#065 2004年1月17日放送
国  名:インドネシア
バリ島で雑貨作り
〜他の店がマネできない商品を!〜

tv asahi
中務さん一家プロフィール
中務 朋親(38歳)
    妃呂子(38歳)
    武尊(6ヶ月)
放 送 内 容

今回の地球家族は、インドネシアはバリ島でバリ雑貨を作っている中務朋親さんとその家族。
赤道直下の国インドネシアの島、バリ島は、自然に囲まれた美しい島。神々の島と呼ばれ、伝統的な暮らしが今も大切に守られています。昔から変わらずゆったり時間が流れるバリ島は、世界的なリゾート地としても知られ、日本からも毎年多くの人が訪れています。



バリ島で最も人気があるお土産はバリ雑貨。中でもアタというツルを編んでつくられたものが伝統的なバリ雑貨で、輸出品としても世界中の人々に愛されています。そんなバリ雑貨に魅了されたのが、中務朋親さん。バリ雑貨のオリジナル商品を売るお店を昨年オープンしました。




中務さんが、バリ島にやってきたのは今から10年前のこと。中務さんは20歳の頃、色々な国を見たいと思い立ち、まずニューヨークに単身渡りました。お金はほとんど持っていませんでした。その後世界20カ国を放浪した後、シンガポールの旅行会社に就職。そして転勤でバリ島にやってきたのです。妻の妃呂子さんとの出会いはバリ島でした。妃呂子さんはバリ島のホテルで働いていたのです。出会ってすぐに交際を始めました。二人の共通の趣味がバリ雑貨ということもあり、二人で一念発起し、バリ雑貨の工房を立ち上げたのです。


4年間試行錯誤を繰り返し、やっと売れる商品ができるようになりました。中務さんは毎日工房に出向き、スタッフの雑貨作りを指導します。あくまでも手作りの温もりにこだわって商品をつくるため、大量生産はできません。中務さんは、既存のアタ製品に手を加えてオリジナル商品を作っています。仕入れたアタ製品をいぶして色を付けるのです。模様の形に切ったテープを順番に貼りながら、燻す行程を繰り返すことで何色もの色を表現します。一つの色を付けるのになんと2週間も燻さなければなりません。商品によっては完成するまで2ヵ月以上かかることもあります。手間がかかりすぎるので他の店には真似ができません。



最高の品質を追求してバリ雑貨を作っているので、なかなか収入には結びつきません。仕入れ費とスタッフに支払う賃金で、売上は全てなくなってしまいます。現在は貯金を切り崩しながら生活しているのです。その家計をやりくりしているのは妃呂子さん。長男の武尊君も生まれ、子育てをしながら中務さんを支えています。


中務さんの新商品作り、今回はティッシュケースに挑戦しました。模様作りをつけるテープの形をミリ単位で整えていきます。燻しの作業は煙との戦いです。煙を上手にコントロールしなければムラが出るなどして思い通りの色にはなりません。10個燻しても2つはダメになってしまいます。中務さんは祈るように窯に入れました。果たしてうまく出来上がるのでしょうか?


窯だしの日、出来上がった商品は、大小の紅葉がちりばめられた美しいものでした。四季のないバリ雑貨に日本の紅葉柄。まさに中務さんならではバリ雑貨です。通常よりも手間隙をかけ、4色使って紅葉をデザインしました。インドネシアから世界のブランドへ!中務さんの夢は広がっていきます。



中務さんの工房のHPアドレス
http://www.acuhtakacuh.com

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