題名のない音楽会 毎週日曜あさ9時

7月6日の放送内容

50周年記念(7)“巨匠から若手へジャズ編”〜山下洋輔がスガダイローに伝える事〜

「50年の歴史を未来へ」 をテーマにお送りしています50周年企画ですが、今回はゲストにジャズの巨匠・山下洋輔をお迎えしました。山下さんは番組が始まった頃のデビュー当時から独自の音楽世界を打ち出し、唯一無二の山下洋輔ワールドを展開してきました。そして現在、そこから新たに芽を開いた若手世代が登場。この50年間に起こったジャズ界の「巨匠から若手への架け橋」を紹介しました。
♪山下洋輔トリオ、スガダイロートリオ

出演者

○山下洋輔  やました ようすけ /ピアニスト 1969年、山下洋輔トリオを結成、フリー・フォームのエネルギッシュな演奏でジャズ界に大きな衝撃を与える。内外のジャズ・アーティストとはもとより、和太鼓やシンフォニー・オーケストラなど異ジャンルとも意欲的に共演する。1988年に結成した山下洋輔ニューヨーク・トリオは、昨年結成25周年を迎え、記念アルバム『グランディオーソ』をリリース。多数の著書を持つエッセイストとしても知られる。

○スガダイロー  /ピアニスト 1974年生まれ鎌倉育ち。洗足学園ジャズコースで山下洋輔に師事、卒業後は米バークリー音楽大学に留学。帰国後「渋さ知らズ」や「鈴木勲 OMA SOUND」で活躍し、坂田明や森山威男、田中泯とも共演を重ねる。2008年、初リーダーアルバム『スガダイローの肖像』(二階堂和美参加)を発表。2010年には山下洋輔とのデュオライブが実現。自己のトリオでの活動のほか向井秀徳、中村達也、志人、灰野敬二、七尾旅人らと音楽による即興対決を行う。

○坂田 明  さかた あきら /アルト・サックス、クラリネット、時々うた 1945年広島県呉市に生まれる。広島大学水畜産学部水産学科卒業。1969年上京、グループ『細胞分裂』を結成し活動を始める。1972年に山下洋輔トリオのメンバーとなり、1979年末まで在籍。1980年、自己のトリオを結成、以後、様々なグル−プの結成、解体を繰り返しながら音楽シ−ンの最前線を走る。ミジンコ研究でも知られ、その集大成として「私説 ミジンコ大全」(晶文社)を刊行した。

○森山威男  もりやま たけお /ドラマー 1945年、山梨県勝沼市出身。東京藝術大学打楽器科卒業。在学中から山下洋輔トリオに参加。 1977年、自己のバンドを結成。その後、病により演奏活動をほぼ停止し療養生活を送るが、復活。 2002年南里文雄賞、文化芸術祭賞レコード部門優秀賞を受賞。現在も精力的に演奏活動を継続している。 岐阜県可児市との共同企画『MORIYAMA JAZZ NIGHT』を2001年以降、毎年開催。地元の文化活動にも貢献する。

○東保光  とうほ ひかる /ベーシスト 20歳からコントラバスをはじめる。東京を拠点に、ジャズ、タンゴ、クラシックなどのジャンルを演奏する中で、次第にジャズへ傾倒していく。 1997年、バークリー音楽大学へ留学。ボストンにてライブ、レコーディング等の活動をする。 2001年に帰国後は様々なグループでサポートを務め、スガダイロー、山中千尋、市野元彦、鈴木広志、林栄一、金子晴美など幅広いジャンルで多くのミュージシャンと共演を重ね、自作曲を中心とした活動や即興演奏なども積極的に行っている。

○服部マサツグ  はっとり まさつぐ /ドラマー 1979年、愛知県出身。ドラム奏者として大学在学中より活動を始める。2005年、単身渡米。Ali Jackson、Rodney Green、Vince Chericoに師事。スガダイローの諸作に参加。南博The Futuristic Future、伊藤匠Daitokai、世武裕子、坪口昌恭、藤原大輔、類家心平、千住宗臣などと共演を重ねる。