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社長定例会見

角南源五社長 社長会見(2月28日)要旨

2017年3月1日
※最新の視聴率状況について。
角南社長:2月の月間視聴率だが、ゴールデン、プライム帯は最近映画が公開された「相棒season15」や「報道ステーション」等が健闘し、全日帯では「グッド!モーニング」の7時台が月間平均で自己最高タイ、「羽鳥慎一モーニングショー」が月間平均で4カ月連続の横並び民放トップ、「じゅん散歩」も横並びトップ、「スーパーJチャンネル」も本年度最高となるなど、平日ベルト番組が好調に推移した。また25日土曜日の「緊急報道特番“悲運のプリンス”はなぜ、殺されたのか!?金正男氏暗殺の真実」は16.4%で事件発生以来連日続く報道の最中、タイムリーな編成だったと思う。
亀山常務:残り1カ月となった年度の平均視聴率は全日が7.3%で2位、ゴールデンが10.2%で民放2位、プライムが10.5%、プライム2も6.3%でいずれも2位という状況で、2016年の年間と同じく全区分ともこの順位で終了するのではないかと見込んでいる。そして1月クールの平均視聴率は、全日が7.5%で2位、ゴールデンは10.0%で民放3位、プライムが10.2%、プライム2が5.9%でいずれも2位という状況だ。今クールのプライム帯の民放連続ドラマでは「相棒」が1位、「科捜研の女」が5位という状況で推移している。全日帯では「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」「じゅん散歩」等報道情報ベルト番組が前年比プラスで、引き続き好調に推移している一方、昨年深夜編成の中で6試合平均14.1%の高視聴率を獲得した「サッカー・リオ五輪アジア最終予選」の反動減もあり、前年を下回る状況で推移している。今後の主な放送予定だが、本日福岡で台湾との壮行試合の放送を予定しているが、いよいよ3月には「ワールドベースボールクラシック」が開幕する。また3月23日にアウェーのUAE戦、28日にホームのタイ戦と「サッカー2018FIFAワールドカップロシア アジア最終予選」2試合の放送を予定している。ドラマは3月25日、26日に「二夜連続ドラマSP アガサ・クリスティ そして誰もいなくなった」を仲間由紀恵さんの主演で放送する。1月クールはゴールデン、プライムが苦戦しているが、これらの強力ソフトで巻き返しを図っていきたい。
※4月改編の狙いを教えて欲しい。
角南社長:現在、午前帯のベルト情報番組がトップレベルになり、「報道ステーション」をはじめ、朝から夜までのニュース情報番組が、視聴者から高い評価を受けている。土曜日・日曜日の夜9時に1時間のニュース情報番組を新設することで、それを週末まで拡大し不動のものにする。また脚本家・倉本聰さんから当社の早河会長に「シニア層向けのシルバータイムを作るべきでは」との提案があり、この構想を受け入れて中高齢の視聴者に向けたドラマ枠を増設することとした。「やすらぎの郷」はその第一弾となる。バラエティも爆発力をもってタイムテーブルを引っ張る番組を企画開発する。いずれもすぐには成功しないかもしれないが、強い信念をもって我慢強く制作に臨む。
※営業状況について。
角南社長:まず1月の営業売上は、タイムが前年比90.3%、スポットが100.5%、トータルでは95.4%となった。タイムは、正月三が日の「相棒元日SP」や「夢対決2017とんねるずのスポーツ王は俺だ!!5時間スペシャル」など、セールスは順調に進んだが、昨年の大型スポーツ単発「リオ五輪アジア地区最終予選 AFC U‐23選手権」の反動減が大きく、前年に届かなかった。一方スポットだが、東京地区の需要は前年に届かないものだったが、当社は朝帯を中心に全日帯の視聴率が上向いたことから枠量が増え、それを積極的にプロモートしたことで、前年以上の売上を達成することが出来た。結果1月の過去最高売上となった。これにより11月から3カ月連続での売上記録更新となった。続いて2月の営業売上だが、現状、タイムは前年比100%+α、スポットは99%+α、トータルでは99%+αで推移している。タイムは、通常空枠や「侍ジャパン壮行試合」のセールスが順調に進み、計画通りの売上となっている。スポットは、昨年うるう年だったこともあり、東京地区は前年に届かない見込みだ。当社も地区同様の売上で推移している。3月の営業売上だが、現状、タイムは前年比116%+α、スポットは92%+α、トータルでは102%+αで推移している。タイムは、二夜連続ドラマスペシャル「そして誰もいなくなった」や、スポーツ単発「ロシアW杯最終予選」「ワールドベースボールクラシック」等の大型特番が控えている。これらのセールスに注力して売上を積み上げていく。スポットは、当社含めて在京各局とも大型物件などによりスポットのGRPが通常より少ないため、東京地区は前年に届かない見込みだ。そういった中、広告会社やアドバタイザーと調整・交渉しながら、売上の積み上げを図っていく。
※放送外収入について。
