3月3日の放送内容
東北から響け!(1)がんばっぺ吹奏楽
東日本大震災から間もなく2年の月日が経とうとしています。「題名のない音楽会」では2週に渡って東日本大震災復興応援企画をお送りします。一週目の今回はゲストに仙台出身のオペラ歌手、森公美子さんをお迎えして、被災地・東北で吹奏楽の活動を通じて復興に向かっている3組の皆さんをご紹介しました。
♪森公美子、名取交響吹奏楽団、ママさんブラスぴよぴよ隊、亘理町立荒浜中学校&亘理町立逢隈中学校吹奏楽部、
佐渡裕(指揮)、シエナ・ウインド・オーケストラ
出演者
○亘理町立荒浜中学校・亘理町立逢隈中学校 吹奏楽部
津波で被害を受けた荒浜中学校は、逢隈中学校に間借りし、再来年の校舎再建を待っています。昨年より全日本吹奏楽コンクール予選宮城県大会に設けられた合同の部に参加。多くの方々のご理解とご支援のもとコンクールや中体連新人大会の応援で合同チームを組み、一緒に活動しています。互いに楽器を貸し借りしたり、上級生が下級生を指導したりと、良い刺激を受けています。震災の影響でまだ大変な事もありますが共に演奏できる時間を大切にしたいと考えています。
○ママさんブラス ぴよぴよ隊 ママさんブラスぴよぴよ隊は2002年11月に結成された全国初のママさんブラスです。メンバーは主に仙台市とその近郊の母親と子供たちで構成されています。活動としては、週に1回程度の合奏練習や、幼稚園・市民センター等への訪問演奏を行っています。先の大震災では全メンバーが被災し活動拠点の施設も復旧するのに時間がかかった為、活動を再開できたのは夏頃となりましたが、家族や全国のご支援頂いた皆様の応援のもと再び笑顔で合奏できるようになりました。
○名取交響吹奏楽団 1983年、宮城県名取市内中学校、高等学校吹奏楽部OBにより結成。現在では、社会人を中心に約70名で活動中。地域に根差した活動を展開し、定期演奏会、市内中学校、高等学校との合同演奏会など各種演奏会を企画および出演している。全日本吹奏楽コンクールでは、1989〜98年まで10年連続全国大会に出場、現在まで17回出場し、3度金賞を受賞。震災発生一か月後から、避難所、復興イベント等での演奏を行い、現在まで延べ30公演を行っている。
○シエナ・ウインド・オーケストラ 1990年に結成されたプロフェッショナルのウインド・オーケストラ。佐渡裕(首席指揮者)金聖響とをはじめとする世界トップレベルの実力派指揮者とタッグを組み、実力、人気ともに頂点の一つとなっている。テレビ朝日系列「題名のない音楽会」をはじめとする各メディアへも出演。エイベックス・クラシックスから多数リリースされているCDやDVDの大ヒットで注目を集めているほか、最近では文京区や学校法人尚美学園と提携し、地域に密着した幅広い活動を展開している。