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社長定例会見

早河洋社長 記者会見(7月3日)要旨

2012年7月4日
※視聴率状況について
早河社長: 4月クール平均視聴率は、全日、ゴールデン、プライムでトップとなった。当社独自で運用しているプライム2を合わせると開局以来初の4冠を達成した。これは、サッカー、フィギュアなどスポーツの爆発力、バラエティの勢い、「報道ステーション」、夕方ニュースの二つのベルト番組の健闘、リピートや映画で示された「相棒」の衰えないコンテンツ力などが貢献した。編成が各現場をうまくリードし総合力を発揮した結果だ。この結果が出た月曜朝、編成の5階フロアに200人を超える社員が集まり、広告会社、系列局の方々がお祝いに駆けつけてくれた。私のところにも沢山のお祝いのメッセージが寄せられた。1クールとはいえトップになったことで、編成、制作現場は喜んでいるし、士気が上がっている。しかし、7月クールもこの流れを持続できるとは、楽観視していない。オリンピックは視聴率の変動要因になるし、他局は長時間テレビなど強力なラインナップを揃えている。夏の間にいくつかの区分で追い抜かれても、夏の厳しい戦いを耐えて秋口から反転攻勢に出たい。テレビ朝日はチャンピオンではなくチャレンジャーである。守りではなくチャンスを見つけて攻め続けるという気持ちで、今後戦っていきたい。社員および関係スタッフの努力に報いるために食堂を本日から3日間無料開放した。
平城取締役:4月クール平均視聴率は、全日 7.9%、ゴールデン 12.3%、プライム 12.7%、プライム2 8.6%と全区分でトップを獲ることができた。週単位で見ても、週平均4冠を本年度に入り既に6回獲得している。また前年同期比でも全区分で大きくアップという状況だ。2位局との差が、全日が+0.2、ゴールデン+0.7、プライム+1.2とゴールデン、プライムで差がついている。現在、13週中10週でプライムトップを獲得、他の3週も2位をキープとプライムに関しては順調に推移している。全日も13週中7週でトップ、ゴールデンも13週中7週でトップという状況だ。個別の番組では、バラエティ、スポーツその他まんべんなく総合的なもので獲ったということで、特筆すべきはこのクールにスポーツで「サッカーW杯アジア地区最終予選」が3試合、31.1%、31.6%、35.1%とあったことと、「報道ステーション」が、クール平均13.8%と高い数字を獲ったこと。バラエティでも、初のコラボ企画「ロンドンハーツ&アメトーーク3HSP」や「お試しか&怪しい図書館3HSP」などの新規トライアルが上手く行ったことが好結果の原因だ。ちなみに、6月月間平均視聴率でも良い結果が出ている。全日8.0%、ゴールデン 13.0%、プライム 13.3%、プライム2 8.6%で、4月に続き開局以来2回目の、全日・ゴールデン・プライムの月間3冠の獲得。また、当社独自で運用しているプライム2を合わせると、月間4冠を獲得した。また、全日・プライムは4,5,6月と3ヶ月連続でトップだった。クールの最終週だった6月最終週は月曜から日曜まで全日が毎日トップということになった。1週間続けて全日トップは開局以来初のことだ。ちなみに、現在半年が過ぎた年間平均視聴率は、全日 7.8%・2位、ゴールデン12.3%・2位、プライム 12.6 %・1位となっている。ゴールデンは1位局と0.1ポイント差、全日は1位局と0.4ポイント差となっている。個別の番組では、4月クールドラマは、「Answer 〜警視庁検証捜査官」、「新・おみやさん」「Wの悲劇」とあったが、プライム帯は3番組とも苦戦した。金曜ナイトドラマ「都市伝説の女」に関しては、9回平均で10%近くと良い結果が出た。バラエティはスタートしたばかりでまだこれからという状況だ。
※このクールでテレビ朝日がトップになったことについて
早河社長:サッカーは、ワールドカップドイツ大会アジア最終予選が平均40%台の視聴率が3回、平均すると36%くらいあったが、南アフリカ大会は17%弱くらいだったので、心配していた。しかし、香川選手、本田選手、長友選手などヨーロッパで活躍している選手が入ってきて最強の日本代表のような形になり、それがサッカーファンに受け、30%を超える3番組ができた。それが牽引している。もうひとつは、「相棒」午後帯のリピートなど、16時台は必ず10%以上を獲り、シェアも35〜40%を獲り、それが夕方のニュースの流れにつながっている。その部分でいうとF3層、高齢層を沢山取り込めた。サッカーは30%というと全階層が見に来てくれている。それが引っ張って、勢いがついているバラエティがコンスタントな視聴率を獲るというように、色々な層から支持されたということだ。
※今後の大型番組について
平城取締役:今週末に「第67回全米女子オープンゴルフ」を放送する。先日、宮里藍選手が優勝、宮里美香選手が2位というアメリカツアーの良い結果を受けての出場なので好成績が期待できる。7/19 (木)〜22(日)まで「第141回全英オープンゴルフ」が行われる。出場予定選手は石川遼選手、藤田寛之選手、タイガー・ウッズ選手ほか。初日は3年連続だがプライム帯で3時間編成を予定している。「プロ野球マツダオールスターゲーム2012」が7/20(金)からスタートし、当社では第1戦、第2戦を予定している。
