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2月3日の楽曲紹介
♪1:組曲「火の鳥」より「魔王カスチェイの凶悪な踊り」
作曲 : I.ストラヴィンスキー
山田がブザンソンで優勝した翌年2010年、代役としてスイス・ロマンド管弦楽団を指揮した時の作品。オファーを受けてから譜面を買って勉強し本番に臨むまで実質5日間位しかなかった。しかし公演は大成功を収め、2年後に団員投票で山田は首席客演指揮者に選出された。この「火の鳥」は名興行師ディアギレフが、自身の率いるバレエ団用にまだ新人だったストラヴィンスキーに委嘱した作品。1910年の初演は大成功。その後演奏会用として作曲家自身により編曲された。今日の演奏は火の鳥が魔王カスチェイに魔法をかけてクタクタになるまで激しく踊らせているシーンの音楽。
♪2:「幻想交響曲」第1楽章「夢、情熱」
作曲 : L.H.ベルリオーズ
指揮者の登龍門であるブザンソン国際指揮者コンクールで2009年に優勝した山田和樹が第4ラウンドにあたる本選ファイナルで課題曲として指揮したのが、この作品の第1楽章だった。1830年に初演されたが、交響曲に標題を取り入れた、音楽史上も重要な作品。内容は、「病的な感受性と激しい想像力をもった若い芸術家が恋の悩みから絶望してアヘン自殺をはかる。だが、死に至らず奇怪な一連の幻夢を見る。その中に恋する女性は一つの旋律として現れる」。この第1楽章の標題は「夢、情熱」。主人公である若い芸術家の恋の予感から、激しい恋に落ちて引き起こされる苦悩と狂乱を描写。盛り上がったかと思えば消え入るような、捉え所のない音楽。
指揮 : 山田和樹
演奏 : 横浜シンフォニエッタ