「ミッキーマウス・マーチ」 １９５５年から１９５９年までアメリカで放送されたTV番組「ミッキーマウス・クラブ」のテーマ曲。この番組ほど驚異的成功を収め、大きな影響を及ぼした子供番組はそれまでほとんどありませんでした。作曲者のジミー・ドッドもこのテレビ・シリーズに出演していました。

「ハイ・ホー」［白雪姫］
１９３７年公開のディズニーの代表傑作「白雪姫」の挿入歌。物語の鍵である７人の小人たちがダイヤモンドの鉱山を「それ掘れやれ掘れ」とやっている時、また森を通って家に行進していく時に唱う。作曲はフランク・チャーチル。

「狼なんか怖くない」［三匹のこぶた］
１９３３年公開の短編アニメ「三匹のこぶた」の中で使用された楽曲。このアニメはアカデミー最優秀賞を受賞。この曲はディズニー・ソングの最初のヒット曲となりました。また「狼なんか怖くない」という言葉は大恐慌に疲れたアメリカ国民の合い言葉になりました。

「星に願いを」［ピノキオ］
１９４０年のディズニー映画「ピノキオ」のために書かれた作品で、作曲はリー・ハーライン。映画の中ではこおろぎの声を担当したクリフ・エドワーズによって歌われ、この曲はアカデミー歌曲賞を受賞しました。後にディズニーのテレビ・シリーズ「ディズニー・ランド」のテーマ曲にもなりました。

１９６４年のニューヨーク世界博覧会で、ディズニー社がプロデュースしたパビリオンのために作られた楽曲。このパビリオンをほぼそのままディズニーランドに移設したものがおなじみ「イッツ・ア・スモール・ワールド」です。作曲はロバート＆リチャードのシャーマン兄弟。

１９６４年公開のミュージカル映画「メリー・ポピンズ」のタイトル・バックの音楽。メリー・ポピンズ役は映画初出演のジュリー・アンドリュースで、見事な演技・歌唱をみせアカデミー主演女優賞を獲得。一気に世界的スターになりました。映画音楽の作曲はこちらもシャーマン兄弟で、この「メイン・タイトル」は劇中の名曲の数々をコラージュしたもの。

ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」を実写映画化した『パイレーツ・オブ・カリビアン／呪われた海賊たち』（２００３）は、以後につづく三部作が世界的に大ヒット。「海賊映画は当たらない」とのジンクスを見事に破りました。音楽はクラウス・バデルトを中心に、全体監修は名匠ハンス・ジマーがつとめました。

２００４年公開のCGアニメ映画『Mr.インクレディブル』。あまりのパワーゆえに、活動を禁止され、引退したスーパー・ヒーローとその家族が、世界の危機を救うために再び立ち上がります。この作品は、ヒーロー・コミックのパロディであると同時に、１９６０〜７０年代のスパイ・アクション映画へのオマージュ。この楽曲も当時のスパイ映画の香りがプンプンです。音楽担当は、マイケル・ジアッチーノ。