今回の名曲百選は、モーツァルトが16歳の時に書いたと言われている「3つのピアノ協奏曲」を特集しました。ゲストには「21世紀のモーツァルト」16歳のピアニスト、ニュウニュウさんをお迎えし、スーパーキッズ・オーケストラとの演奏を、脳科学者・茂木健一郎さんと音楽学者・西原稔さんの解説でお送りしました。
♪ニュウニュウ、茂木健一郎、西原稔、佐渡 裕（指揮）、スーパーキッズ・オーケストラ

○茂木　健一郎　　もぎ　けんいちろう　／脳科学者 1962年生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授。東京大学理学部物理学科、同大学法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学研究員を経て現職。専門は脳科学、認知科学。「クオリア」（感覚のもつ質感）をキーワードとした、心脳問題についての研究を行なっている。全国各地での講演活動や、テレビ出演、雑誌への寄稿など精力的に活動し、Twitterのフォロワーが50万人を超える（2013年8月現在）など、その発言は若者から中高年まで多くの日本人に注目されている。

○西原　稔　　にしはら　みのる　／音楽学者 1952年、山形県生まれ。桐朋学園大学音楽学部教授。19世紀音楽社会史を専門とする。「音楽家の社会史」「ブラームス」（音楽之友社）、「ピアノの誕生」（講談社）、「楽聖ベートーヴェンの誕生」（平凡社）、「クラシックでわかる世界史」、「R．シューマンの全ピアノ作品の研究　2巻」ほか

○ニュウニュウ　／ピアニスト 1997年中国生まれ。6歳でデビュー・リサイタルを開催。8歳で上海音楽学院に史上最年少入学。10歳でCDデビュー。初来日公演ではサントリーホール、ザ・シンフォニーホールのチケットが即完売し、両ホールのリサイタル最年少記録（12歳）となる。2011年佐渡裕指揮兵庫芸術文化センター管弦楽団定期演奏会に出演。現在アメリカのニューイングランド音楽院最年少かつ全奨学金特待生として在籍中。7月末より全国6か所でリサイタルツアーを予定。

○スーパーキッズ・オーケストラ 兵庫県立芸術文化センターのソフト先行事業として2003年より始まった、小学生から高校生までの弦楽オーケストラ。兵庫県立芸術文化センターの芸術監督である佐渡裕が芸術監督を務め、10年間特別な熱意と愛情を持って育て上げてきた。毎春行われる厳しいオーディションを通過した未来の演奏家達は、夏合宿や公演を通じ、かけがえのない音楽体験をしている。今回は現役メンバー34名に卒業生26名の総勢60名で、世界で一番輝く演奏を披露する。