| ♪01:『ウエスト・サイド・ストーリー』より「マリア」 |
作曲: S.ソンドハイム
作曲: L.バーンスタイン |
テノール 中鉢 聡
指揮 佐渡 裕
演奏 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 |
ジェット団とシャーク団が合同で開催している体育館でのパーティ。ジェット団から足を洗おうとしているトニーと、シャーク団の一員チノとの結婚のため上京したマリアが偶然出会い、ひと目でお互い恋に落ちます。マリアが去った後、その名を忘れられないトニーが「今まで聞いた一番美しい響き、マリア」とこの曲を歌います。
| ♪02:『ウエスト・サイド・ストーリー』より「サムウェア」 |
作詞: S.ソンドハイム
作曲: L.バーンスタイン |
メゾ・ソプラノ 小林由佳
ピアノ 宮川彬良
指揮 佐渡 裕
演奏 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 |
ジェット団とシャーク団の乱闘を聞きつけ、マリアはトニーに仲裁をお願いしますが、仲間を殺されたことに血迷ったトニーは、マリアの兄ベルナルドを刺殺します。マリアの元へ逃げてきたトニーが現れ、「遠くへ君と行こう」と歌いだすと突然幻想の世界・敵味方なく軽やかに踊る世界が出現し、二人でこの歌「いつの日かどこかへ」と果たしえぬ夢を歌います。
♪03〜05:「シンフォニック・ダンス」より
「クール、フーガ」「ランブル」「フィナーレ」 |
| 作曲: L.バーンスタイン |
ピアノ 宮川彬良
指揮 佐渡 裕
演奏 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 |
「シンフォニック・ダンス」は劇中のダンス・ナンバーを中心として構成された演奏会用の交響組曲です。今日はその後半部分を続けてお送りします。
「クール、フーガ」はジェット団とシャーク団が共に決闘時の武器を決める会議にて、子分連中が熱くなってきているのをみてジェット団のボス・リフが「クールにやれ」と歌う曲です。「フーガ」で動揺するメンバーがだんだん落ち着いてきます。「ランブル」はマリアが、兄の死を伝えられたときの音楽です。兄の恋人アニタが「トニーは敵の男」というのに対し、マリアがそれでも愛していると歌うのが「フィナーレ」のテーマとなっており、トニーが打たれて死ぬまでを描いています。最後に「サムウェア」のメロディが出てき、本日のテーマ“増4度”が不気味に響きます。
レナード・バーンスタイン(1918〜1990)
カラヤンと並び、20世紀を代表するユダヤ系アメリカ人指揮者で、ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督を務めた。一方作曲家としても著名で、今回のテーマである「ウエスト・サイド・ストーリー」は代表作。ピアノの名手としても知られている。また、伝説的なアメリカCBSの音楽教育番組「ヤング・ピープルズ・コンサート」では出演者としてだけでなく、テーマの選定から楽曲の選定と構成、台本執筆ともバーンスタイン自身が行った。
愛称はレニー。佐渡裕氏はバーンスタイン最後の愛弟子である。
「ウエスト・サイド・ストーリー」
1957年に初演されたミュージカルの最高傑作であり、バーンスタインの代表曲です。ニューヨークのダウンタウンを舞台に対立するジェット団とシャーク団。敵同士ながらも恋に落ちたトニーとマリアの悲劇を描いた、現代版「ロミオとジュリエット」です。

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