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社長定例会見

早河洋社長 記者会見(9月27日)要旨

2011年9月28日
※視聴率状況について
早河社長: 9月の月間平均視聴率 がプライムで12.5%と目下トップ。ゴールデンも民放2位タイでトップと僅差で接戦を展開している。番組としては、月曜の「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」や水曜の「新・警視庁捜査一課9係」などや2夜連続のドラマスペシャル「砂の器」、「ミュージックステーション25周年SP」などの特番編成も好調で、プライムトップに貢献している。ちなみに「新・警視庁捜査一課9係」は、7月スタートドラマで全局トップの平均15.8%だった。また、報道では夕方の「スーパーJチャンネル」が上期で同時間帯の民放トップが確実となった。「報道ステーション」も堅調。「モーニングバード!」も上昇の兆しをみせている。
※10月改編について
平城取締役:ドラマとしては待望の「相棒」が帰ってくる。水曜9時に2クールで放送する。また、前回の平均視聴率が14.0%で好評だった「科捜研の女」を、木曜8時に2クール放送する。その他ドラマは期待できる作品を揃えている。バラエティでは「関ジャニの仕分け∞」という新番組を先にスタートした。初回2HSPが13.2%と好スタートした。2回平均で約11%。プライムではバラエティは1本だが、ネオバラエティを月曜・火曜・水曜と23時台は非常に好調だがあえて改編した。これは、2013年度のプライムトップに向けてすぐにでもプライムでできる番組をということで、月曜「ストライクTV」、火曜「中居正広の怪しい噂の集まる図書館」、水曜「マツコ&有吉の怒り新党」となっている。特番ではただいま期末期首期間になっているが、9/28 (水)1900-2148 「銭形金太郎 復活3HSP」。月曜は、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」が直近の2回でも16.5%、17.4%とレギュラーでも好調で、また、「もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!」も直近の3時間SPが15.9%と好調なので、月曜に関しては、この2番組のスペシャル運用だったり、あるいは合体スペシャルといった形で特番を考えている。その他期末期首に関しては「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」「ミュージックステーション」等のスペシャルを10月に向けて準備している。
※スポーツについて
神山専務: サッカーでは、男子の「ロンドン五輪アジア最終予選」が9月21日(水)から始まった。日本はグループCで、対戦国はバーレーン、シリア、マレーシア。各組の1位が五輪出場権を獲得する。初戦はマレーシアを2対0で破り、視聴率16.6%と良いスタートが切れた。来年の3月14日まで5試合残っているので、「なでしこに続け」というのをキャッチフレーズに盛り上げたい。そのほかのサッカーは、10/7(金)「キリンチャレンジカップ 日本×ベトナム」が兵庫・ホームズスタジアム神戸にて。10/11(火)「FIFAワールドカップアジア3次予選 日本×タジキスタン」が大阪長居スタジアムにて。
「フィギュアGPシリーズ2011」がいよいよ10/21(金)のアメリカ大会から始まる。カナダ、中国、フランス、ロシア大会と続き、12/9(金)からグランプリファイナルがケベックシティ(カナダ)で開催される。編成枠は現在調整中。今回からグランプリシリーズについては、ルール改正があり、男女シングルの出場選手が12人から10人に変更になった。これまで以上に激しい戦いが想定される。
※営業状況について
早河社長: 8月のセールス実績は、タイムが前年比99.8%、スポット100.4%、トータル100.1%となった。8月9日(火)に放送した、京都で開催しているフェルメール展に関する「フェルメール特番」などの増収が貢献している。スポットは出足が鈍かったが、最終的には前年を越える売上をあげることができた。9月の営業売上は、タイムが前年比:97%±α、スポットが108%±α、トータル102%+αで推移している。タイムでは、ドラマスペシャル「砂の器」のセールスがうまくいった。ドラマのクオリティにも高い評価をいただいた。当初、3月放送予定の時の14社中9社のアドバタイザーに引き続き提供してもらった。スポットは108%と活況となっていて、被災度が高かった輸送機器、金融・保険といった業種が 前年を上回る出稿を行っており、スポット市場については震災の影響から概ね脱しつつあるとの感じもしている。上期のセールス状況では、タイム前年比:97%+α、スポット:97%±α、営業局トータル:97%+αで推移している。3月の大震災で、広告市場は大変不透明になり心配した。実際、4月、5月は出稿のキャンセルが相次いだり、予定していたイベントや大型単発番組が中止になるなど、厳しい第1四半期となった。しかし、最終的にはスポットは6月に前年を超え、7月には営業全体で前年水準を上回った。原発がまだ完全な収束状況ではないが、第2四半期以降、またこの先の10~11月に向けてテレビ広告市況は活況を呈しているという見通しはある。下期の見通しでも順調に推移している。