※営業状況について
早河社長: 5月の営業売上は、タイムが前年比101.0%、スポット128.7%、トータル114.2%で確定した。スポットは4月に続き、震災の反動要因が大きく、16業種中、14業種が前年増となった。6月の営業売上は、タイム:111%+α、スポット:106%+α、営業局トータル:109%±αで推移している。タイムは、「2014FIFA W杯 ブラジル・アジア最終予選」の3試合について、アドバタイザーから高い評価を得ることが出来た。スポットは6月は震災の反動増要因はなくなったが、引き続き堅調で、東京地区・当社ともに前年を越える水準で推移している。また、東京地区における当社のシェアも、4月の高視聴率要因が後押しとなり、シェア拡大が出来る見込みだ。7月の営業売上は、タイム86%+α、スポット94%+α、営業局トータル90%+αで推移している。タイムは「ロンドン五輪」を筆頭に「全米女子オープンゴルフ」「全英オープンゴルフ」プロ野球「マツダ・オールスター」など大型特番が多い。これらの番組の売り上げをいかに増やせるかがポイントとなる。「ロンドン五輪」のセールスについては、まだ“完売”からは遠い、と聞いているが、最大のスポーツ案件であり、各局盛り上げに力を入れていくので、これまでの夏の五輪と同水準、あるいはそれ以上の売上を目指してほしい。スポットはこれから需要が伸びてくる見込みだ。「ロンドン五輪」などタイムの大型物件のセールスが一段落した後、アドバタイザーが7月のスポット枠の確保に乗り出してくる、と見ている。
※放送外収入について
藤ノ木常務:まずイベントのトピックス。先月29日に亡くなった俳優の地井武男さんにはこれまで6年間「ちい散歩」でお世話になってきた。番組で描きためてこられた563枚の絵手紙展を7月10日(火)から16日(月・祝)まで銀座三越で開催する。会場では原画の販売も行う。この展示会は地井さんの「日本の将来を担う子供たちの育成に役立ちたい」という生前の遺志を継いで開催するもの。地井さんも楽しみにしていた。尚この展示会の販売で得た利益は「あしなが育英会」へすべて寄付することになっている。イベントはもうひとつ。サマーソニック2012。2000年から始まった音楽フェスティバルだが、今年も8月に千葉県の幕張メッセで開催する。毎年東京の会場だけで10万人以上を動員する大きなイベントになっていて今回も海外の人気ロックバンドからJ-POPまで幅広いアーティストが揃うことになっている。今年も前夜祭の17日を含めて、3日間で14万人を超す動員を目指している。もうひとつコンテンツビジネス関連のトピックスを。「ロンドンハーツ・ネットムービー」第三弾が配信を好調に開始した。第三弾はマジックメール特別編ということで、5月15日に配信開始しているが、単体で再生回数が先週土曜の30日時点で2200万回に達している。これまで累計でも再生回数が7000万回を突破した。引き続き好調に推移している。もう一つはauスマートパスで展開しているauニュースEXが6月1日から新しくauヘッドラインと名前を変えてそのサービス内容もグレードアップした。auマーケットのダウンロードランキングは常に上位をキープしている。配信コンテンツは、1日200本を超す豊富なニュースなどこれまでのサービスの主なコンテンツに加え、ニュースの解説や交通、ゲーム・アプリなど内容をさらに充実して、四コマ漫画など新しいオリジナルコンテンツも次々に登場してくることになっている。データ放送についても触れさせてもらう。高視聴率を記録したアジア最終予選3試合について連動データ放送によるプレゼントクイズを実施した。その中でこれまでのおよそ2倍、それぞれの各試合で30万近くの応募をいただき、特に3試合目のオーストラリア戦では応募件数がサッカーのクイズ企画で歴代の最高を記録している。このように番組をネットと連動したデータ放送に関しても今後積極的に展開していこうと思っている。
平城取締役:映画事業に関して申し上げる。出資映画「臨場 劇場版」が先週末6月30日公開した。2日間の動員が13万4900人。興行収入が1億5千万弱と順調なスタート。週末のランキングでは洋画の2大作に次いで3位、邦画では1位となっている。「探偵はBARにいる」と比較して、公開2日間で動員比で103.8%という状況になっている。
※地井武男さんの訃報について
早河社長:おととし、彼と食事をした際にいくつかの約束をした中で、ドラマの活躍の場を作りましょうと合意した。それが、先週土曜日に放送した「大崎郁三の事件散歩」。今秋に予定していたものが、ああいう形で放送せざるを得なかった。しかし、彼の元気なころの「ちい散歩」の映像も加えて、特別番組として放送したところ16.0%の良い数字をとってくれた。良い供養になったのではないか。5月にお目にかかったが、その時は非常にお元気で、1万歩リハビリで歩いたと言っていた。「ちい散歩」の映像を中心に追悼特集や番組などを作っているが、あらためて地井さんの人間性、飾らない人柄、町の人々に残していく温かさ、優しさは非常に大きなものだったと感じている。


                         以上

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