社長定例会見
早河洋社長 社長会見(5月27日)要旨
| 2014年5月28日 |
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※視聴率状況について 早河社長:2014年正月からの年間は、全日、ゴールデン、プライムともに2位。4月からの年度は、全日とプライムが2位。ゴールデンが民放2位という状況。全体として2位レベルではあるが、トップとの差が開いている状況だ。なでしこJAPANの高視聴率、木曜ドラマ「BORDER」の上昇基調、「報道ステーション」の安定した成績など好材料もあるが、この4月クールは残り1カ月余り、厳しい戦いが続くと見ている。7月クールで、「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」等をきっかけとした特別編成もあるので反転のきっかけを掴んで、10月クールで底上げを果たしていきたい。現在色々トライアルをやっていて可能性のある番組も出てきそうなので、秋には改善したタイムテーブルが構築できるのではないかと期待している。 平城取締役:最新の視聴率について。現在1月からの年間視聴率は、全日が7.5%、ゴールデンが11.2%、プライムが11.8%とこの3区分が2位で、プライム2が7.7%のトップとなっている。具体的な数字は、民放の1位局と3位局の中間くらいの数字だと理解いただければ。続いて4月クールは、現在のところ全日が7.1%、ゴールデンが10.4%、プライムが11.0%と、全日、プライムが2位で、ゴールデンは民放2位となっている。プライム2は7.7%の1位という状況だ。5月の月間についても、全日7.2%、ゴールデン10.8%、プライム11.4%と2位で、プライム2はトップという状況だ。具体的な番組の状況をご説明申し上げる。4月クールのドラマだが、木曜ドラマ「BORDER」と金曜ナイトドラマ「死神くん」は順調に推移している。「BORDER」に関しては、初回はシングルだったが第5話までに徐々に数字を伸ばして、先週の第7話は16.7%ということで、先週のプライムタイムのドラマではトップという結果を出している。7回の平均は11.8%と、今クールの連続ドラマでは第4位という順位となっている。「死神くん」は嵐・大野智さんの主演で、5回平均で10.2%。この枠としては非常に順調な視聴率の推移だと思っている。またプライム帯で改編したバラエティの2番組に関しては、月曜夜9時「ここがポイント!!池上彰解説塾」は先週までの6回平均が10.0%。火曜夜7時に改編した「林修の今でしょ!講座」は4回の平均が10.9%と、新番組のバラエティのスタートが厳しいのは皆さんもご理解いただいていると思うが、その中ではこの2番組とも二けたと、合格点の数字と言えると思う。続いて昼帯の改編だが、「ワイド!スクランブル」は4月から第1部を10時半に持ってきた。この第1部に関しては、昨日までの平均が3.9%で同時間帯トップという状況。先週も5曜日すべてで横並びトップとなる週平均4.4%で、この時間帯はHUTも低く、これで1位という数字なのだが、改編としては順調に推移していると思われる。「徹子の部屋」と「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」に関しては定着がまだまだで、今のところ民放3位という状況。その流れを受けて「ワイド!スクランブル」の第2部は現在まだ3.8%と、これも同時間帯民放3位となっている。今後の主な放送予定を合わせて報告する。6月に入り「第114回 全米オープンゴルフ」「第69回 全米女子オープンゴルフ」を放送予定だ。6月25日は皆さんご存知のように「FIFAワールドカップ 日本×コロンビア」戦の放映権を当社は持っている。この日は朝4時40分からの放送となっている。 ※夏祭りの狙いと見どころについて 早河社長:各局いろいろ夏のイベントをやっているが、当社はここまでスケールの大きなものをやってこなかった。EX THEATER ROPPONGIが完成したことと、元々テレビ朝日のロビーに相当するアトリウムなどでイベントをやると1日3万人ほどの集客力のあるエリアであるということと、それから六本木ヒルズそのものが年間3000万人集まる場所であるので、今度の経営計画ではテレビ朝日の社屋、EXシアター、六本木ヒルズ全体を「メディアシティ」と位置付けていて、そこからリアルイベントを通じて、テレビ朝日の番組など色々なものを発信していこうという発想だった。アリーナ、EXシアター、そして毛利庭園、ここには特設のレストランを考えている。それからテレビ朝日のアトリウム。66プラザ、大屋根プラザというのは、六本木ヒルズの中のグランドレベルにあるエリアで、この6か所を様々な形で結んで、色々なイベントを展開していきたい。これが出来るようになった理由は、六本木ヒルズの主幹事である森ビルの辻社長と、そういう試みをやりましょうと意見が一致して、先方が「66プラザ、大屋根プラザ、あるいは六本木ヒルズアリーナを開放しましょう」と言ってくれたことが発端。この間1カ月ちょっとになるが、番組も連動して、アリーナでの音楽の展開とか、EXシアターも同様だが、アーティスト、アニメキャラクターなどテレビ朝日が持っている全てのコンテンツを立体的、多面的に展開するということだ。成功すれば、毎年やっていきたいと思う。 ※営業状況について 早河社長:4月の営業売上はタイムが前年比100.9%、スポットが96.8%、トータルで98.5%となった。4月の東京地区のスポット市況は前年比97.2%に留まったが、5月は回復してきていて、今のところ、消費増税の影響は限定的だったと言える状況だ。シェアの方は、4月としては歴代2位となるシェアを獲得出来た。しかし、2012年10月から18か月続いてきたシェアの前年超えが残念ながら途絶えた。5月については、タイムが前年比101%+α、スポットが103%+α、トータルでは102%+αで推移している。タイムについては「AFC女子アジアカップ」で売上を積み上げることが出来て、昨年水準以上の売上を作ることが出来た。