題名のない音楽会 毎週日曜あさ9時

10月20日の楽曲紹介

♪1:ピアノソナタ 第7番 「戦争ソナタ」 第3楽章
作曲 : S.プロコフィエフ
ピアノ : 関本昌平
作者は計9作のピアノソナタを書き残しているが、パリから旧ソ連に戻り、第二次世界大戦中に書かれた第6番から第8番が「戦争ソナタ」と呼ばれる。戦争やソヴィエト体制等の社会状況が作品に反映。この第3楽章は珍しい7拍子の曲で、ピアノ奏者の人気も高く、アンコール曲として演奏される機会も多い。
♪2:クラリネット・ソナタ 第1楽章
作曲 : F.プーランク
クラリネット : 亀井良信
   ピアノ : 関本昌平
今年初演から50年を迎えたプーランク最後の作品。1962年ベニー・グッドマンの依頼で書かれ、本来は1955年に死去した作曲家オネゲルへの追悼を意図していたが、翌年作曲者自身がこの世を去り、グッドマンとバーンスタインによる初演はプーランクの追悼演奏会になってしまった。数多くのクラリネット奏者に愛され、演奏会などで取り上げている作品。
♪3:ハンガリー舞曲 第5番
作曲 : J.ブラームス
ピアノ : 金子三勇士
オーケストラの演奏等で知られるこの曲は元々ピアノ連弾(4手)用にブラームスが作曲。後に作曲家自身が独奏(2手)用に編曲したが、非常に高い演奏技術が必要とされる。
♪4:巡礼の年 第1年スイス 第8曲 「ル・マル・デュ・ペイ(郷愁)」
作曲 : F.リスト
ピアノ : 金子三勇士
全4集26曲からなる「巡礼の年」は、リストがスイスとイタリアを旅して見聞きした感動や印象をピアノに託して音楽化したもの。リスト本人は「少数の人のために書いた」と語っている。「色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年」には曲、作曲家、録音にまつわる話など多岐に渡り登場。