期以降に現れる傑作群、とくに上記の短調の楽曲とは別に、モーツァルトの作品歴の中の短調の曲は「25番」だけが若い頃に作曲されています。今回はそこに焦点を当て、最後にモーツァルトの傑作を生み出す発芽となった「交響曲第25番」第一楽章をお聴きいただきました。


放送内容

 
Untitled Concert