#070    2004年2月21日放送
BS朝日: 2月27日(金)よる10時〜放送
    2月28日(土)あさ9時〜放送
国  名:アメリカ
アメリカで琴を教えて33年
〜日米文化交流に貢献〜

tv asahi
岡本さん一家プロフィール
岡本 京子(67歳)  
ポール 岡本(69歳)    
     
     
放 送 内 容

今回の地球家族は、、アメリカはメリーランドで琴を教えている岡本京子さんとそのご主人。
アメリカで7番目に誕生した州、メリーランドには歴史ある街並が残っています。最もアメリカらしい町ということで、「アメリカのミニチュア」と呼ばれ、人々は多様な生活スタイルで暮らしています。



京子さんはメリーランドの住宅街に住んでいます。琴を通じて日本文化を広める活動をして今年で33年。
今までに3000人を超える人々に琴を教えてきました。昭和35年、安保闘争が盛んだった頃、当時23歳だった京子さんは小さな頃から憧れていた外国に行くことを決心し、貨物船で2週間かけてアメリカにやってきました。生活のことを考え、奨学金と寮があるワシントンの看護学校に入りましたが、苦労は絶えず、所持金が少なく食べることにも困っていました。その頃に出会ったのが、国防総省に勤めていた日系人のポールさんだったのです。



2年の交際を経て二人は結婚。二人の子供にも恵まれました。幸せな日々を送る中、京子さんは高校の頃に習っていた琴のことを思い出し、周りにいた日本人の人々と共に活動を始めました。珍しい日本の楽器はすぐに注目され、仲間もすぐに増えましたが、お金を目的とした活動ではないので経済的には様々な苦労がありました。ポールさんは、そんな京子さんにお金の援助をしたり、琴の道具を作ってくれたりしてずっと支え続けてくれました。そのお陰もあってその後京子さんは、昭和天皇の前で演奏するなど、日米の文化交流に多大な貢献をするまでになりました。



京子さんの生徒たちによる発表会が開かれる日、会場は朝から準備で大忙し。琴の澄んだ音色に感動した人、また、日本文化を知りたいと琴を習い始めた人、動機は様々ですが、練習を重ねたアメリカの人々の演奏が始まりました。彼らが爪弾く琴の音色は、会場に来た人々に新たに琴の魅力を伝えました。



演奏会の翌日、岡本さん夫妻は娘夫婦の家を訪ねました。孫の由美子ちゃんと喜作ちゃんに会うため、飛行機を乗り継ぎ、6時間かけてコロラドへ向かいます。ロッキー山脈の麓に広がるコロラドは、世界的に有名なアスペンやベイルなどのスキーリゾートを有する、豊かな自然に恵まれた町です。空港から車で1時間の場所に娘夫婦の家はありました。娘のスーザンさんと孫たちとの三ヶ月ぶりの対面を、岡本さん夫婦は心から楽しみました。



アメリカに暮らして40年が過ぎた岡本さん夫婦。ワシントンDCで出会い、家族を作り、そして琴という音楽の種をワシントンDCからまきました。その種が世界中に育ってくれれば嬉しい。まだまだ夢の途中。これからも二人で手を取り合って生きていこうねと語る京子さんとポールさんでした。


岡本京子さんの連絡先
(桐朋琴ソサエティーのHPアドレス)
http://www.kotosociety.org/
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