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遠藤さん一家プロフィール |
遠藤 政史(28歳)
美穂(29歳)
花(4ヶ月)
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放 送 内 容 |
今回の地球家族は、オーストラリアはケアンズでラフティングのインストラクターをしている遠藤さんとその家族。
オーストラリアの東海岸に位置するケアンズは、自然が美しいリゾートの街で世界遺産にも登録されています。自然に恵まれたオーストラリアでは、その環境を生かしたダイビングやバンジージャンプなど、アドベンチャーのアトラクションが盛んです。
その中でも大人気の、自然のジェットコースター「ラフティング」は、ボートに乗って激流を下る迫力満点のスポーツです。遠藤さんは、旅行代理店に勤務し、このラフティングのインストラクターをしています。
政史さんは高校卒業後、園芸を扱う大手企業に就職しましたが、「大自然の中で暮らしたい」という夢が捨てきれず退社し、1997年22歳の時にワーキングホリデーでオーストラリアへ渡りました 。
半年間アルバイトをしながらオーストラリア国内を旅した後、かねてから夢だったラフティングのインストラクターになるため、ケアンズの旅行代理店に入社しました。現在入社6年目でラフティングインストラクターの指導係も兼任しています。奥様の美穂さんとは5年前にパーティで知り合い、4年前に結婚。今年の一月には長女の花ちゃんが誕生し、3人家族となりました。
政史さんの年収は250万円。決して多いとはいえませんが、今の暮らしにはお金には換えられないものがたくさんあるのです。あくせくすることなく毎日をゆったりをすごす生活は、日本ではなかなか手に入りません。もちろんケアンズの物価は安いので、贅沢を望まなければ十分暮らしていけるのです。
人気の高いラフティング現在インストラクターが不足気味です。政史さんはインストラクターを輩出するべく、今回も3名の生徒を指導していました。
その中で今回試験を受けるのは日本人のアキさんです。
観光客を乗せ、ゴムボートで激流を下るラフティングは、進むコースもスピードも全てインストラクターの腕にかかっています。一つ間違えば生死にもかかわるこのスポーツは、インストラクターの責任は重大です。妥協は許されません。
川の流れ、岩のある位置、その日の天候など、全ての条件を完璧に掌握し、ボートを操作しなくてはならないのです。
アキさんは厳しい遠藤さんの指導に一生懸命ついていきます。そしてインストラクターの試験を受ける日がやってきました。10キロを2時間で下るコース。順調にポイントをクリアしていきます。遠藤さんも心配で岸から追いかけます。そして、最大の難所。遠藤さんも祈るような気持ちで見守ります。
しかし、なんとアキさんは岩にぶつかり、振り落とされてしまいました。
合格を信じていただけに、遠藤さんはショックを隠しきれません。しかし、人の命を預かる仕事はたった一つのミスも許されないのです。
結果は残念でしたが、仕事が一段落したこの日、遠藤さんは美穂さんを食事に誘いました。夫婦水入らずの外食は一年ぶり。どんなときも笑顔でおおらかに支えてくれた美穂さんに感謝の気持ちを伝えました。
大自然の中の生活。どんなときも家族同士の思いやりが大切であるということを教えてくれました。
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