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倉田さん一家プロフィール |
倉田 |
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浩伸(35歳) |
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由紀(33歳) |
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放 送 内 容 |
今回の地球家族は、カンボジアはプノンペンでコショウの農園を開き、コショウの復活に情熱を燃やす倉田浩伸さんとその妻、由紀さん。
カンボジアの首都プノンペンは、世界遺産アンコールワットを始めとする数百もの宗教施設が王国全土に点在しています。不幸な歴史から、地雷と内戦のイメージが強いカンボジアですが、10年前に新生カンボジアとして生まれ変わり、現在国の再建に取り組んでいます。
倉田浩伸さんは、そんなカンボジアの人々が少しでも豊かに暮らせるような産業を興したいという思いから、コショウの農園を開きました。
浩伸さんが最初にカンボジアに渡ったのは、今から12年前の1991年のこと。国が大きく変わろうとするカンボジアに興味を持ち、ボランティアとして訪れました。カンボジアを少しでも豊かにしたいと考え、思いついたのが、コショウの復活でした。元々カンボジアは世界でも有数のコショウの産地だったのですが、内戦が続き、生産量が大きく減っていってしまったのです。
1994年に始めた事業でしたが、胡椒が全てカビてしまうなどの苦難を乗り越え、最近ようやく事業が安定してきました。約1ヘクタールの胡椒農園から収穫された胡椒を一粒一粒、品質の良い物を手で選り分けて商品にします。ここまで品質にこだわってコショウを作っているので、その値段も市場で売っているものの約60倍にもなります。しかし、浩伸さんは、かつて世界一美味しいといわれていたカンボジアのコショウを復活させるため、品質を妥協することはできないのです。もちろん会社の維持も簡単ではありません。
現在その限られた収入の中でやりくりをするのは、新妻の由紀さん。二人は今年の10月に結婚したばかりです。出会いは、今から一年前。由紀さんの所属するボランティア団体がカンボジアで活動した時、現地の浩伸さんも参加したのです。由紀さんが日本に帰ったあとも、二人はメールなどで愛を育みました。しかし、結婚するにあたって一番問題だったのが由紀さんのご両親の反対。二人の熱心な説得の末、やっとこの10月に結婚し、カンボジアの生活が始まったのです。
由紀さんにとっては、カンボジアでの生活は驚きの連続。まだまだ異国の生活には慣れません。そんなある日、カンボジア最大のお祭り「水祭り」がプノンペンで行われました。祭りにはカンボジア全土から人口の4分の1にもあたる300万人もの人々がやってきます。倉田さん夫婦は、カンボジア在住の日本人の人々とともに、屋台を出すことになっていました。ヨーヨー釣りや駄菓子などとともに、コショウもお祭り用に仕上げ、屋台に並べました。市場の値段よりもかなり高い高品質のコショウは、果たしてうれるのか・・・。倉田夫婦の心配をよそに、なんと完売することができました。由紀さんはお祭りを通してたくさんのカンボジアの人々と触れ合うことができ、カンボジアでの生活に少し自信がついてきたようでした。
少しずつカンボジアの生活に慣れていく由紀さんに、浩伸さんはプレゼントを用意していました。それは、由紀さんの大好きなランの花。そして、由紀さんからは嬉しい報告が。由紀さんのお腹には新しい命が芽生えていました。
異国の地で生まれる新しい命。これからは三人で夢に向かってカンボジアで暮らしていくのです。
倉田さんのコショウを購入したい方は以下のHPをご覧下さい。
http://www.kmas.jp/
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