1月20日の放送内容
予言的自叙伝〜名曲百選(19)マーラー「交響曲第6番《悲劇的》」
今回は名曲百選シリーズ第19弾として、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」をお送りしました。約20歳年下の美女アルマと結婚した翌年から曲の創作にとりかかったこの「交響曲第6番」。人生絶頂期であるはずなのに、後の運命を暗示するかのように初演の時から「悲劇的」という副題がついていました。マーラーはこの交響曲で何を言いたかったのか。音楽学者・西原稔さんと共にその真相に迫りました。
♪西原稔、佐渡 裕、日本フィルハーモニー交響楽団
出演者
○西原 稔 にしはら みのる /音楽学者
1952年、山形県生まれ。桐朋学園大学音楽学部教授、学部長。19世紀音楽社会史を専門とする。「音楽家の社会史」「ブラームス」(音楽之友社)、「ピアノの誕生」(講談社)、「楽聖ベートーヴェンの誕生」(平凡社)、「クラシックでわかる世界史」ほか
○日本フィルハーモニー交響楽団
1956年創立。“音楽を通して文化を発信する”日本フィルは、首席指揮者アレクサンドル・ラザレフを中心とする「オーケストラ・コンサート」、「エデュケーション・プログラム」、「リージョナル・アクティビティ(地域活動)」という三つの柱で活動を行っている。昨年秋より、新たに正指揮者に山田和樹、ミュージック・パートナーに西本智実を迎えるなど、充実した指揮者陣を擁する。2011年4月より聴衆からの募金を基に「被災地に音楽を」プロジェクトを開始。現在まで約60公演を実施する。