6月16日の放送内容
なんてったって春の祭典
世界中のあらゆるジャンルの音楽を対象に「20世紀の名曲は?」という統計を取ると、「春の祭典」がダントツ第1位に選ばれます。難解な現代音楽に見えながら、実はここにロックの源流があるのです。初演から100年を迎える今年、「ハルサイ」の熱狂的ファンを名乗る音楽家たちがその魅力を語り尽くしました。
♪池辺晋一郎、宮本文昭、野本由紀夫
出演者
○宮本文昭
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団音楽監督。東京音楽大学教授。1949年東京生まれ。世界的オーボエ奏者としてヨーロッパを中心に活躍し、日本でもオーボエの境地を次々と開拓してきた。2007年オーボエ活動を停止し、音楽家として指揮活動を中心に活動を行っている。
○池辺晋一郎
作曲家。日本音楽コンクール、尾高賞などの受賞の他、映画、テレビ等の附帯音楽分野での受賞も多数。04年紫綬褒章受章。東京音楽大学教授、東京オペラシティ・ミュージックディレクター、横浜みなとみらいホール館長等を務める。96年より13年間NHK教育テレビ「N響アワー」の司会を担当し好評を博した。
○野本由紀夫
東京藝術大学大学院を修了(音楽学)。桐朋学園大学助教授を経て、現在、玉川大学芸術学部教授。元NHK-BSテレビ「名曲探偵アマデウス」の監修者・解説者。ピアノで弾いてしまうほどの「ハルサイ」おたく。フランツ・リストの国際的研究者であると同時に、オーケストラの指揮者もしている。自身がドイツで発見したリストの交響曲《四大元素》をみずから指揮して世界初演。そのときの中継特番により、NHKラジオ・センター長「特賞」を受賞。