社長定例会見
君和田正夫社長 定例記者会見(4月21日) 要旨
2009年4月22日 |
※視聴率状況について 君和田社長:2008年度平均視聴率も期末期首も新年度のスタートもまずまずの視聴率だった。厳しい予算の中、工夫を凝らして、開局50周年及び51年目の番組編成に挑戦している。 上松取締役:2008年度は、全日 7.8%・3位。7.8%は開局以来2番目タイの高さ。ゴールデン 11.4%・民放3位、民放3位以上は28年ぶり。プライム 12.1%・3位、プライム2 8.6%・1位。08年度の上期は苦戦したが、下期には野球、フィギュアスケート、サッカーなど大型スポーツ物件が視聴率アップに大きく貢献した。「50時間テレビ」などのスペシャル番組や、「相棒」「報道ステーション」などのレギュラー番組が好調で、結果的にまずまずだった。4月に入ってからも流れを受けて好調だ。まだ第3週だが、全日 7.9%・3位、ゴールデン12.5%・2位、プライム12.8%・2位、プライム2 9.3%・1位。期首スペシャルが好調、「世界フィギュアスケート 国別対抗戦」が4日間平均で14.1%だった。ドラマ「臨場」(水 21:00)は14.1%の好スタート、金曜ナイトドラマ「名探偵の掟」(金 23:15)も10.8%、先クールは一桁で苦しんだ「報道発 ドキュメンタリ宣言」は今クールになって2週連続、二桁を出している。 ※営業状況について 君和田社長:3月は、スポットが83%台、トータルでは94%台で確定した。タイムについては、年度末に出稿が若干伸びたことにより、レギュラー空枠と、期末単発セールスが堅調に推移し、100%を超えた。「WBC」が見込通りに仕上がり、増収に大きく貢献した。 ※昨年度の業績見込みについて 君和田社長:「連結」では17億円の赤字になりそうだ。営業利益、経常利益ともプラスになるが、当期純利益が赤字。「個別」も経常利益はプラスだが、当期純利益は赤字になる。 ※10年3月期の業績の見通しについて 君和田社長:我々の強い方針で2年連続の赤字にはしない。人件費、制作費など大幅な見直しをした。今期は回復基調に入るだろう。しかし、世の中の景気がどのように動いてもプラスになる方向で経営の舵を取っていきたい。 ※4月、5月の営業状況について 君和田社長: 4月、5月のスポットは80%台くらい。景気対策関係で内需が回復するか、強い関心を持って見ている。 ※放送外収入について 君和田社長:「阿修羅展」が大変好調だ。3月31日から6月7日まで東京国立博物館の平成館で開催しているが、4月19日までの18日間で累計が22万人くらい。去年の「大徳川展」を上回るペースで、平成館始まって以来の観客動員の勢いだ。また、彩の国さいたま芸術劇場で行っていた「ムサシ」も完売した。この劇場始まって以来の動員だった。映画では3月28日に公開した「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」が手堅く、4週目で6億円の興行収入をあげていて、動員数も50万人を突破した。また「レッドクリフ PART2」も「PART1」をしのぐ勢いで、すでに10日目で174万人動員、興行収入は21億円に達している。 ※クロスメディアについて 上松取締役:クロスメディアでは先日行われた「世界フィギュアスケート 国別対抗戦」で競技映像をCM付き動画で無料配信し、その再生回数が41万回に達し、大変好調だった。また先月もお話した「ロンドンハーツ」の「50TA」の関連だが、着うた、着うたフルのダウンロードが50万を突破した。4月23日からはカラオケの配信をスタートする。 ※5chの認知調査について 君和田社長:テレビ朝日は毎年3回、調査を実施している。今回は3月23日から25日の3日間、FAX調査をしたが、5chの認知率が昨年11月の39.2%から、49.4%、ほぼ10ポイント上昇した。朝日新聞、日経新聞、日刊スポーツがラテ欄をデジタルチャンネル順に変えたのが3月30日からなので、おそらく次の調査の時にはそういった効果もあって認知率は上がっているのではないかと思っている。5月はテレビ朝日が、地デジ強化月間で当番となっているのでいろいろな番組でPRをしていきたいと思っている。 ※「報道ステーション」BPO勧告について 君和田社長:大変厳しいものと受け止めている。申立人の野中広務さんには大変ご迷惑をおかけしたと思っている。指摘された中身は極めて厳しい。皆さんご存知の通り、3人の方が少数意見として人権侵害があったと認定されているし、我々としては報道にあたって万全の体制で臨むようにしたいと思っている。何度か研修会を実施しているが、「じゃぶじゃぶお金を使っている」というようなコメント内容も指摘されているので、報道の内容全体、コメント、映像、音声、全てについて、更なる配慮が必要だと思っている。 ※「ウソバスター」問題について 君和田社長:テレビ朝日自身で作っている「放送ハンドブック」があるが、それにウェブ情報の使い方というものを非常に細かく規定してある。そういったものが守られていない、ということが大変大きな問題だ。非常に軽率かつジャーナリズムから外れた対応になったと思っている。明らかにこれは過剰な演出と捉えられてもやむをえないものと思っている。 ※「報道発 ドキュメンタリ宣言」が2週連続で視聴率が二桁になったことについて 君和田社長:2週連続で二桁というのは率直に嬉しい。今の日本の抱えている問題を視聴者に分かりやすく伝えていく、そういう番組に育って欲しい。 以上 |