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プレスリリース

君和田正夫社長 年頭挨拶(要旨)

2009年1月5日
 昨年、テレビ朝日は新たな歴史を作るべく、大きな1歩を踏み出しました。朝日新聞社との資本関係を双方向の関係にし、さらにはKDDIとも提携したことです。私たちは、コンテンツプロバイダーとしてだけでなく、ビジネスモデルそのものにかかわる分野に挑戦し、テレビ、携帯電話、インターネットの将来を切り開く先進的なビジネスモデルを作りたいと考えたのです。メディアの将来に対する不安への回答は、この新しい挑戦の中にあると言っていいでしょう。
 2009年はテレビ朝日開局以来、ちょうど50年目にあたります。開局記念日の2月1日を挟む10日間を「50周年スペシャル10days」として大規模な特別編成を行います。ただ、番組・イベントなどは単に50周年を祝うためだけの企画ではなく、この難局を乗り切る最良の薬であり、いいコンテンツを作る、その実力を養うための50周年プロジェクトでなければなりません。
 広告市場は急速に縮小しております。この状況は一過性のものではなく、将来的に続くと考えるしかありません。従いまして、来期厳しい予算を組む方針です。それに伴って、新中期経営計画は大幅に見直すことにいたしました。片方でコンテンツ重視と言いつつ、片方で番組制作費を中心に経費部分を大胆に削減する、たいへん厳しい状況です。しかし、コンテンツ制作をないがしろにしてはならず、将来的にコンテンツへの影響を最小限に抑えるため、果敢な増収策を実行したいと思います。
 放送業界全体を考えますと、何よりも2011年7月の完全デジタル化に向けた取り組みが最重要課題です。様々な機会を活用してアナログ停波・完全デジタル化の周知広報をしておりますが、さらに、高画質・高音質、EPGやデータ放送の有用さ、独立編成をスタートしたワンセグも含め、デジタル放送の利点を広くアピールして、2011年7月には、すべてのご家庭でデジタル放送をお楽しみいただけるよう、普及に努めていきたいと思います。
 苦しい時だからこそ、コンテンツの創造を通じて、「NEW AIR」新しい風を起こしていきましょう。グループ全社員の英知を結集してこの苦境に立ち向かい、充実した1年になりますよう、キー局としての責任を果たしていきたいと決意を表明いたします。

以上

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