視聴率が好調な「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」「シルシルミシルさんデー」などの人気バラエティや、土20時の新番組「関ジャニの仕分け∞」などなど、セールスは好調だ。一方、ドラマ・ストーリー系番組のセールスは、「相棒」以外は苦戦をしている。また大型スポーツ物件では、「フィギュア・グランプリシリーズ」、「男子サッカー・ロンドン五輪アジア地区最終予選」、「ワールドカップ アジア3次予選」「キリンチャレンジカップ」のA代表の戦いなど揃っているが、これに加えて、「横浜国際女子マラソン」「福岡国際マラソン」名古屋の「全日本大学駅伝」などを効率よく売っていかなくてはいけない。特に、サッカーはなでしこブームもあり、1月のアジアカップも日本の優勝に終わったので、セールスも期待している。アドバタイザーが震災の影響を取り戻すために反転攻勢、積極的なセールス計画を立てて広告を出稿しているのが概況。10・11月は特に活況を呈している。
※放送外収入について
神山専務:イベントでは、「大つけ麺博」が9/23から前回同様、浜松町駅前特設会場で10/16まで開催。今年で3回目。過去最大の32店舗が出店している。昨年は、約22万人を動員したので、今年も期待したい。「フェルメールからのラブレター展」を現在は京都で開催しているが、12/23(金)から来年3/14(水)までBunkamuraミュージアムで開催する。映画では、9月公開の2作品が好調だ。「探偵はBARにいる」が16日間で興行収入8億円強と目標をクリアしている。「ライフ いのちをつなぐ物語」は、25日間計で興行収入11億円弱まで来ている。「仮面ライダーオーズ 海賊戦隊ゴーカイジャー」は51日間で興行収入17億5000万円ほどで目標を大きくクリアしている。WEB・モバイル関連ではドラえもんの有料動画の配信を9/3からスタートしている。ドラえもん誕生の100年前を記念して、テレ朝動画では1年間かけてテレビシリーズの作品を毎週2作品ずつ計100話を配信する。バラエティの「ロンドンハーツ」では9/13からオリジナル番組「LONDONHEARTS NET MOVIE」をテレ朝動画、YouTubeテレ朝チャンネルにて配信。テレビでは見ることができないドッキリ企画を配信。1話約5~7分、現在7ファイルを配信し、300万回を超えた再生数を記録。今後はバナー広告等でビジネス展開をしたい。アメーバピグでは、9/6(火)より「藤子・F・不二雄ミュージアムエリア」を展開し、大盛況となっている。DVDでは、11月から12月にかけて「松本清張ドラマスペシャル 砂の器」「新・警視庁捜査一課9係season3」「陽はまた昇る」を発売する。また、2006年4月に運営を開始したCSテレ朝チャンネルの契約件数が400万件を突破した。目標より前倒しの達成。IPTVと新規ケーブル局での契約件数獲得が今回の好結果につながった。
※上海メディアグループとの連携強化について
早河社長:上海市を拠点にする一大メディアグループとの間で連携を強化する。一つは、相互研修制度の創設。いままでは上海メディアグループからの研修を受け入れてきたが、相手の発展・発達のスピードも速く、学ぶべきところが多く、テレビ朝日からも研修生を出したい。学習的なものではなく、中国のマーケットをいち早く捉え、テレビ朝日のコンテンツの供給や、新しいビジネスの開発の可能性を調査、検証するという目的も含めた派遣をする。向こう側からは、当社がバラエティ番組が得意なので、そちらに人間を出しても良いということで、番組フォーマット販売やフォーマット開発につなげていければと思う。私が会見したのは張副総裁で、現在、上海メディアグループの総裁、つまり社長は上海市に転出していて空席となっている。張副総裁は総合メディア関係の責任者の副社長で、覚書を交わしてきた。
※テレビ朝日の暴力団排除条例への対応は
早河社長:テレビ朝日の現状については、「テレビ朝日倫理規範」「テレビ朝日行動基準」があり、この2つの中で反社会的勢力との絶縁を謳っている。「テレビ朝日倫理規範」は、「社会的秩序や会社の健全な活動に悪影響を与えるあらゆる個人・団体とは一切かかわりません。」と定めている。「テレビ朝日行動基準」には、「社会的秩序や企業の健全な活動に悪影響を与えるあらゆる個人・団体とは一切かかわりを持ちません。民事介入暴力に対しては、『恐れない』『金を出さない』『利用しない』を原則として、組織的に対応します。」と定めている。それぞれ、テレビ朝日のホームページに掲載している。個々の契約の問題だが、警視庁も認めているように、契約書が個々に存在しないというケースもあることは承知しているということだ。つまり、契約の形態が番組やジャンルによって違う。全てに暴力団排除の文言を入れるのは難しいというのがテレビ朝日の事情であり、各局共通の問題としてある。従って、主旨は十分理解できるが、どのようにして主旨を具体的に反映させるかということは10月1日を前に、すぐにとはいかない事情もある。民放連でも総務委員会の中のコンプライアンス検討部会で対応を協議しているが、そこでもまだ具体的な結論は出ていない。一巡して、各局がどういう対応をとるのか、そしてそれを民放連ベースで持ち寄って、具体策をどうするのかという方向になっているのではないかと思う。

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