社長定例会見
早河洋社長 記者会見(3月26日)要旨
| 2013年3月27日 |
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※視聴率状況について 早河社長:2012年度も残り6日となった。4月1日に年度視聴率が確定するが、いい結果が出ることを期待している。ここまで1年余り編成、制作、スポーツ、報道など現業系がフル回転で、編成作業、物作りに取り組んでくれた。その結果、年度を通して先行局と競い合うことができたと思っている。年度が変わってもチャレンジ精神を忘れずにまた新たな気持ちで頑張っていきたいと考えている。 平城取締役:年度の平均視聴率は残り6日となった。全日が7.8%で2位、ゴールデンが 12.4%、プライムは 12.6 %、プライム2が8.4%でこの3区分がトップとなっている。全日が2位になると、1970年度以来42年ぶりということになる。年度でゴールデンがトップになると、開局以来初めて。プライムも年間では今年1月に報告させてもらったが、年度でもプライムがトップになると開局以来初めてとなる。プライム2に関しては8年連続のトップで終了見込みとなっている。月間のプライムトップを昨年の9月から6か月連続で本年度11カ月中9回獲得している。月間の全日、ゴールデントップは共に6回となっている。また週平均では現在51週中30週でプライムトップを獲得している。ゴールデンは51週中20週でトップを獲得という状況。続いて下期の視聴率を報告する。全日が8.1%、ゴールデンが12.9%、プライムが13.1%、プライム2が8.8%、現在四冠をキープしている。半期単位で四冠を獲るとこれも開局以来初めてとなる。続いて1月クールだが、現在全日が8.2%で2位、ゴールデンが12.8%で1位、プライムが13.1%の1位、プライム2が9.0%の1位となっている。ゴールデン・プライム・プライム2がトップで、全日は日本テレビに次いで2位となっている。ただ全日に関しては昨日までは日本テレビと並んでトップという状況で、現在僅差の0.1ポイント差と言えると思う。ちなみに資料にはないが3月の月間単位で見ると、現在月間では四冠推移中。続いて個々の番組の視聴率状況を報告する。1月クールのドラマだが、「相棒 Eleven」は先日最終回を迎えて、最終回の数字としては歴代最高となる20.7%を獲得。これで1月クールの平均が17.7%となり1月クールの全局の連続ドラマ中でトップとなった。他のドラマを紹介すると、木曜ミステリー「科捜研の女」がクール平均12.6%で終了した。これが1月クールの連続ドラマ民放3位となる。また金曜ナイトドラマで初めての時代劇に挑戦した「信長のシェフ」は9回平均で10.9%と初めてのトライでは成功だったと思う。全9回平均の10.9%は4年ぶりの高さで金曜ナイトドラマ歴代7位の好成績で終了した。バラエティだとレギュラー番組では、月曜の「もしものシミュレーションバラエティーお試しかっ!」がクール平均14.5%、「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」が14.1%、ABCの「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」が14.3%、このあたりが14%以上で高視聴率に貢献してくれている。続いて全日帯の番組だが帯番組も好調に推移している。「モーニングバード!」は1月クールの平均で7%前後。週単位では横並び民放トップという状況の週も何回か出てきている。また「スーパーJチャンネル」は下期平均で前年比1.0ポイントと大幅上昇している。1月クール平均は9.5%となっている。歴代最高の2005年の1月クールを抜いて好成績で推移している。それから午後帯の「スーパーJチャンネル」の前の「相棒」のリピート枠は「劇的空間」という枠タイトルがあるが、ここが今クール10.5%と好調に推移している。WBCだが2次ラウンドの台湾戦を3月8日に放送して全体時間で30.3%を記録した。枠内で中継対応した「報道ステーション」が33.0%の高視聴率を獲得している。続いて今後の主な放送予定を紹介する。4月に入って開局55周年記念で「世界フィギュアスケート国別対抗戦」を放送する。4月11日から14日、国立代々木競技場第一体育館で行われる。それ以外のスポーツだが、いよいよ今夜ヨルダン戦が行われる。放送時間は22時30分から対応予定。今日夕方にオーストラリア×オマーン戦がありこれが引き分けとなると日本は今日引き分け以上でワールドカップの出場が決定する。引き分けでない場合には、もちろん勝ったらブラジルW杯の出場権を獲得という期待のできる試合が今夜放送。以上が視聴率と今後の放送予定となっている。 ※営業状況について 早河社長: 2月の営業売上は、タイムが前年比105.9%、スポットが102.1%、トータル103.9%で確定した。タイムは、二夜連続ドラマ「最も遠い銀河」やWBC壮行試合が2試合編成され、これらの大型物件が増収に寄与した。スポットは、東京地区が前年水準を下回る中で、前年102.1%と大幅に伸ばし、地区シェアは1.0ポイントアップの23.9%となった。このシェアは、月間の新記録で、記録を大きく更新出来た。アドバタイザーや広告会社がテレビ朝日を評価してくれた結果であり、大変ありがたく受け止めている。