アメリカの近代作曲家ジョージ・ガーシュインの傑作。彼自身はもともと生粋のピアノ奏者のためオーケストレーションでは「大峡谷」で有名なグロフェが行ないました。タイトルにある ”ブルー”とは物憂いという意味です。

山下さんの原曲は、弦楽四重奏とピアノの作品で、ジャズ史をなぞった組曲です。今回はこれを挾間さんがオーケストラ編曲しました。

「宇宙に飛び出し、さまざまな生物に出会いさまざまな光景を見ながら時間を遡り、とうとうビッグバンに遭遇します。時間も空間もなくなった瞬間、過去に作ったありとあらゆる自分の曲が押し寄せてきます。その混沌の中からどのような新しい世界が姿を現すでしょうか。ビッグバンに向かう予感が日本の伝統音楽のある手法によって示されます（山下洋輔）」