社長定例会見
早河洋社長 定例会見(2月22日)の要旨
| 2011年2月23日 |
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※視聴率状況について 早河社長: 年末年始から良い流れで来ている。今クールは対前年比でもゴールデン、プライムで1%以上プラスだった。「相棒」、サッカーAFCアジアカップ、バラエティなどが牽引している。日曜の改善も大きい。課題となっているのは、朝帯二つのベルト、ドラマの安定感。苦戦していた火曜のアニメ枠はバラエティを投入する。土曜日も「お願い!ランキングGOLD」以降、改善の兆しが出ているので、4月クールの底上げをしていきたい。池上さんが抜けた後の「学べるニュース」は、スタッフの知恵と努力が貢献してきたので、難しいニュースをよりわかりやすく解説するという路線で頑張っていくことを期待している。「相棒」の後の「遺留捜査」も新シリーズになるよう期待している。先日、経営計画を発表したが、開局55周年の時点でプライムトップレベルに行かれるように、ひとつひとつ改編期ごとに課題や問題をクリアしていく。 神山専務: 1月クールの視聴率 は、プライムで日テレに0.2ポイント、CXに0.5ポイント差の3位でトップ争いをしている。ゴールデンも、日テレに0.6ポイント、CXに1.0ポイント差。前年同期比で、当社はゴールデン1.3%プラス、プライム1.1%プラスで大幅上昇した。年度視聴率も、全日・ゴールデン・プライムは、3位。プライム2は、1位ということで、大体これで終了の見込み。 ※今後の大型番組、スポーツ番組について 神山専務:大型・スポーツ関連番組では、2/26(土)21:00-23:21にドラマスペシャル「遺恨あり」を2時間30分枠で放送する。吉村昭さんの「敵討」のドラマ化で、藤原竜也さん、松下奈緒さん、北大路欣也さんほかの出演。3/12(土)、13(日)にはドラマスペシャル「砂の器」を2夜連続で放送する。玉木宏さん、中谷美紀さん、佐々木蔵之介さん、小林薫さんほか。3/25(金)19:30-21:48にはキリンチャレンジカップ「日本×モンテネグロ」を放送する。アジアカップ後初の日本代表戦だ。4/14(木)〜4/17(日)には、「世界フィギュアスケート国別対抗戦2011 」が横浜アリーナで開催される。国際スケート連盟規定に基づいた当該シーズン上位6ヶ国が、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスに分かれて国別の順位を競う。今回は2回目だ。 ※4月改編について 早河社長:朝の「スーパーモーニング」については今年3月最終週で終了する。4/4からは新しいワイドショーがスタートする。「スーパーモーニング」は93年4月から「モーニングショー」を継承する形でスタートした。色んな事件、特に拉致事件、北朝鮮問題、政局の激動期などに視聴率を獲得し、大人のワイドショーとして定着してきたが、今ひとつ視聴者ニーズに応えきれていない部分があり、終了する決断をした。出演者、コメンテーターの皆さんをはじめ、いろんな方にお世話になり感謝している。新司会者には4月からフリーアナウンサーになる現在は日テレの羽鳥慎一アナウンサーを起用する。赤江珠緒さんは引き続きMCとしてコンビを組んでいただく。二人の清新で魅力ある司会陣が揃った。当社は朝ワイドショーの草分けなので、その伝統を引き継いで新しい形の情報番組を作っていきたい。 神山専務:現在苦戦している火曜19時のアニメ枠をバラエティに改編する。「トリハダ㊙スクープ映像100科ジテン」という番組で、世界中から集めたトリハダものの映像を、ジャンル別にランキングして、テンポよく紹介する新機軸の衝撃映像バラエティだ。MCには、石原良純さんと加藤真輝子アナウンサー。初回(3/15)、第2回(3/22)を2週連続の3時間スペシャルでスタートして、ダッシュをかけていきたい。これまで6回ほど特番で放送しているが、昨年3月の視聴率は14.6%、6回平均でも12.5%を記録しているので、大いに期待したい。 ※朝番組の中身はどう変えるのか?コンセプトは? 早河社長:最近のワイドショーやニュース番組は、VTRパッケージ主義みたいな、集まった映像素材や材料をパッケージにしてナレーションや音楽をつけてという形が全盛だが、せっかく魅力的な二人のアンカーがいるので、スタジオのライブ感を大事にしたい。どちらかというとあの枠は男性目線というか硬いものが多かったが、もう少し題材も女性層を意識し、特にF3層よりF2まで初期の段階ではターゲットを下げていく。コメンテーターもそれに沿った人選をしている最中だ。ワイドショーは何でもありの井戸端会議風の雑多な情報をわかりやすく番組独自の目線で切り取っていくものだが、題材そのものはそう変わらないが、力点の置き方としては、スタジオが生き生きとしているライブ感を大切にしたいとプロデューサーからは聞いている。 ※朝番組での羽鳥アナウンサー起用理由。 早河社長:彼の「ズームイン」を中心とした実績を高く評価した。メインをはる人間は、司会進行の巧みさ、話術の巧みさ、スピード感、好感度、あるいは清新な感じとか、全体では好感度で表されるが、そういう点では抜きん出た方ではないか。間隔が空かないというのは、今回のケースは3月最終週までやって4/4(月)にテレビ朝日に転籍するということでは全く仰る通り。我々の制作体制、スタッフ、ご本人も大変難しい判断をせざるを得なかった。そこは、うまくクリアしていきたい。準備期間が短くなるので走りながら番組の個性を構築していくことになると思う。こういう形は、日本テレビの氏家会長をはじめ、関係者の寛大なご判断があったからと思っており、そういう面では感謝している。 ※営業状況について 早河社長:1月についてはタイムが前年比112.6% 、スポットが112.6%、トータル112.6%で確定した。タイムはセールスが若干苦戦したが、AFCアジアカップは、満点ではないが、日本中が熱狂したという最高の結果となり、アドバタイザーがサッカーコンテンツの良さを再認識してもらえるような結果だった。次につながる感じがしている。スポットは1月は本来、閑散期だが、今年は大変な活況で、東京地区も120%近い大幅増だった。テレビ朝日はコストアップを図ってきたが、昨年が良かったという反動減もあり、20.9%のシェアでマイナス1.3ポイントとなってしまった。2月はタイムが90%+α、スポットが112%+α、トータルでは100%+αの見込みだ。タイムが90%なのは、昨年はバンクーバーオリンピックがあり、その分が目減りしている。スポットは2月も活況。最終的には112%±αを見込んでいる。3月は、現在見込めているのは、タイムが前年比105%+α、スポットが106%±α、トータルでは106%±α。タイムは先ほど紹介した「砂の器」、それからサッカーのセールスに加えて、期末の特番があり順調に推移している。スポットは年度末特有の期余り出稿もあり、東京地区全体の供給量が需要量に対して完全に追いつかない状況となっている。好調な市況はしばらく継続すると考えているが、1月の中旬くらいからの視聴率の上昇で、この後の春に向かってのGRP環境が改善してくると思うので、シェアも上げていきたい。 以上 |