3月の営業売上は、タイムが125%+α、スポットが100%+α、営業局トータルで109%+αで推移している。タイムは、WBC4試合をゴールデンで編成し、きょうの「FIFAワールドカップブラジルアジア地区最終予選ヨルダン戦」と、大型物件が売上に寄与した。期末特番のセールスも好調だった。スポットは、昨年3月に達成したテレビ朝日の月間最高売上記録を更新した。ただ、アベノミクスで景況感が改善しているが、スポット広告市況は今一つ伸びてこないというのが実感だ。しかし、テレビ朝日は好調な視聴率を背景に、比較的優位にセールスが出来ており、3月、そして通期でもシェアアップができそうな感じだ。4月の営業売上は、タイムが84%+α、スポットが66%+α、営業局トータルで75%+αで推移している。4月改編のセールスは、「関ジャニの仕分け∞」「ロンドンハーツ」などの人気バラエティが引き続き好調。また、年間プライムトップを達成したことから全般的に4月改編セールスは順調に推移して、7年ぶりにプライムは完売となった。タイムは、期首特番、そして昨年に引き続き「フィギュア国別対抗戦」のセールスに期待している。しかしスポットは、出足が鈍いというのが現状だ。前年4月は震災の反動で出稿が大幅に増えたためだが、今年はその勢いがない。「輸送機器」や「飲料」などの出稿が停滞していることが気になる。しばらく様子を見ながらだとは思うが、アドバタイザーや広告会社と丁寧にコミュニケーションをとりながら来年度も攻めのスタンスで需要を積極的に取り込んでいきたいと思う。 ※放送外収入について 藤ノ木常務:音楽のイベントを2件、報告する。一つは「Tokyo Metropolitan Rock Festival 2013」(東京メトロポリタン・ロック・フェスティバル2013)。通称「メトロック2013」といっているが、テレビ朝日独自企画による初の大型野外音楽フェスティバルとして「ドリームフェスティバル」に続くイベントとして5月に開催する。5月25日26日の2日間だ。ほとんどの野外フェスが郊外で開催される中、江東区新木場の若洲公園で開催される。3つのステージに日本のミュージシャンおよそ32組が出演する。2日間で3万人動員予定だが、2日間通し券は完売した。1日券も順調に伸びている。もう一つの音楽イベントは「KAWAii!!MATSURi」。「カワイイ」という言葉は外国人にも共通言語になってきたが、日本のポップカルチャーをまとめて発信、披露するイベントを4月20日21日、東京体育館で開催する。海外公演も成功を収め日本のポップカルチャーのアイコンともいえる きゃりーぱみゅぱみゅをはじめ、アニメソング歌手、アイドル、コスプレなどのファッションモデルも参加する。当日は音楽ライブ、ファッションショーなどを展開する大型イベントだ。それから、いよいよ今日、「FIFAワールドカップブラジルアジア地区最終予選ヨルダン×日本」が行われる。これにちなんで展開するのが「絶対に負けられない戦いがそこにはある。」おむすび。3月19日から全国のファミリーマートですでに発売している。「ツナカレー味」(つながれ!)、「鶏天味」(点を取れ!)の2種類。発売当初から好調で、60万個の売り上げがあった。4月1日までの販売。もうひとつ、サッカーを応援するという事で、テレビ朝日ではセカンドスクリーン上に応援企画の展開を始めた。スマートホンやPCからアクセスできる。サッカー日本代表を応援するスペシャル企画として、画面をタップしていくと、カウント数が増えていく。試合が始まると違った背景の画像や、タップボタンが出てくる。番組と連動して、一人でもつながることができるという事で展開している。このサービス名称を「テレ朝リンク」と名付けて今後も展開していくつもりだ。視聴者をつなぐとか、番組と視聴者をつなぐとか、つないでいくということで、きょうのサッカーを皮切りに、今後バラエティ番組などでも展開していく予定。最後は番組に連動したものだが、高視聴率を取った金曜ナイトドラマ「信長のシェフ」が3月15日に放送が終わった。この番組関係の商品化が好調に推移している。DVDとBlu−rayの発売について、先行予約を始めたが、8月が発売日だが予約が殺到している。i Phoneケース、ミニタオル、マグカップなどの公式グッズが2月からオンライで販売されているが、予想を上回る大きな売れ行きが続いている。また、テレ朝動画で見逃し配信も行っているが、好調に配信が続いている。 平城取締役:続いて映画を説明する。「映画ドラえもん」が累計観客動員1億人突破となった。34作目で、日本映画のいろいろなシリーズの中では初めての1億人突破だ。その「ドラえもん のび太と秘密道具博物館」は、昨日までの17日間で動員が190万8402名、興行収入が20億9534万円と、シリーズの中でも大ヒットとなっている。昨年の、過去最高だった「のび太と奇跡の島」との対比で138.8%と、さらに歴代最高を記録するのではないかという状況で推移している。さらにもう一作品。先週末、「相棒」のスピンオフ映画を公開した。「相棒シリーズ XDAY」3月23日公開で、3日間で動員が21万1233名。興行収入が2億5942万円となっている。先週末の興行ランキングは4位と健闘。前回のスピンオフ映画、「鑑識・米沢守の事件簿」対比で152.1%と好調に推移している。ちなみにさきほどの「ドラえもん のび太と秘密道具博物館」は先週の週末興行で2位。1週目・2週目は1位で、3週目で2位となっている。 以上 |