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鈴木さん一家プロフィール |
鈴木朗(30歳)
由美(29歳)
日向(11ヶ月)
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放 送 内 容 |
今回の地球家族は、香港で日本人のための学習塾を開校した鈴木さん一家。
一家は、ご主人の朗さんと、1999年に結婚した妻の由美さん、そして2002年1月に生まれた長男の日向君の3人家族です。
朗さんは、大学時代の教育実習で子供を押さえつけるだけの日本の教育環境に絶望し、理想の教育を求めて香港にやってきました。香港なら自分が頭に思い描いていることが実現できるのではないかと思ったそうです。
そして2002年5月、学習塾を開校しました。パソコンを積極的に導入し、コミュニケーション能力を育成して広い視野で物事を考えることを教えています。
この学習塾は、転勤などで日本からやってきた日本人家族の子供たちが対象になっていますが、ほとんどの子供たちが香港で生まれ育っているため、日本のことをよく知りません。そこで、朗さんの塾では、勉強の他に、日本の文化や生活スタイルなど日本についての情報も教えています。
朗さんの塾生の中に、来年日本に帰り、有名中学の受験を受ける予定の堀蘭丸くんという生徒がいます。受験するにあたり、彼には大きな問題がありました。それは、国語が苦手だということ。塾の週一回のテストでは、100点満点中たったの16点を取ったことも。
これでは、目標とする中学の受験はかなり厳しいものになってきます。
そこで、鈴木さんと蘭丸君は1週間後の試験に向けて毎晩居残り授業をしました。蘭丸君は帰宅後もひたすら漢字の書き取りの練習に励みました。なんと手の皮がむけて血がにじむほど一生懸命勉強したのです。
試験当日、蘭丸君は試験開始ぎりぎりまで教科書から目を離しません。
いよいよ試験開始です。試験時間は20分。鈴木さんは、蘭丸君が試験する間、じっとそばに立って見守っています。蘭丸君の「100点を取るぞ!」という気迫がひしひしと伝わってきて、片時も目が離せないのです。
テストが終わりました。目の前で採点をする鈴木さんの手元をじっとみつめる蘭丸君。丸が続きます・・・と、なんと最後まで丸印!
そう、蘭丸君は100点を取ったのです!
蘭丸君は、歓喜のバック転でポーズもばっちり決めました。
鈴木さんが一番教えたかった、「やればできる」ということを蘭丸君は一つ体験することができました。
「これからも頑張ろうな!」
鈴木さんはテストが終わった蘭丸君にやさしく声をかけました。
その日の夜、鈴木さんの自宅では妻の由美さんがごちそうをつくって待っていました。
「欄丸が100点取ったよ。」とうれしそうに話す鈴木さんと一緒に喜ぶ由美さんの満面の笑顔。
これからも鈴木さんは暖かい家族と共に、香港で「やればできる」ことを教えつづけ、多くの子供たちを世の中に送り出していくのでしょう。
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