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#014 2003年1月11日放送
国  名:ニュージーランド
ニュージーランドで中古車販売店経営
~家族と生まれくる新しい命への想い~


TV-Asahi
小山さん一家プロフィール
落合哲(33歳)
  和美(32歳)
  優樹(3歳)
  優菜(2歳)
放 送 内 容
今回の地球家族は、ニュージーランドはオークランドで中古車販売を営んでいる落合哲さんとその家族です。落合さんは11年前にニュージーランドに英語の勉強をするためにやってきました。




ニュージーランドで生活をするうちにその自然豊かな環境に魅せられ、仕事を持つようになったのです。最初は大工の仕事をしていましたが、やはり自分の好きな車の仕事をしたいと思うようになり、7年前に中古車販売店を始めました。




落合さんのお店、「サザンモータース」で扱う車の9割が日本車です。実は、ニュージーランドで乗られる車の約7割が日本車なのだそうです。この国では、性能がよく故障も少ない日本車は大変人気なのです。そして車だけでなく、その日本製の車の部品は品質が良いということで人気があるので、日本からは事故車も輸入されています。




落合さんは現在妻の和美さんと娘二人の4人家族ですが、和美さんのお腹の中には3人目の子供の命が宿っています。
落合さんと和美さんの出会いは5年前。英語学校のバーベキューパーティで二人は出会ったのです。
落合さんと和美さんはまもなく5回目の結婚記念日を迎えます。二人の大切な記念日と生まれてくる赤ちゃんのために、落合さんはあることを計画していました。
それは、手作りのボーンカービングを和美さんにプレゼントすること。ボーンカービングとは、マオリ族の伝統工芸で、鯨の骨を彫って作られます。




記念日の朝、落合さんはオークランドから車で約3時間北へ走ったところにあるフィティアンガの「ボーンスタジオ」に向かいました。ここはこの伝統工芸を教えてくれるスタジオです。落合さんはここで、安産のためのお守りを作り、和美さんにプレゼントするつもりなのです。




ボーンカービング職人のイアンさんは、落合さんの思いに合うデザインを、たくさんあるデザインの中から選んでくれました。新しい命と家族の絆を意味した「コル」というデザインです。
大工の経験もあり、今は車の修理もしている落合さんは、手先が器用な方なのですが、小さいものを作るのはなかなか大変そう。骨から形を糸鋸で切り出し、細かいところを彫刻刀で削り、丹念に磨いていきます。4時間後、落合さん渾身のお守りが完成しました。
マオリに伝わる祈りをお守りに込めてもらい、家路を急ぎます。




夜、落合さんはおもむろに自分の首にかけていたお守りを取り出しました。
思いがけないプレゼントに驚く和美さん。ちょっと照れながらお守りを首にかけてもらいました。
一週間後、元気な赤ちゃんが産まれました。
家族が一人増え、落合さんの責任も増えました。一家5人の生活の始まりです。



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