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#024 2003年3月22日放送
国 名:ケニア共和国
ケニアの大自然で暮らす日本人
~息子に与えた試練~
TV-Asahi
菅原さん一家プロフィール
菅原 隆一(50歳)
ポーリン(40歳)
文(あや)(18歳)
倫(みち)(16歳)
英世(12歳)
放 送 内 容
今回の地球家族は、ケニアの大自然の中に暮らす菅原さん一家。
菅原隆一さんは、今から20年前にケニアにやってきました。きっかけは一冊の本。それは、サハラ砂漠7000kmをラクダで単独横断に挑み、志半ばにしてサハラ砂漠の中で息絶えた22歳の青年の旅の記録でした。
ケニアに渡った菅原さんは、スワヒリ語学校の同級生の紹介でポーリンさんに出会いました。
菅原さんのお父さんの大反対を押し切り二人は結婚。子宝にも恵まれ、ケニアのサバンナの大自然の生活を心から楽しんでいます。
そんな菅原さんたちをみて、猛反対をしていた菅原さんのお父さんも年に一度はケニアを訪れるようになりました。今ではかなりのケニアフリークです。
菅原さんたちの一日は朝5時半から始まります。コーヒーカップを片手に庭の椅子に座り、国立公園内の動物たちを眺めるのが日課。菅原さんにとって至福のひとときです。
この場所に住むことにしたのは、井戸を掘り当てることができたからです。電気は自家発電。野菜も作っており、マーケットで手に入らない日本の野菜も畑で育てています。文字通り、大自然の中での自給自足の生活です。
菅原さんは日本人学校の職員として働いています。出勤前、毎朝長男の英世君を車で学校まで送り、仕事が終わると学校へ迎えに行きます。
ケニアのサバンナでは、ライオンに家畜の牛を襲われたり、ヒョウにペットの犬が襲われたりすることがあるので、国立公園から出て人や家畜を襲う動物は撃ってもいいことになっています。そんな環境に育った英世君ですが、ちょっと引っ込み思案なところがあるので、菅原さんはもう少し強い子にしたいと考えていました。そこで、英世君にある試練を与えました。
それは、学校から一人で帰ってくること。一人で相乗りバスにのり、その後15kmの道のりを歩いて帰るのです。
実はその道には野生動物がたくさんいるので、歩いて帰るのはかなり危険なことなのです。
家ではポーリンさんが心配そうに待っていました。同じく菅原さんも試練を与えておきながらではありますが、心配の様子。
そんな心配を知ってか知らずか、英世君はてくてくと家を目指します。
やっと家に到着。
英世君は少し自信がついたようです。
菅原さんの強くたくましく育って欲しいという願いは十分伝わっているようです。
これからも大自然の中でしっかりと大地を踏みしめながら菅原さん一家は暮らしていくのです。
TV-Asahi