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#036 2003年6月14日放送
国  名:フィリピン
カオハガン島のオーナーになった日本人
~風の島で、350人の島民と共に暮らす~


TV-Asahi
崎山さん一家プロフィール
崎山克彦(68歳)
  順子(53歳)
放 送 内 容
今回の地球家族は、フィリピンの島、カオハガン島を購入して島のオーナーとなった崎山さん夫婦。
フィリピンは、大小合わせて7000以上の島からなる国。カオハガン島は、リゾートアイランドとして有名なセブ島の南に位置する風の島とも呼ばれる小さな島です。サンゴ礁に囲まれた美しいこの島は、40分もあれば島をぐるっと一周できてしまう大きさです。16年前にこのカオハガン島に一目惚れした崎山さんは、島が売りに出ていることを知り、1000万円で購入することを決意しました。




崎山さんの住まいは、寝室、キッチン、書斎という3つの建物に分かれています。建物といっても、竹で組み立てられた屋根と柱からなる部屋。海と風をいつも感じられるシンプルな家なのです。
島に住んでいるのは65家族で約350人の人々です。昔ながらの自給自足の生活をしています。




この島の一番の魅力は海の恵みです。潮が引くと、大人も子供も総出で海へ向かいます。引き潮の海を歩き、小魚や貝、海藻などを採るのです。料理は手の空いた人が行います。この島では、漁も仕事も料理も男女の区別はなく、その時できる者がみんなのために働けばいいのです。
水は雨水を瓶に貯めたもの。水質は化学的にはペットボトルの水よりもきれいなのだそうです。ただし乾期の4~5月は雨が降らないので近くの島まで水を買いに行かなければなりません。
電気は2年前から使えるようになりました。しかし、夕方5時~夜の10時までしか使うことはできません。




崎山さんと順子さんの出会いは、このカオハガン島です。崎山さんの噂を耳にした順子さんが、その島を買ったという日本人に興味を持ち、島を訪れたのです。
現在は夫婦で小さなロッジを経営しています。海に面した高床式の8畳ほどの建物で、もちろんテレビや冷蔵庫などはありません。しかし、美しい自然に囲まれた風通しの良い部屋は、高級ホテルとは違う魅力を持っています。





島の人たちと過ごすひとときは、崎山さん夫婦にとっては大変楽しい時間です。しかしそんな幸せな時間を今後も続けていくためには、島の運営を考えなければなりませんでした。
崎山さんは島の人々が収入を得る方法を考えました。その一つがロッジで、最近は島の人々にも少しずつ仕事を任せるようにしているのです。また、島の人々は元々手先が器用なので、その技術を生かして工芸品を作り商品化することも考えています。
その他、病院や学校など、最低限の暮らしを島民が営んでいくために必要なことを、崎山さんは少しずつ進めているのです。





崎山さん夫婦と350人の島民たちは、風の島の未来に向かって一歩一歩進んでいきます。
美しい景色、豊かな海の幸、空からの恵みの水・・・等など、数え切れない大自然の魅力。
カオハガン島にはお金にはかえられない、素敵な宝物がたくさんあるのです。



《情報》
崎山さんのロッジについての問い合わせは以下の二つの方法があります。
(1)崎山さんのロッジ
  TEL:63(国番号)-917-623-3158 
  ※崎山さんのオフィスにかかる電話です。
  FAX:63(国番号)-32-341-4055
  <CAOHAGANと明記してください。>
  郵便:Caohagan Inc. KATSUHIKO SAKIYAMA
  c/o Rattan Center Cebu,V.Rama Avenue,Cebu City,Pilippines
 
(2)旅行代理店 オンワードトラベル
  〒108-8439 港区海岸3-14-11
  TEL:03-5476-5188
  FAX:03-5476-6517

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