10月23日の放送内容
リスト生誕200年~ケタ違いの成功をもたらす3つの習慣
今年はリスト生誕200年。「ピアノの魔術師」と異名を持つピアニストから作曲家・指揮者・教育者・そして最後には僧へと華麗に変身し続けた彼は、生前にケタ違いの大成功を収めました。激動の時代を軽やかに交わしながら、“義援金コンサート”をはじめ、現在の音楽慣習の多くを打ち立てたリストの成功法を学びました。
♪岡田将(ピアノ)、西原稔、金聖響(指揮)、東京交響楽団
出演者
○岡田 将 おかだ まさる /ピアニスト
桐朋女子高等学校音楽科在学中に日本音楽コンクール優勝。モーツァルテウム音楽院、ベルリン国立芸術大学に留学し、99年にはオランダのリスト国際ピアノコンクールで日本人として初めて優勝。ヨーロッパ各地でリサイタルやオーケストラとの共演を行う。02年に出光音楽賞受賞、03年に日本ショパン協会賞を受賞。07年ドイツより帰国。リスト生誕200年の今年、オール・リスト・3回シリーズを東京と神戸で開催している。
○西原 稔 にしはら みのる /音楽学者
1952年、山形県生まれ。桐朋学園大学音楽学部教授、学部長。19世紀音楽社会史を専門とする。「音楽家の社会史」「ブラームス」(音楽之友社)、「ピアノの誕生」(講談社)、「楽聖ベートーヴェンの誕生」(平凡社)、「クラシックでわかる世界史」ほか
○金 聖響 きむ せいきょう /指揮者
大阪府生まれ。タングルウッド音楽祭にて小澤征爾氏に師事。ウィーン国立音楽大学で湯浅勇治、レオポルド・ハーガーの各氏に師事。98年「ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」で優勝。海外ではパリのラムルー管、ソウル・フィルなどへの客演で好評を博した。また国内では全国の主要オーケストラに客演を重ねている。2009年4月から神奈川フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任し、同年12月よりオーケストラ・アンサンブル金沢のアーティスティック・パートナーに就任。また2010/11年シーズンからベルギー・フランダース交響楽団の首席指揮者に就任した。
○東京交響楽団
今年創立65周年を迎える歴史と伝統を持つオーケストラ。定期演奏会をはじめ、オペラ、バレエ公演やこども定期演奏会、「0歳からのオーケストラ」など多彩なコンサートを行っている。現代音楽の初演などの実績が高く評価されて、数多くの音楽賞を受賞。音楽評論家が評価するランキングでも日本のオーケストラで最高位に位置付けられている。また、音楽雑誌の読者アンケートでも“好きなオーケストラ”ベスト3に入っている。