1月29日の楽曲紹介
ストラヴィンスキーが作曲、ピカソが舞台美術・衣装を担当したバレエ作品を、小編成管弦楽用に編曲。ロシア・バレエ団のディアギレフの依頼で作曲した。18世紀のイタリア古典音楽を原曲としている。バレエ版の内容は色男プルチネルラが繰り広げる恋愛のドタバタ喜劇。
バレエ版では愛の告白場面の夜曲(セレナータ)。原曲はペルゴレージが作曲した歌劇の歌曲。
| ♪3:III.スケルツィーノ〜アレグロ〜アンダンティーノ |
(スケルツィーノ)スケルツィーノとは“こっけいに”の意味。前曲での告白が失敗したことをからかっている。原曲は18世紀イタリアの作曲家ガッロのソナタ。ガッロの作品はペルゴレージ作と間違われていた。ガッロは無名だったため、作品が売れるように人気作曲家ペルゴレージの名で出版していたため。
ナポリの舞曲タランテラは、一説では毒蜘蛛に噛まれたら踊り続けなければならない所から命名。
トッカータとは主に鍵盤楽器による細かい音型を伴う即興的な楽曲を指す。ここでは管楽器が中心。
トロンボーンとコントラバスの掛け合いが珍しい、コミカルな楽曲。
(メヌエット)バレエ版では結婚の踊りの場面。原曲はペルゴレージ作曲歌劇「妹に恋した兄」から。
作曲 : I.ストラヴィンスキー
指揮 : 佐渡 裕
演奏 : 兵庫芸術文化センター管弦楽団