#069    2004年2月14日放送
BS朝日: 2月20日(金)よる10時〜放送
    2月21日(土)あさ9時〜放送
国  名:パラオ共和国
パラオで居酒屋を経営
〜パラオと日本の深い関係〜

tv asahi
入慶田本(いりけだもと)さん一家プロフィール
入慶田本 常夫(46歳)
    百合子(51歳)
    愛美(17歳)
  恵子(78歳)
放 送 内 容

今回の地球家族は、パラオで居酒屋を経営している入慶田本常夫さんとその家族。
南太平洋に浮かぶパラオは、200以上の島からなるサンゴ礁と火山島の国。人が住んでいる島はわずか9島で、その他の島は手つかずの自然が残る無人島です。海は透明度が高く、魚の種類の多さが世界でもトップクラスということで、世界各地からダイバーが訪れてきます。



パラオの政治と経済の中心は首都コロール島で、パラオの人口1万8千人のうち、およそ七割の人々が暮らしています。入慶田本さんは、そのコロールで居酒屋「どらごん亭」を営んでいます。パラオならではの食材を使ったメニューが並ぶどらごん亭は、地元の人々と観光客で常に満員の島一番の人気店です。お店の従業員は15人。ほとんどがフィリピンからやってきた若者です。お店は夕方5時から夜12時までの営業で、年中無休。



入慶田本さんはもともと出身地の沖縄で飲食店を経営していました。しかし諸事情により、今から14年前の1991年に先輩の紹介でパラオの日系ホテルにシェフとしてやってきました。シェフとしての契約は2年でしたが、そこで働いていた百合子さんと出会いました。契約を終えて一度は日本に戻ったものの、百合子さんと暮らすためにパラオに永住することを決めたのです。今から10年前のことでした。



家族は、妻の百合子さん、娘の愛美さん、そしておばあちゃんの恵子さん。恵子さんはパラオ生まれです。恵子さんは、昭和元年に日系移民としてパラオに移住していた父親とパラオ人の母との間に生まれましたが、12歳の時に家族や親戚とともに祖国日本に引き上げることになりました。その後36年間日本で暮らしたのですが、日本育ちの百合子さんを連れてパラオに戻ってきたのです。パラオはアメリカから独立して10年目という新しい国ですが、かつて日本が統治していた時代が約30年ありました。それで現在でも「円」や「うどん」など多くの日本語が現地語として残っています。



娘の愛美さんは入慶田本さんの前妻の子です。愛美さんは7歳の時に入慶田本さんと共にパラオにやってきました。現在はグアムの高校に留学中です。
ある日愛美ちゃんが休暇で戻ってきました。久しぶりに家族三人でクルージングに出かけました。チャーター料一日4万円の船で、たくさんの無人島が浮かぶ、ロックアイランド一つである、ガルメアス島を目指しました。この日この島は入慶田本さんたちの貸切状態。自然と思い切り満喫することができます。ランチは入慶田本さんが腕を振るいました。パラオならではの休日です。



どらごん亭には、パラオの食材を使って工夫したオリジナルメニューが数多くあります。どらごん亭が人気を呼んでいる理由の一つでもあります。入慶田本さんは常に新しいメニューを考えています。今回はタピオカを使ったメニューを試作中です。通常は小さな丸い粒をつくってデザートに使うのですが、今回はタピオカの麺を作り、くずきり風にしてお酒のおつまみを作ろうと考えているのです。
試行錯誤の末、出来上がった試作品はお客さんからも合格点をもらうことができました。また一つお店の人気メニューが増えそうです。


入慶田本(いりけだもと)さんのお店
どらごん亭
住所: P.O.Box 678,Koror,Repubiic of Palau 96940
TEL: 680(国番号)−488−2271
営業: 17時〜12時 年中無休
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