題名のない音楽会 毎週日曜あさ9時

12月25日の放送内容

歓びの歌〜名曲百選(15)ベートーヴェン「第九」

前週に引き続きクラシック界不朽の名曲であるベートーヴェンの最高傑作「交響曲第九番」を特集しました。実はこの「第九」には、各楽章ごとにキーとなる「音の間隔」があります。2週目の今回は、全楽章を通じ、その音の間隔がかもし出す「音のストーリー」を感じたいと思います。
♪横山恵子(ソプラノ)、手嶋眞佐子(アルト)、西村悟(テノール)、キュウ・ウォン・ハン(バリトン)、佐渡 裕(指揮)、
  東京フィルハーモニー交響楽団、晋友会合唱団

出演者

○横山 恵子  よこやま けいこ /ソプラノ ウィーン国立歌劇場宮廷歌手ミリャコヴィッチ女史との出会いを契機に92年渡欧、ドイツ・バイエルン州立コーブルク歌劇場『ドン・カルロ』エリザベッタでヨーロッパデビュー。その後ドイツを中心にヨーロッパ各地でプッチーニ、ヴェルディ作品を中心にタイトル・ロールを歌い、07年15年間のヨーロッパ生活を終え帰国。オペラ『トゥーランドット』タイトル・ロールやコンサートで国際的に活躍している。東京音楽大学教授。二期会会員


○手嶋 眞佐子  てしま まさこ /アルト 東京藝術大学及び同大学院修了。プラシド・ドミンゴ世界オペラコンテスト−メゾソプラノ部門優勝。98年秋より文化庁派遣芸術家在外研修員として、ニューヨークに留学。帰国後『こうもり』オルロフスキー、新国立劇場・二期会共催『忠臣蔵』大石主税、同『ナクソス島のアリアドネ』作曲家、『オルフェオとエウリディーチェ』オルフェオ等に主演。一昨年はクルト・マズア指揮「第九」(N響)にも出演。上野学園大学教授。二期会会員


○西村 悟  にしむら さとし /テノール 日本大学芸術学部卒業、東京藝術大学大学院オペラ科修了。第36回イタリア声楽コンコルソ・ミラノ部門にて大賞を受賞。ボローニャ国立音楽院へ留学。文化庁在外派遣にてヴェローナに再渡伊。第27回イズマエーレ・ヴォルトリーニ国際オペラコンクール第2位。第17回リッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクール第2位並びに審査委員長特別賞を受賞。イタリアMusica Riva Festivalに出演。第80回日本音楽コンクールにて第1位、並びに聴衆賞を受賞。


○キュウ・ウォン・ハン /バリトン ソウル出身。マンハッタン音楽院で学士号、修士号を取得。99年サンフランシスコ・オペラの「ドン・ジョバンニ」でデビュー。その他フランス国立ライン・オペラ「トゥーランドット」、日本国内では「佐渡裕指揮・サントリー 1万人の第九」(04年〜10年)など多数のプロダクションに出演。韓国大河ドラマ「世宗王」の主題歌を歌うなど、国境・ジャンルを超えて活躍する。08年エイベックス・クラシックスより「この愛を〜イタリアを歌う」をリリース。


○晋友会合唱団  しんゆうかいがっしょうだん 合唱指揮者・関屋晋を常任指揮者としたアマチュア合唱団の集合体として活動を開始、現在コーラスマスターは清水敬一が務め、オーケストラとの共演を主たる活動としている。1980年、小澤征爾指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団「マーラー/交響曲八番(千人の交響曲)」共演に際し、“晋友会合唱団”としてデビューした。レパートリーは、古典派・ロマン派から現代作品まで幅広く、その活動は国内はもとより海外からも注目を浴びている。


○東京フィルハーモニー交響楽団 1911年創立。2011年、日本のオーケストラとして最初の100周年を迎える。2010年よりダン・エッティンガーが常任指揮者に就任。桂冠名誉指揮者にチョン・ミョンフン、桂冠指揮者に尾高忠明、大野和士、専任指揮者に大町陽一郎、指揮者に渡邊一正。
定期演奏会を中心とする自主公演、新国立劇場では年間ほぼ4分の3のオペラ・バレエ演奏、NHKの放送演奏、教育プログラムなどの国内活動をはじめ、海外公演でも高い評価を得ている。芸術祭大賞、同優秀賞、音楽之友社賞ほかを受賞している。