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#020 2003年2月22日放送
国  名:アメリカ
ロサンゼルスで寿司に人生をかけた日本人
~家族に支えられた寿司の伝道師~


TV-Asahi
杉浦さん一家プロフィール
杉浦利光(48歳)
  ちかえ(41歳)
  いちご(12歳)
  大輔(10歳)
放 送 内 容
今回の地球家族は、アメリカはロサンゼルスで寿司職人として、また寿司学校の校長として活躍している杉浦利光さんとその家族です。
杉浦さんは、高校卒業後日本航空に就職し、飛行機の整備士として働いていましたが、ある日、「この飛行機で海外に行きたい」と思うようになり、整備士より収入の良かった古紙回収業でお金を貯め、4年間海外へ放浪の旅に出かけたのです。40ヶ国まわった末、ロサンゼルスにたどり着きました。今から25年前のことです。寿司との出会いもこの時でした。




杉浦さんは、当時マイナーだった日本の寿司をアメリカで広めたいという夢を抱き、寿司職人としての修業に明け暮れました。そして、現在では全米各地に寿司屋を6店舗ももつ経営者となったのです。そして、5年前に設立したカリフォルニアスシアカデミーでは寿司の作り方を教え、これまでに300人の寿司職人を輩出しています。




スシアカデミーの生徒の中に勉強して2ヶ月目のキンバリーさんという女性がいました。
学校では、卒業を控えた生徒が希望すれば、お客さんの前で寿司作りの実習ができるのですが、キンバリーさんは、今回その実習を希望し、お店に出ました。しかし実習生だからといって、無料にするわけではありません。きちんとお客さんから料金は頂きます。プロの寿司職人としてお客さんの前に立つのですから、下手な寿司を出せばお店の信用にも関わります。キンバリーさんにとっても、杉浦さんにとってもそれは正念場なのです。




お客さんのオーダーはカリフォルニアロール。緊張した面持ちで作っていくキンバリーさん。
料理を口に運ぶお客の反応を、キンバリーさんも杉浦さんもじっと待ちます。
「なかなかいけるよ」お客さんからお褒めの言葉。
キンバリーさんの顔に笑顔が戻りました。杉浦さんもほっとした様子です。
寿司文化の裾野を広げたいという杉浦さんの思いがまた一つかなった瞬間でした。




ある日、杉浦さんの二人の子供たちは、いつもいそがしいお父さんのために、自分たちで考えた創作寿司を作ることにしました。全部で10種類。野菜だけで握ったヘルシー寿司やいちごちゃんがつくるイチゴ寿司・・・。全て子供ならではの独創的なお寿司ばかり。しかし、生クリームのかかったお寿司は一体どんな味がするんでしょう・・・?
帰宅したお父さんは、子供たちが作った奇抜な寿司の数々を見てちょっとびっくり。しかし、子供たちの思いがつまった寿司を全て美味しそうに食べました。
家族の暖かいやさしさに支えられながら、これからも杉浦さんはアメリカで寿司の伝道師たるべく躍進していくのです。


TV-Asahi