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社長定例会見

君和田正夫社長 社長会見要旨

2007年5月22日
※国民投票法の成立で民放への規制や圧力の懸念について

君和田社長:ご指摘の通り、放送法第3条2と同じ文言が繰り返されていることだけでなく、「一般放送事業者は放送法第3条の2の規定の趣旨に留意する」という表現になっていて、「留意」という言葉はやさしげに聞こえるが、範囲拡大という疑念も感じる。二重といっても完全な二重ではない解釈の仕方の余地が残っているという危惧を抱かざるをえない。投票の2週間前からCM広告を規制することについては、放送メディアの影響力から考えると、さまざまな意見があると思うが、民放は放送基準をそれぞれ作っていて、その中に当然、広告の基準も入っているので、これまでもCMについてはバランスを考えて慎重に対応してきた。放送法の趣旨から言っても、民放側の自主性に任せていただきたいと強く思う。また、憲法改正という大きなテーマを考えたときに、いままでのような低い投票率でいいのかという問題がある。できるだけ多くの国民が投票に行くのがいいという意味で、2週間前からCM広告が規制されるのは投票率向上という点も含めて問題があるのではないかと考えている。

※電波利用料の値上げについて

君和田社長:今度の議論を聞いていると、民放の役割や公共性から、放送法や電波法などでさまざまな義務を負わされている電波が、電話企業と全く同じ扱いでいいのか、慎重に検討していただきたい。携帯電話は一人ひとりが局の扱いになっていて、利用者から(電波利用料として)400億円近く徴収しているが、民放は視聴者から徴収できない。

※デジタル5チャンネル周知について

君和田社長:今朝、局長会でテレ朝が独自に行っている調査が発表になった。テレ朝のチャンネルが変わるという認知は14.4%、アナログ終了の認知は66.7%、ワンセグ放送開始の認知は43.6%。チャンネルが変わる局があるという認知は19.2%で、テレビ朝日のチャンネルが変わるという認知は14.4%と我々にとっては大変な問題で、全体がデジタル化するキャンペーンは民放連を中心にしなくてはいけないのだが、テレ東さんとうちのチャンネルが5と7に変わるということは、テレビや駅、電車内など様々なPRを行っているが、この数字を見ると、さらに一生懸命5チャンネルを広げていかなくてはいけない。また、デジタル受信機の普及率がある程度いったら、新聞のテレビ欄の影響は大きなものなので順番をアナログからデジタルに変えていただきたいといずれお願いしにいかなくてはいけないと思っている。

※視聴率状況について

早河専務:上期最新までの視聴率状況は全日 7.7%・3位、ゴールデン 11.5%・5位、プライム 12.2%と、日テレと並んで2位タイ、当社独自のプライム2枠が8.3%・1位。特徴的なことは、HUTは全日が-1.6、ゴールデンは-1.7、プライムが-2.1と、民放全局、前年同期に比べて下げている。下げ幅が一番大きいのはフジテレビ、次に日本テレビ、TBS、それに続いて同じレベルでテレビ朝日も下回っている。プラスはNHKのゴールデン、プライムのみで、それぞれ0.2、0.3となっている。珍しい数字の出方になっている。

※4月ドラマの視聴率について

早河専務:火曜時代劇「八州廻り桑山十兵衛」は平均10.3%と29作品中5番目の高さ。水曜21時「警視庁捜査一課9係」は平均12.1%。第2シリーズなのでこれから次第に上がってくるだろう。木曜20時 木曜ミステリー「その男、副署長」も13%台と、今後の伸びが期待できる内容に仕上がっている。逆に不振だったのは、木曜ドラマ「ホテリアー」の8.8%と、金曜21時「生徒諸君!」(東阪共同)の7.3%。「生徒諸君!」はC、Tはまずまず獲得できたが、他の層への広がりがない。「ホテリアー」は韓国の「ホテリアー」に比べると、やや作りにリアリティーが少ない。期待するはずのC、T、F1を獲得できていない。金曜ナイトドラマ 「時効警察」は11.9%と、全29作品中歴代2位の好スタートを切った。先日は13.5%と自己最高だった。本やビデオなどが売れていてコアなファンから絶大な支持を受けている。「トリック」型の可能性もあり、映画化の話もチラッと提案されている。