スポットの方も、前年を超える売上を作ることが出来ている。業種としては「薬品」「化粧品・洗剤」「精密・事務機器」「金融・保険」といった業種が好調だ。6月は、タイムが前年比99%+α、スポットが93%+α、トータルでは96+α%で推移している。タイムについてはワールドカップ、それから全米・全米女子のゴルフのセールスに力を入れていて、昨年水準以上の売上を目指していきたい。一方スポットは、5月に引き続き市況は良いと見ているが、ワールドカップのためにセールス枠をタイムにシフトしているので、現状では東京地区もテレビ朝日も前年並みではないかとみている。こちらの方は業種としては「化粧品・洗剤」「家庭用品」「サービス・娯楽」といった業種が好調だ。 ※放送外収入について 藤ノ木常務:まず、始めに、前回の記者会見でもお伝えしたポール・マッカートニーさんの公演だが、国立競技場と日本武道館で予定していた当社主催のポール・マッカートニーさんの東京公演が、ご本人の体調不良ということで、大阪公演も含めて、日本での全公演を中止した。今回のツアーに関しては、度重なる延期決定に加えて、結果として全公演が中止という事態となり、楽しみにしていたファンの皆様をはじめ、多くの方々に大変ご迷惑をおかけしたことを、深くお詫び申し上げる。また、ポール・マッカートニーさんご本人は、無事に体調も回復し、昨日、チャーター機で日本を出国をしたと聞いている。イベント関連を2つ報告する。トップ・スケーターによる華麗なアイスショーを来週末開催する。国内外のトップ・スケーターをお招きして、華麗でパワフルなパフォーマンスを披露するアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」を来週末の6月7日(土),8日(日)、この2日間、千葉の幕張で開催する。今回はソチオリンピックの金メダリスト・羽生結弦選手のほか、怪我で休養中だった高橋大輔選手や安藤美姫選手ら、注目度の高いスケーターが集まって、氷上で夢の競演が繰り広げられる。また、スペシャルゲストに郷ひろみさんもお迎えする。おかげ様で1万3000席を完売している。もう一つが、ハリウッドの大ヒット作の映画「オーシャンズ11」の日本版ミュージカル大作で、香取慎吾さんが主演で登場する。6月9日(月)にいよいよ初日を迎える。会場は渋谷のヒカリエの中にある東急シアターオーブ。ご存じのように、映画版ではジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツらの華々しいキャストに加えて、11人の犯罪プロ集団が前代未聞の強盗計画を繰り広げるというストーリーで世界的に大ヒットとなった娯楽大作だ。すでに宝塚歌劇団が世界で初めてミュージカル化して大成功を収めたもの。今回は、その際も脚本・演出を担当した小池修一郎さんが、香取慎吾さん、観月ありささん、山本耕史さんら最高のキャストで臨む新バージョンで、期待にたがわない舞台になると確信している。チケット販売も極めて好調に推移している。コンテンツビジネスに関しても2件報告する。「AFC女子アジアカップベトナム2014」サッカーが大成功に終わったが、そこで私たちは「ファミリーマート」のコラボ商品、カツサンドなどを提供してきた。非常に好調に販売目標を達成し、商品は延長販売も実施している。6月のW杯に向けた商品展開も続いていて、5月5日から発売している。「絶対に負けられない戦いがそこにはある」とコラボレーションしたadidasのレプリカユニフォームやGUとコラボレーションしたTシャツ、マフラータオルなど6月にかけて、続々と発売を予定している。それともう一つが出版関連で、すでに発表しているが、プロレスの分冊百科「燃えろ!新日本プロレス」増刊号を発売する。あの伝説の一戦、アントニオ猪木さんとモハメド・アリさんの試合をノーカット収録したもの。私どもの出版事業の柱になっている、「DVDでよみがえる闘いのワンダーランド 燃えろ!新日本プロレス 至高の名勝負コレクション」は2011年11月から発売を開始して、これまでに67号、約180万部を突破した、集英社が発行しているもの。来月6月26日に増刊号ということで、この伝説の一戦を発売する。この試合は、38年も前になる1976年6月26日に日本武道館で行われたもので、同じ6月26日に発売する。テレビ朝日で当時放送したのだが、試合後38年目にして初のコンテンツビジネス展開となる。収録内容は、全15ラウンド完全ノーカットのほかに、ニューヨークのプラザホテルで行われた調印式、試合前の全米記者会見やディナーパーティーなど余すところなく収録している。この件に関しては、5月24日に情報解禁してから、予約が殺到し、Amazon雑誌ベストセラーランキングで1位を獲得し、ツィッター上でも話題になるなど、出だしは好調となっている。 平城取締役:続いて出資映画について報告する。出資映画3作品の報告となる。まず、「相棒 劇場版3 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」、現在公開から5週目となっている。昨日までの31日間の累計で156万8498名、興行収入が19億4241万円。まもなく20億突破と順調に推移している。それから、「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」が非常に好調だ。現在6週目に入っているが、昨日までの38日間の累計で138万6467名、興行収入が16億4042万円となっている。昨年公開の「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」との比較で139%と、歴代のクレヨンしんちゃんの映画の第3位という非常に高い数字で推移している。それから、「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜」だが、これはほぼ2次興行の終盤に入っている。現在、昨日までの累計で321万6650名、興行収入が35億3880万円。こちらも歴代3位の興行成績で終了の見込み。 以上 |