名曲百選シリーズ。今回は大作曲家ブラームスの「二重協奏曲」を取り上げました。
親友でヴァイオリンの名手ヨアヒムとの仲が不和になり、この状況をなんとかしなければと考えたブラームスは、次の第５交響曲にと考えていた素材を、ヴァイオリンを含めた協奏曲に変更、ヨアヒムの助言を求めて仲直り作戦に出ることに。クララ・シューマンはこの曲を「仲直りの協奏曲」と呼びました。
♪八嶋智人、豊嶋泰嗣（ヴァイオリン）、古川展生（チェロ）、佐渡 裕（指揮）、兵庫芸術文化センター管弦楽団

○八嶋　智人　　やしま　のりと　／俳優 1970年生まれ、奈良県出身。90年、劇団カムカムミニキーナ旗揚げに参加、現在まで主要メンバーとして活動。野田秀樹、三谷幸喜、ケラリーノ・サンドロヴィッチといった日本を代表する演出家の舞台にも数多く出演し、演劇人として独自のポジションを確立した。人気テレビ番組「トリビアの泉」や、大河ドラマ「新撰組！」映画「秋深き」など、幅広く活躍をつづける。テレビ朝日「二人の食卓　ありがとうのレシピ」では司会を担当している。 ○豊嶋泰嗣　　とよしま　やすし　／ヴァイオリニスト 桐朋学園在学中よりヴァイオリン、ヴィオラ奏者としてソリスト、室内楽、コンサートマスターとして演奏活動を始める。86年、大学卒業と同時に新日本フィルのコンサートマスターに就任。
ソリストとして、国内外のオーケストラとの共演。現在は新日本フィル　ソロ・コンサートマスター、兵庫県立芸術文化センター管弦楽団　コンサートマスター、九州交響楽団　桂冠コンサートマスター。04年には指揮者としてもデビュー。アルティ弦楽四重奏団のメンバーとしても活躍している。
○古川　展生　　　ふるかわ　のぶお　／チェリスト 東京都交響楽団首席チェロ奏者。ソリストとしても、ハンガリー／ソルノク市立交響楽団の定期演奏会に招かれるなど、国内外のオーケストラ、著名指揮者との共演も多数。また、全国各地においてソロリサイタル、室内楽の活動を展開。他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行い、映画「おくりびと」ではテーマ曲のソロ演奏を担当するなど、人気・実力ともに各方面から最も注目を集めているチェリストである。 ○兵庫芸術文化センター管弦楽団 2005年9月設立。世界各地から若手演奏家を集め優秀な人材を輩出するアカデミーの要素も持つ、世界でも類を見ない新しいシステムのオーケストラ。芸術監督は佐渡裕が務め、定期演奏会をはじめ名曲コンサートや室内楽シリーズ、県内中学1年生を対象とした「わくわくオーケストラ教室」、毎年夏の芸術監督プロデュース・オペラ等、多彩な活動を展開。06年関西元気文化圏賞ニューパワー賞受賞。