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#009 2002年11月30日放送
国  名:チェコ共和国
チェコでアイスホッケーのプロを目指す!
〜子供たちの夢のためプラハに移住した家族〜

TV-Asahi
桐淵さん一家プロフィール
桐淵賢二(40)
  直子(44)
  悠人(15)
  絵理(13)
  望美(9)
放 送 内 容
今回の地球家族は、チェコ共和国はプラハで、子供たちをアイスホッケーの選手にするべく頑張っている桐淵さん一家。
1998年長野オリンピックを家族で観戦していた桐淵さん一家は、優勝したチェコ共和国の圧倒的な強さと、ハシェック選手の華麗なプレーに感銘しました。
そして、その翌年、長男の悠人くんだけでなく、絵理ちゃんと望美ちゃんもプロのアイスホッケーの選手になりたい、ということで一家で滋賀県からプラハにやってきたのです。
収入は、日本を出てくるときに人に貸した家賃8万円のみで、あとは貯金を切り崩しての生活。言葉もわからない上に、家計はいつも火の車。はじめは苦労の連続で、母親の直子さんは、その当時は子供たちが寝静まってから一人涙にくれていたといいます。
桐淵一家の朝は早く毎朝5時前。朝食は調理師免許をもっている賢二さんが担当します。朝食後はお父さんの運転する車で朝の練習に毎日通っています。朝の気温はマイナス6度になることもあるそうで、プラハの冬は日本よりもずっと厳しいのです。
子供たちが所属しているのは、チェコの代表選手も輩出する名門チーム「コブラ」。子供からプロまで一貫したシステムで選手を育成しています。その分チーム内の競争も激しく、レギュラーになることは至難の業です。


しかし、悠人くんは、チェコ人に比べて小柄な日本人というハンデを、人一倍練習して乗り越え、見事フォワードのレギュラーを獲得しました。努力家の悠人くんに対する評価はチーム内でも上がる一方です。
長女の絵理ちゃんの練習は、男の子のチームに女の子一人まじって行う、かなりハードなものです。男子同士でも日本人とチェコ人では体格が違うというのに、その上男女の体力差。さらに、女子チームにも最近入ったのですが、ここは社会人も所属しており、13歳の絵理は最年少。それでも頑張り屋の絵里ちゃんはへこたれません。憧れのハシェック選手と同じゴールキーパーを目指し、日夜練習に明け暮れています。
末っ子の望美ちゃんも、おにいちゃんやお姉ちゃんに続けとばかり練習に励んでいます。


悠人くんの試合の日。努力の末、勝ち取ったレギュラーの座。しかし、最近足の怪我ですこし調子の悪い状態が続いています。
スタメンで出場した悠人くんでしたが、なかなかチャンスをものにできず、途中交代となってしまいました。結局チームは一点差で負けてしまいました。監督に攻め方のまずさを指摘された悠人くんは、悔しさをにじませ、一人落ち込んでいました。
家路に着く車の中で、お父さんは悠人くんに、厳しくもあたたかい言葉をかけました。

いつもいつも子供たちの夢をかなえるために、一生懸命頑張ってくれているお父さんとお母さんの結婚記念日がやってきました。
三人の子供たちは、感謝の気持ちをこめてカードとプレゼントを贈りました。プレゼントは絵理ちゃんが近所のおばさんにこっそり習った手作りのアップルパイ。
カードに書かれた短い文章からは、子供たちのやさしい気持ちがあふれていました。
子供たちの夢をかなえるため、日本での生活を捨て、異国の地プラハでゼロからのスタートをはじめた桐淵産一家。その挑戦はまだまだ始まったばかりです。

TV-Asahi