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社長定例会見

角南源五社長 社長会見(5月29日)要旨

2018年5月30日
                        
角南社長:恒例となった夏休みの大型イベント「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭りSUMMER STATION」を今年も開催する。全体の詳細は、後日記者発表するが、サテライト会場として、敷地面積5,000坪のテレビ朝日若葉台メディアセンターで、業務提携しているサンリオとコラボレーションして、人気キャラクターが大集合した“アニメランド”を開催することが決まった。共同開発したテレビ朝日のマスコットキャラクター「ゴーちゃん。」を通じて培ってきた協力関係を活かして「サンリオピューロランド」との大型コラボレーションを展開する。「ゴーちゃん。」をはじめ、「ハローキティ」ほか多数のサンリオ人気キャラクターとアトラクションが登場する。その他にも、親子で楽しめるスポット満載だ。
※視聴率状況について。
角南社長:視聴率状況だが、年間、4月クールともに、全日・ゴールデン・プライムいずれも2位で推移している。全日はこのクール4回トップ、プライムも先週はトップだった。4月クールは残り1カ月余りとなったが、連続ドラマでは、「特捜9」をはじめ、「未解決の女 警視庁文書捜査官」「警視庁・捜査一課長」が民放ドラマの上位にランクインしている。バラエティでは、「林修の今でしょ!講座」や「池上彰のニュースそうだったのか!!」といったレギュラー番組が好調だ。報道情報系でも、「グッド!モーニング」や「羽鳥慎一モーニングショー」をはじめとするベルト番組が引き続きトップレベルで推移している。スポーツでは、明日「キリンチャレンジカップ2018 日本対ガーナ」が放送されるので、ここで勢いをつけて次の7月クールにつなげていきたいと期待している。
亀山専務:年間の平均視聴率は、全日が7.7%で2位、ゴールデンが 10.6%でNHKと同率の2位、プライムが10.6%、プライム2が 5.4%でともに2位という結果だ。4月クールの平均視聴率だが、全日が7.5%、ゴールデンが10.1%、プライムが10.2%、プライム2が 5.4%で、こちらも全区分2位だ。残り1カ月ちょっととなったが、いまのところ前年比では全日がプラス0.3ポイント、ゴールデンがプラス0.9ポイント、プライムがプラス0.6ポイントという状況だ。ゴールデン、プライム帯については、「特捜9」が平均14.4%で今クールの民放連続ドラマのトップ。「捜査一課長」が平均12.9%で2位タイ、「未解決の女 警視庁文書捜査官」が12.7%で4位と、いずれも好調だ。全日帯では「羽鳥慎一モーニングショー」が4月以降、同時間帯トップ。そして、「グッド!モーニング」「スーパーJチャンネル」も好調だが、週末も「週刊ニュースリーダー」「サンデーLIVE!!」「人生の楽園」「サンデーステーション」といったところが前年比プラスで推移している。今後の放送予定だが、あすは「日本対ガーナ」があるが、本大会のW杯は6月20日の「ポルトガル対モロッコ」をはじめ9本の放送を予定している。ゴルフでは6月の「第118回 全米オープンゴルフ」、7月の「第147回 全英オープンゴルフ」、「第42回 全英リコー女子オープンゴルフ」と続く。プロ野球では7月に「マイナビオールスターゲーム2018」、8月には「パンパシ水泳 東京2018」と大型スポーツ番組を編成していく。
※刑事ドラマ3本が好調の要因は。
角南社長:3本の刑事ドラマが好調だが、テイストは異なっているものの、事件の犯人や謎を追っていくという部分では共通している。その事件の裏に隠された人間模様や主人公が対立や葛藤をしながら事件を解決していく、ある種の爽快感で見てもらえているのではないかと思う。それぞれのキャストの魅力、そして脚本の完成度が高いということも好調の一因だと思う。
亀山専務:「未解決の女 警視庁文書捜査官」は波瑠さんと鈴木京香さんのコンビと大森美香さんの軽妙なセリフ回しが新しさを生み出していると思う。「捜査一課長」は内藤剛志さん演じる刑事像と決め台詞の爽快さが非常に人気がある。この2番組はコラボができているのもいろいろと好評を得ている。「特捜9」は「警視庁捜査一課9係」から数えて12作品目となるが、新たに井ノ原快彦さんが主役になられて、寺尾聰さんという名優に加わっていただいたということで、これまで築いた「9係」の魅力を引き継ぎながら、新たなステージに上がったのではないかと見ている。水曜日は「相棒」、「9係」そして木曜日は「科捜研の女」とうちの長寿の名作があるが、まさにテレビ朝日のブランディングと視聴者の皆さんの信頼がうまくかみ合って、期待に応えてくれている。
