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社長定例会見

君和田正夫社長 定例記者会見要旨

2007年10月24日
※上期視聴率状況について
君和田社長:
全日が上がってきた。「やじうまプラス」「スーパーモーニング」「ワイド!スクランブル」「スーパーJチャンネル」「報道ステーション」などの報道情報系番組や夜のネオバラ枠、午後の再放送枠が高い数字を獲っていることなどが複合的に重なったのだと思う。これからの課題としては、土日の弱い部分に力を入れて取り組みたい。上期は全日が3位、 ゴールデン5位、プライム2位、プライム2は1位という成績を残すことができた。これを更に押し上げていくことを下期から来年にかけての課題にしたい。
上松取締役:上期の数字は、全日: 7.7%・3位、半期で3位は2年半ぶり、上期全日3位以上は36年ぶり。ゴールデン: 11.2%・5位、プライム: 12.2%・2位、プライム2位は1年半ぶり。プライム2: 8.3%・1位。前年同期比では、日テレ、TBS、CXが下降する中で、上昇しているのは、全日では当社だけ、ゴールデン・プライムはNHKだけという形になっている。HUTが全般的に下がる中での上昇だったので目立った。好調の原因は、「Qさま!!」「TVタックル」「いきなり!黄金伝説。」などのバラエティーが良く、「木曜ミステリ-」「ミュージックステーション」「報道ステーション」「土曜ワイド劇場」「日曜洋画劇場」が全体的に好調だった。また単発ドラマも20%を超える高視聴率が2本出た。スポーツのサッカーアジアカップなどのスペシャルものが要所要所で力を発揮して全般的に良い結果になった。系列でもABCが全日とプライム2の2冠、ゴールデン、プライムが2位、KBCが全日とプライム、プライム2の3冠、ゴールデンが2位。プライムはHTB以外、全局2位以上だった。ただゴールデンが5位だったので、月曜19時、火曜19時、土日19時、ドラマなど課題があるので今後頑張っていきたい。
※秋の期末期首視聴率状況について
上松取締役:
この秋の期末期首特別編成では、全日: 8.4%・2位、全日平均の8.4%は開局以来最高。ゴールデン: 12.9%・2位、ゴールデンの2位以上は2年ぶり。プライム: 13.1%・2位、 P2: 7.9%・2位ということで好調だった。好調の原因はバラエティが頑張ったということ。19時プロジェクトというものがあり、そこからトライアルでいくつか積み重ねてきたものがスペシャルで花開いた。例えば「芸能人雑学王No.1決定戦 3HSP」22.4%、「クイズプレゼンバラエティーQさま!! プレッシャースタディー3HSP」21.6%など、15%以上突破したプライムの番組は14番組、32時間あったことで、2位を獲れた。系列でもABCが4冠、KBC、広島ホームテレビはゴールデン、プライム、プライム2の3冠と、系列全体でも良い視聴率だった。
※プロ野球について
君和田社長:
クライマックスシリーズについて、パ・リーグの日本ハム対ロッテ戦とセ・リーグの試合を同日同時間帯に別の局が放送するというのは、皆さんがお書きになっている通り、具合の悪いことだ。テレビとスポーツは共存共栄の関係を築いていくことが大切だ。スポーツの人気が無くなればテレビの視聴率も悪くなり、テレビが中継をやめるとスポーツの注目度は下がる。どちらにとっても困ることなので、同じ日の同じ時間帯は避けていただきたいと強く思った。
早河副社長:今年はレギュラー8試合9.7%、クライマックスシリーズ4試合10.8%。パ・リーグの日本シリーズ進出チームが決定した試合での瞬間最高視聴率が21%台(21時9分ころ)に跳ね上がった。日程が重ならなければ日テレさんも当社も数字が上がったと思う。いずれにしても二桁は行った。日本シリーズに行かれるかどうかをハラハラドキドキして3試合見ていた。クライマックスシリーズについてはファンの皆さんもシステムそのものに半分くらいは懐疑的な報道もあった。日程の問題もあるが、ファンの意見を取り入れるということも考えられないかというのがテレビ局側の希望でもある。今後、我々としては、日本シリーズから、台湾で行われる「北京五輪アジア地区最終予選」までを線でつないで、野球全体を盛り上げていきたい。