平城常務:まず、AbemaTVおよびAbemaNewsの進捗についてご報告する。アプリのダウンロード数は、まもなく1,500万に到達する見込で、WAU(ウィークリーアクティブユーザー)は、約400万で推移している。年末年始の特番編成や、今年になって開設した「HIPHOPチャンネル」「ゴルフチャンネル」「将棋チャンネル」が、新たなユーザー獲得に繋がった。また、明日3月1日に「サッカーチャンネル」を新たに開設する。番組別では、AbemaTV初のオリジナルドラマ「特命係長 只野仁 AbemaTVオリジナル」や、地上波放送翌日に本編に加えてAbemaオリジナル解説と生ドラマを放送している「奪い愛、冬」が高い視聴数を獲得している。それから機能面では、3月末に縦型視聴対応を開始する予定となっている。続いてAbemaNewsについてご報告する。AbemaNewsでは、1月20日に行われたアメリカのトランプ大統領の就任式や演説の模様を日本時間の深夜0時から翌朝7時まで、同時通訳も交えて長時間にわたりLIVE映像でお届けした。また、2月14日に金正男氏の殺害の第一報が報じられた際には、「AbemaPrime」の番組冒頭から専門家ゲストを招いて約40分展開し、高い視聴数を獲得した。タイムリーな対応がユーザーの注目を集めたものと思われる。続いて、KDDIとのビデオパスにおける協業についてご報告する。オリジナルの新作「警部補 矢部謙三〜人工頭脳VS人工頭毛〜」を3月7日から配信する。第1話はau以外のお客様でも、ビデオパスアプリがあれば、無料で視聴することができる。これに先立ち、「TRICKシリーズ」の映画を含む全作品を2月17日から配信している。「トリック」の3作品が動画配信されるのは、今回が初となっている。また、ビデオパスオリジナルの仮面ライダーシリーズ「仮面戦隊ゴライダー」を3月25日から配信する。こちらも第1話は無料で視聴することができる。1月クールのドラマでは、「科捜研の女」「就活家族〜きっと、うまくいく〜」「奪い愛、冬」を初回放送直後から見放題配信をしている。「奪い愛、冬」の第1話はビデオパスの全体デイリーランキングで、配信開始から5日連続で1位を獲得した。「奪い愛、冬」はAbemaTV、ビデオパスでの配信のほかに、見逃し配信でも高い再生数を獲得している。YouTubeで公開中の「名場面集」やSNS上の盛り上がりと合わせて、ネット上で高い評価を得ている。また、海外からの引き合いも多く順調なコンテンツ展開となっている。続いてイベント事業であるが、「AbemaTV 1st ANNIVERSARY LIVE」、これをAbemaTVが開局1周年を迎えることを記念して、4月10日から4月16日まで、ももいろクローバーZ、湘南乃風、EXILE THE SECONDほか、毎日1組ずつ7日間連続で、EXシアター六本木にてライブが開かれる。その他のイベントでは、放送終了後も非常に反響の高い「ユーリ!!! on ICE」で、ファンの皆様の要望にこたえてイベントを開催する。「ユーリ!!! on ICE〜フィギュアスケートを100倍楽しむ集中講義〜」と題し、「ユーリ」の映像と実際の競技映像を使い、ユーリのリアルさ、フィギュアの基礎知識などについて、原案者の久保ミツロウさんやユーリ声優の皆さんと学ぶトークイベントを3月3日に中野サンプラザで開催する。非常に人気が高かったため、全国48の映画館でLIVEビューイングも行う。それ以外には、すでに発表されているが、「ポール・マッカートニー・ジャパン・ツアー2017」も、4月27、29、30日と3日間、東京ドームで開催する。
亀山常務:続いて映画事業について。好スタートを切った2月11日土曜公開の「相棒劇場版W 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」だが、昨日2月27日時点で、動員数が113万3460人、興行収入が13億9260万円と、好調に推移している。今後の公開作品だが、「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」が今週3月4日土曜公開となる。
※BPO放送倫理検証委員会が選挙報道についての意見を出した。報告書を見ての所感を。
角南社長:BPOの意見は、昨年の参院選や東京都知事選報道に関して、視聴者から「報道の公平性」や「選挙報道の委縮」といったことについて様々な意見がBPOに寄せられたのを受けて、選挙報道全般について、相当な時間議論した上で出したものと承知している。その意味で「ご意見を真摯に受け止め、今後の選挙放送に生かしていく」ということに尽きる。BPOの意見書では「量的公平」とは、「形式的公平」という言い方もされている。求められるのは出演回数や時間とか画一化して均質にすることではなく、放送法が求める「政治的公平性」を報道の「質」で担保せよ、ということだと理解している。有権者に有益な判断材料を提供していくということに尽きる。
※「土曜ワイド劇場」が終了して、朝帯に移る。「土曜ワイド劇場」が果たしてきた役割と、朝帯ではどのような需要を期待しているのか。
亀山常務:まさに「土曜ワイド劇場」は40年間当社の看板番組として引っ張ってきてくれた番組だと思う。今回の改編では、日曜日にそのようなドラマ枠を作るが、もちろん土曜ワイドシリーズの新作もかけていきたいと思うし、新しい作品もかけていきたい。日曜だが、ゆったりと視聴者の方々にドラマを見てもらえる時間になってもらえればと思っている。
※「相棒劇場版W」が興行収入13億円を超えるヒットとなっている。ヒットの要因は。
角南社長:レギュラー放送中の映画ということで、相乗効果はあったと思っている。私も映画を見て内容の濃いものだったと思う。非常にインパクトのあるものだったと思う。

以上

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