※土曜日深夜の「おっさんずラブ」について、視聴率は低迷しているが、ツイッターなどで反響が大きい。最終回が終わったら、何を楽しみに土曜日を過ごせばいいのかというつぶやきまである。人気の要因をどう分析しているか。
角南社長:見逃し視聴がかなり数字をもっている。人をピュアに好きになるというところが新鮮であり、好評をいただいている要因ではないかと私は思う。
亀山専務:タイムシフト視聴率を含めた総合視聴率も8%に達していないが、SNS上で非常に活発なやりとりをしていただいている。新しい目線をもった企画を土曜日にぜひ作ってもらいたいと考え、同時にそういう番組を作れる人材を継続して出していきたいと立ち上げた枠だ。そういう意味では、SNS上で評価をされているのはありがたいことだと思う。
※営業状況について。
角南社長:4月の営業売上は、タイムは前年比96.3%、スポットは96.2%、トータルでは96.3%で確定した。タイムだが、4月改編のレギュラー番組セールスで苦戦したことに加え、昨年あった「世界フィギュア国別対抗戦」の反動減などもあり、減収となった。スポットについては、昨年度から低調な市況が継続しており、東京地区は96.5%となった。当社も積極的にプロモートに努めたが、地区には若干及ばない結果となった。5月の営業売上は、タイムは前年比100%±α、スポット92%±α、トータル96%±αで推移している。タイムだが、レギュラーセールスで苦戦をしたものの、明日の「キリンチャレンジカップ2018 日本対ガーナ」や先日のバドミントン「トマス杯」「ユーバー杯」などが売上に寄与し、前年水準に届く見込みだ。スポットだが、東京地区は4月以上に厳しい市況となっており、前年の92%程度の見込みとなっている。当社も地区とほぼ同じような伸び率で着地する見込みだ。6月の営業売上は、タイムが前年比94%+α、スポットが73%+α、トータルでは83%+αで推移している。タイムだが、昨年の「ロシアW杯最終予選」の反動減があるものの、「ロシアW杯」や「全米オープンゴルフ」といった大型スポーツ案件で、売上を積み上げていく。スポットについては、引き続き市況が低調で、セールスラップも非常に遅くなっている。積極的なプロモートに努め売上を積み上げていく。
※放送外収入について。
平城常務:まず、デジタル関連でAbemaTV について報告する。ダウンロード数は、開局から約2年1カ月を迎えた5月18日に累計3,000万の大台を達成するなど、順調に利用者数を伸ばしている。また5月26日、27日には、「メトロック東京2018」を2日連続独占生中継し、合計286万視聴を記録するなど大きな反響があった。AbemaNewsについては、この1カ月間は、南北首脳会談や、新潟女児殺害事件、TOKIO元メンバーの記者会見、アメリカンフットボールの問題などで緊急編成を実施した。中でも23日に行われたアメリカンフットボールに関しての日本大学前監督とコーチによる会見は総視聴数が240万を超えるなど、非常に高い関心が集まった。KDDIとのビデオパスにおける協業について、4月クールドラマの「警視庁・捜査一課長」、「未解決の女 警視庁文書捜査官」、「おっさんずラブ」を見放題独占配信している。特に「おっさんずラブ」はこれまで配信されたすべてがビデオパスの国内ドラマランキングで1位を獲得、さらに新たに配信するたびに過去作全話がトップ10入りをするなど大変好調だ。また、海外展開の国際ビジネスにおいても、「おっさんずラブ」は台湾や香港、韓国など海外でも、このクールに配信された日本ドラマの中で再生数がトップになるなど、非常に人気を呼んでいる。続いてイベント関連。村上隆さんをはじめとした、日本の美術界を代表する28組のアーティストが独創性溢れたドラえもんを表現するTHEドラえもん展の全国巡回第1弾「THEドラえもん展TAKAOKA 2018」が、5月6日に48日間の会期を終え、大盛況のうちに閉幕した。次回は、9月末より名古屋にて「THEドラえもん展NAGOYA 2018」の開催を予定している。
※亀山専務:4月13日に公開した「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 〜拉麺大乱〜」は、5月28日時点で動員数143万3121人、興行収入が16億8629万円と好調だ。先週5月25日に公開した「妻よ薔薇のように〜家族はつらいよ3」だが、昨日までの4日間の累計で動員数20万1233人、興行収入が2億2584万円と、こちらも好調な出だしとなっている。