※50周年記念について
上松取締役:
ドラマでは「松本清張 点と線」近日中に放送日時を発表するがこれが最初の50周年記念番組だ。スポーツは「東京国際女子マラソン」11月18日(日)、「野球 北京五輪アジア最終予選」12月1日(土)~12月3日(月)、「フィギュアスケートグランプリファイナル」12月15日(土)~16日(日)の3物件。映画は2008年ゴールデンウィーク公開の「相棒 劇場版」。このほか、年末年始に50周年記念ドラマスペシャルを数本予定している。
※営業状況について
君和田社長:
上期は、前年比でスポットは100%を越えた。タイムは昨年は「ワールドカップドイツ大会」や「シンクロのワルードカップ」などがあったので、その分落ち込みが大きくて前年比100%に届かなかった。トータルも100%を切りそうだ。しかしこの悪い市況の中で堅調な結果だったと考えている。特にスポットでは、半期ベースで初めてTBSを抜いて売上3位となった。開闢以来ということで社長賞を出した。
※放送外収入について
君和田社長:
開局50周年記念イベントとして、「大徳川展」が東京国立博物館で始まっているが、初日から5日間で3万人を突破し、盛況な展覧会になっている。徳川本家と尾張、紀州、水戸の各徳川家の至宝、国宝級をたくさん展示している。これはテレビ朝日が4年がかりで仕掛けたものである。また、12月1日から「ブルーマンショー」が始まるが、来年1月までの第1期分がほぼ完売になっている。それから「徹子の部屋コンサート」が12月3日に国際フォーラムで開催されるがこれも即日完売になっている。出版・事業局番組関連では、「世界の車窓から」の本を11月20日に30巻、朝日新聞社から発行する。事前の調査では大変売れ行きが良さそうだということである。同じく朝日新聞社から、「相棒」のノベライズ文庫版が出て、初版5万部で重版が決定したと聞いている。そのほか「ちい散歩」では、「日光編」を「大徳川展」にちなんで放送したが2桁を記録した。「ちい散歩」としては大変高い数字である。
※最新のクロスメディア展開について
君和田社長:
「ロンドンハーツ」の「マジックメール」の着メロ配信によってテレ朝コンプリートの会員がものすごい勢いで増えた。この点ではテレビ朝日は若干遅れていて、ほかの局は大胆に画面の中で誘導しているが、我々も少し見習って、番組と連動した形のクロスメディア対応をしていこうと考えている。「仮面ライダー電王」の効果音配信、「Qさま」のプレッシャースタディー携帯ゲーム配信が人気があった。サッカーやフィギュアスケートなどのスポーツをBSやCSにどんどん配信していく方向で検討している。
※地デジ5チャンネルのPRについて
君和田社長:
PRはこれまでも随分とやっているが、今年の3月時点の認知度は14.4%で、7月には21.8%になっている。上がっていると言えば上がっているが、下期にかけてさらにPR、周知徹底の活動をやっていきたい。たとえば、視聴者窓口である「はい!テレビ朝日です」で6406-2222という番号を6406-5555に変更するとか、細かな配慮も含めて対応していきたい。
※「相棒」は視聴率が良く、出版、DVDにも展開するなど、中核的コンテンツになっているがその理由は何か?
上松取締役
:「相棒」は「土曜ワイド劇場」から始まっているが、脚本をものすごく大事にしている。二人のキャラクタ-設定、ストーリー展開など、今では、普通の「相棒」をやっても視聴者の期待を裏切ってしまうので制作者はものすごく神経を使って、力を注いで、視聴者の期待に応えるような展開を考えている。最初からかなりそこに力を入れてやってきたのが、何回か積み重なって、だんだんと信頼を得て今日のような状態になったと思う。ここまできた以上歯を食いしばって、いいものを作ろうという意識が全体に浸透してきているのだと思う。
                                      以上

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