※プロ野球について

早河専務:各局の総合視聴率は10.9%と昨年より1ポイント下げている。この数字だと各局ともゴールデンタイムにシングルが出る。今日から始まる交流戦がどういう数字を出すか。下がるカーブを見ると、巨人の試合は投手陣が安定していることもあり、コアなジャイアンツファンはついている。夏からは3位争いが注目されてくると思うので、交流戦を機会に数字を上げてもらいたい。また、田中選手など若手スターの活躍も目立つので、これ以上は下がらないのではないか。

※夏に向けての編成について

早河専務:ドラマスペシャルとしては6月2日(土)に「スペシャルドラマ テレサ・テン物語〜私の家は山の向こう」、木村佳乃さん、高嶋政伸さん、成宮寛貴さん出演のドラマがある。また6月16日(土)放送の「スペシャルドラマ 玉蘭(ぎょくらん)」、常盤貴子さん、浅野温子さん、長嶋一茂さん出演で桐野夏生さんの原作をドラマ化したもので、ドラマ「流転の王妃」のロケセットでも定評のあるテレビ朝日美術チームが、中国の街を再現する。もちろん、上海ロケも行う、壮大なる大河ロマンだ。「スペシャルドラマ 必殺仕事人2007」、藤田まことさんらお馴染みのメンバーに新たにジャニーズ事務所から東山紀之さん、松岡昌宏さん、大倉忠義さんと個性的なキャスティングでABCと共同制作をする。この夏の放送だ。そして、もう一本は黒澤明監督で有名な「スペシャルドラマ 生きる(仮)」、松本幸四郎さん、深田恭子さん、ユースケ・サンタマリアさん出演。

※黒澤明監督の「生きる」はテレビでは初めて?

早河専務:映画では今年テレビ朝日出資で「椿三十郎」を公開するが、テレビでは初めてではないか。脚本は黒澤明さん、橋本忍さん、小国英雄さんの三人で脚色は市川森一さんでほとんど原作に近い形になる。シリアスだけど黒澤作品の中で感動的な作品なのでテレビドラマ化してみようということと、もうひとつは松本幸四郎さんが意欲的だということがある。

※営業状況について

君和田社長:4月はタイム・スポットとも前年並み。5月はただいま現在、(前年比)90%超えているところだ。

※「テレビ朝日メディアプレックス」の設立について

君和田社長:「デジタル・キャスト・インターナショナル」という、どちらかというとBS向けのデータ放送を目指してBSとほぼ同じ時期にできた会社だが、グループの中で同じことをやっている企業が出てきているので関連企業を整理した。ウェブの部分を「テレビ朝日データビジョン」から分離して、「デジタル・キャスト・インターナショナル」に投入するという形にした。データビジョンの方は、これから要請が強まってくる文字放送や字幕放送を専門的にやっていく会社として存続する。今回の新会社設立はデジタル投資の一貫と位置づけている。

※当社に関する週刊誌報道について

君和田社長:先週から今週にかけてテレビ朝日に関する週刊誌の記事が出た。それを精査し、かつ内部調査を進めているところだが、これまでの調査でも、すでに事実無根といった内容が出ている。これについてはテレビ朝日としても、そこに書かれた個人としても大変大きな問題を抱えている。大変名誉を傷つけられているので、法的対応を取ろうと考えている。記事の精査や社内調査や弁護士との相談もあるが、できるだけ早い時期に法的な対応を取りたいと考えている。

※週刊誌というのは週刊現代と週刊ポストか?

君和田社長:精査しているのは現代もポストもしているが、とりわけ問題が大きいと思っているのは、週刊現代だと思っている。

以上

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