※AbemaTVで5月20日に「バラエティーステーションpresented byテレ朝」が始まった。このタイミングでバラエティに特化したコンテンツに力を入れる狙いは。
平城常務:テレビ朝日のオリジナルコンテンツをさらにAbemaTVで広げていこうという狙いだ。20日からスタートして、往年の人気番組や地上波などでトライしている番組を、もっといろいろなチャンスを広げて多くの方々、特にAbemaTVのターゲットの方々に見ていただきたいという狙いだ。
※セクハラ問題についてだが、先月テレビ朝日が調査を打ち切った財務省に対し、引き続き詳細な調査を求めるとともに、福田氏本人に謝罪を求めていた。その後、財務省からの動きやテレビ朝日からのアクションはあったか。
角南社長:4月27日以降は特に何もない。当社としても財務省にさらなる調査と、福田氏からの直接の謝罪を求めているということに変わりはない。
※先日、2015年にドラマのプロデューサーだった男性社員が亡くなったのは過労死だったと労働基準監督署が認定したことと、2014年から17年の3回に渡って長時間労働をさせたことで労基署から是正勧告を受けていたと報道があった。あらためて社長の受け止めは。
角南社長:まず、当社社員が2015年2月に亡くなったことにつき、労働基準監督署が過労死認定をしたことに関しては、大変重く受け止めている。労基署から受けた勧告については、いずれも是正報告をしている。こうしたことを受け、当社では現在、全社をあげて「働き方改革」に取り組んでおり、健康確保のための措置の強化や、管理職の勤務時間の把握の徹底など社員およびスタッフのいのちと健康を守るための対策をより一層進めている。
※実用放送開始を半年後に控え6月1日に4K8Kセレモニーがあるが、BSの新しい放送は受像機の普及が難しいのではないか。
角南社長:新しいメディアを立ち上げるという形なので、大変な作業であると思う。関係省庁、関係業界、関係団体、関係事業者が連携してオールジャパンで進めることが大事だと考えている。
※普及の見通しについてはいかがか。
藤ノ木専務:当社の取組みというのは、BS朝日で実際には12月1日から4Kの実用放送が始まるが、当社としては実用放送をテレビ朝日グループ全体の重要な取組みとして位置付けている。社内に早河会長兼CEOを委員長とする4K放送の推進委員会を設けている。今朝その委員会を終えたところだ。12月1日の放送開始に向けて地上波、BSの幹部が集まってそこで進捗状況を報告し、現在着々と準備が進んでいるという報告があった。私たちもコンテンツに関しては地上波とBSが連動する形、あるいは系列局も含めた制作体制を取ってBS4Kのコンテンツを制作し、そのノウハウを蓄積しているところだ。ただやはり私たちの作ったコンテンツを見ていただかないと仕方がないので、BS4Kが普及するには受像機能を備えたテレビの発売が不可欠な条件だと思っている。その場合、新しい4K8Kを受信できるチューナーが付いたテレビの発売計画が、既に一部のメーカーから公表されているので、そういった受像機の普及促進にしっかり取り組んで行きたいと思っている。A-PAB(放送サービス高度化推進協会)主催の実用放送開始半年前のイベントが6月1日に都内で開催されることになった。このイベントには野田総務大臣や女優の深田恭子さんも出席し、今回認定された事業者も集まるが、是非皆様方にも取材していただきたい。
※サッカー日本代表の監督交代などもあり、ワールドカップの盛り上がりに欠けるという声もある。関ジャニ∞の村上信五さんに期待するところなども含めて聞かせて欲しい。
亀山専務:明日いよいよガーナ戦ということで、(テレビ朝日サッカー中継のプレゼンターに就任された)村上さんもスタートという形になる。元々ご本人は大変なサッカーファンで、我々も今回のお願いを聞いていただきありがたく思っている。ワールドカップは9本の放送をする。今回残念ながら日本代表の試合中継はないが、ベスト16や3位決定戦、準決勝などを中継する。テレビ朝日はW杯予選やアジアカップなどAFCの大会を2001年から放送している。色々な形で知見もあり皆様にお伝えする能力もあるので、いい形、万全の形で放送していきたい。

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